読者投稿 鈴木義彦編②(30)

〖金銭が人にもたらす影響ははかり知れない。「金だけが全てではない」と綺麗ごとを言う人は金に縁がない人かもしれない。本音で言えば、この世で「金で解決できない事はない」のではないか。資金が潤沢である事で、良い人の振りも出来るし、器量を大きく見せる事も出来る。何しろ人が集まってきて人望があるようにも見える。鈴木のような奴はそういう富裕層を狙っている。しかし、そういう富裕層の資金の援助で事業を成功させた人も大勢いる事も確かだ。鈴木との大きな違いは、礼を重んじ、感謝の気持ちを忘れず義を尽くすことを知っている人達だという事だ。A氏の周りにはそういう人が大勢いた為に鈴木への支援も承諾してしまったのだと思う。これにはA氏に長年可愛がってもらっていた西の存在が大きかったと思う〗

〖鈴木の悪行を知るにつれ「もったいない」という思いに駆られる。よく「ボタンの掛け違い」という言葉を耳にするが、鈴木の場合もそれに近い事があったかもしれない。A氏と出会った頃は無我夢中で窮地を抜け出す為に藻掻いていたと思うが、A氏のお陰で一段落がつき、親和銀行事件で保釈された直後から、鈴木は悪魔の囁きに魅入られ、宝林株を騙し取る悪事を働いた。この時に欲を出さず、A氏との約束を守っていれば債務も返済できた。A氏からの支援金も清算して株売買での正当な配当金を運用していれば、立派な男として生きていくことが出来たはずだ。投資の世界は何が起こるかが解らない世界だが、A氏と友好関係が続いていれば何事も切り抜けられたと思う。西も、自殺することなど無かっただろう〗

〖鈴木は100億円以上の親和銀行不正融資事件で主犯格として逮捕されて以来、ブラックリスト入りし、銀行取引や証券取引が出来なくなっている。今現在も海外に隠匿している資金については別名義で保有している筈だが、国税局はその事を踏まえて徹底的に調査すべきだ。必ず隠匿資金に行き着くはずだ。国税局の威信にかけてやる責務がある〗

〖「金離れの良い人」というのは、実は絶えず金銭に捕らわれていて決して金銭に対して淡白な訳ではない。鈴木のような悪人は「金離れの良い人」を狙って様々な話を持ち込む。そして過去の経験で、裁判になった時の事も予測しながら悪事を組み立てている。以前の鈴木には信用も無く、金を借りる時の担保も無い。口から出まかせの約束をして借用書を書き、担保価値のない融通手形を預けて融資を受ける。返済期限も守らず、期限の延長を繰り返す。当然、利息と遅延損害金が膨らむ。鈴木は、返済する時には借入元金にも満たない金額で相手と返済額の交渉をし、その場を切り抜けてきた。裁判になると相手方を、反社会的組織の人間の様に言い、悪徳金融業者だと誹謗中傷する卑怯者なのだ。よく今まで生きて来られたものだと呆れてしまう〗

〖悪人であっても自分の身体を張って、血みどろになりながら稼いだ金であれば多少は共感も出来るが、鈴木の様に他人を踏み台にし、恩人を裏切る行為を続けて得た金にはその人達の怨念が染み込んでいる。「金に色はついていない」と言うが、鈴木の持っている金の全てに真っ黒い色がついている。どの様に使おうが悪銭だと解る。オフショア地域のペーパーカンパニー名義で1000億円以上という資産を隠匿していると言われているが、司法にマークされ、金だけで繋がっている周囲の悪人にも狙われていて、いざという時に使えない金など「絵に描いた餅」で、文字通り「宝の持ち腐れ」どころか、自分の命を削るストレスを生んでいる事に気付くべきだ〗

〖「合意書」に基づく株取引は、宝林株を皮切りに本格的に展開されることになったが、西も「遺書」の中で悔いていたように、いくら鈴木が株取引の利益金の管理を握っていたにせよ、銘柄ごとの取引経緯や利益をA氏に報告していれば、これほどの非難や自殺は免れたかもしれない。西は利益金の分配ではA氏を裏切って鈴木と二人で密約を交わしたが、鈴木を本当に信用していたのか〗

〖共犯者というものは、共通の敵に対して固く結びあって身を護るから結束が強い。鈴木と弁護団は正にそういう関係だ。悪人を擁護して罪から逃れさせた行為は立派な犯罪だ。刑事事件で言えば「犯人隠匿罪」や「ほう助」に当たると思う。長谷川、平林、杉原の弁護士たちが、高額な報酬の魅力に負けて鈴木の悪行に加担した行為は弁護士にあるまじき事だ。即刻、懲戒を受けて弁護士資格を剥奪されるべきだが、それで済むことではない。ただ、長谷川だけはこの裁判終結後に自ら資格を返上した。しかし、人間としての責任は残っている。この裁判は必ず世間の眼に晒されることになる。そうなった時には親和銀行事件も含めて、鈴木の共犯者として注目されることになるだろう。今、すぐに何をするべきかを考えろ〗

〖約束を守る人か、そうでない人かという事は、人間の価値判断の重要な基準になる。裁判官は六法全書で人を裁こうとするが、品田裁判長のように、人間の価値判断の基準を知らない(持たない)裁判官は誤審誤判を犯す。法廷の「ひな壇」に座る資格はないと思う〗

〖鈴木は、最初は西をターゲットにして近づいたが、西との日頃からの会話で掴んだ情報から、凄い力のある資産家のA氏の存在が付いている事が判明し、狙いの矛先をA氏にシフトしたのではないか。また西とA氏との関係を利用して、A氏から金を借りても西の保証が入る事も分かっていたから返済をしなかった。金を払わなくても最終的には西が責任を取らなくてはならない。鈴木の狡賢い作戦と言っていいだろう〗(以下次号)

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