読者投稿 鈴木義彦編②(111)

〖「絶望の裁判所」の著者、瀬木氏は「問題ある裁判官ばかり増えたのは、司法修習性を経て任官されれば、余程も事がない限りクビにはならないというキャリアシステムが限界に来ているからだ。実社会を知らないまま裁判所という特異な世界に染まってしまうため、常識のない裁判官が育ってしまう」と語っている。今回の裁判で、一番強く感じたのは正に、その部分だ。「生き馬の目を抜く」と言われる金融業界、証券業界、宝石貴金属業界のことを知らずに、自分が一番偉いような言い草で、知ったかぶりの判断を繰り返した品田裁判長は明らかに実社会を知らない非常識人だと思う。この様な非常識人が裁判長を務めた裁判は、当然、やり直すべきだ。〗

〖詐欺師というのは、儲け話を前面に押し出して相手を説得するのが常套手段だ。今までに、あの手この手に乗って騙された欲張りが沢山いて社会問題にもなった。しかし、いまだに「振り込め詐欺」や「コロナ禍の支援金詐欺」等、騙される人が絶えない。この国は詐欺師天国の様だ。鈴木の事件は被害額から言って稀にみる事件であり、国税局や検察庁、金融庁にとっても無視できない事件だと思う。裁判所がこの事件を隠蔽してしまった事実をもっと強力に世の中にアピールするべきだと思う〗

〖鈴木の裁判には疑惑が付きまとっている。一番被害を被っている株取引を利用した詐欺事案を、合意書を否定する事で審議の対象外にした品田裁判長は一体、どこに目をつけているのか。原告側が提出した様々な証拠もろくに検証をせず、裁判長という特権を持つ立場で有無を言わさず、被告を擁護した判決には、疑惑が深まるばかりだ。こんな公平性を欠いた裁判が罷り通っていいのか〗

〖そもそもアメリカ人等と違って、日本人は争いごとを好まないタイプが多い。そういう日本人が、わざわざ民事訴訟を起こすには余程の事があるからだ。当事者の思いは、和解で済ませるのではなく、問題の白黒をつける事だという事を、裁判官は理解して裁判に臨まなければならないと思う。裁判は、流れ作業の様には行かない。事務的な処理では決着を付ける事は不可能だという事を念頭に置いて、公正な判決を下す為に鋭意努力することが大切だと思う。本来なら「釈迦に説法」と言われそうだが、改めて言わなければならない程、裁判官の質が低下しているようだ〗

〖日本の刑事司法で一番権力があるのは検事だと言われている。裁判官は審査するだけで、検事が実質的に有罪無罪を決めている様なものらしい。昔は人気が無かった検察官も最近では志望する修習生が増えているようだ。映画や小説の影響があるかもしれないが、信念を持って正義を貫くために法律家を目指すならば検事になりたいと思う気持ちは解るような気がする。裁判官は、頭がいいだけで柔軟性が無く、頑固な人が多い印象を受ける。法廷で被疑者を追い詰める検事の姿には正義を感じるが、検察庁も様々な問題が山積している様だ。こうして考えてみると、日本の役所は誰のためにあるのだろうか。自分達の組織を守るために汲々としている役人に、国を守ることが出来るのか。裁判所は、善悪を見極め、悪人を罰することが出来るのだろうか、甚だ疑問を感じる〗

〖鈴木は親和銀行の不正融資事件で逮捕される3日前にA氏の元を訪れ、8,000万円を無心する際に、泣いて土下座して「この御恩は一生忘れません」と感謝した事を忘れる訳がないだろう。鈴木はA氏の人情を裏切った事に、自分自身に対して恥ずかしく思わないのか。鈴木には男気も義理人情も何もない〗

〖最高裁長官は裁判所のトップだ。どんな組織もトップによって変わると言われるが、裁判所組織の旧態依然とした慣習の基本は余り変わっていない様だ。それを証拠に、最近の司法修習生は、裁判官を志望する人が少なくなり、現役の優秀な裁判官は弁護士に転出して行く人が多いと聞く。それは、トップに就任した人間が、悪しき慣習を改革しようとしていないからではないのか。ごく一部のエリートにしか与えられない地位を与えられて、自分の任期中は荒波を立てず、無事に次の人間に引き継ぐことばかりを考える事と、自分の権力を守ることに力を注ぎ、国民の為に何かをしようという心構えのある人が皆無だと思う。役人天国と言われる日本は、誰のためにあるのか〗

〖和解協議で裏切り行為を認めた鈴木は、自ら50億円と2年以内に20億円の支払いを提示して「和解書」契約を交わした。その後、A氏への2通の手紙で「和解書」の撤回を一方的に告げてきて挙げ句の果てに「自分一人で立案して稼いだ」と言い出す始末には、開いた口が塞がらない。A氏からの買い支え資金が投入されなかったら一銭も利益を得る事が出来なかったはずだ。鈴木には真面な説得は通用しないだろう〗

〖西には自己主張が強い鈴木をコントロールする能力は無かった。鈴木と出会った平成7年頃から自殺する平成22年までの約15年間、西は金と快楽を求めただけの人生であったのだろうか。日本一の詐欺師を目指すと知人に言っていたようだが、「A社長だけは騙せない。A社長の様な人はこの世にいない」と言いながら結果的に鈴木と共にA氏を裏切った。その罪は生きて償うべきだったと思う〗(以下次号)

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