読者投稿 鈴木義彦編(241)

〖成金者が金に飽かして衣食住に贅沢を尽くし「カリスマ」とか「セレブ」と言われるのが今の世の中だ。自分が努力して働いた末の資産なら誰にも後ろ指を刺されることは無く、堂々と胸を張っていればいいと思うが、鈴木のように自身の自己破産や実刑から救ってくれた生涯の大恩人を騙し裏切って得た資産は、1000億円あっても誰も評価する人はいない、どころか大いに恥じるべき事だ。強欲に取りつかれた鈴木は恥を恥とも思わないからこそ、これだけの騙しも裏切りも、そして周囲の人間を犠牲にして自殺に追い込んでも平然としていられると思うが、鈴木の家族や身内は永久に非難を浴びることになる〗

〖国民が求める裁判官像を簡単にまとめると「人間的な温かさを持ち、当事者の話に熱心に耳を傾け、広い視野と人権感覚を持って、事件を公平公正に間違いのない判断をしようと努力する裁判官」等となるらしい。おそらく裁判所が求める裁判官像とは違うのだろう。裁判所は何より「迅速」を重視し、情けないことにサラリーマン化しているとすれば「上司の指示に従う」という項目もあるかもしれない。立派な大義名分はあるにせよ、表向きであって実態は違う。特に民事裁判は裁判官の人間性が大きく左右されるだけに、品田裁判官に当たった事が不運だったというような当たり外れがあっては絶対にいけないと思う。これだけの裁判を多くの誤審により誤判を下す裁判官は即刻辞めるべきだ〗

〖裁判所、裁判官という言葉を聞いて、どんなことを想像するだろうか。「裁判官は公平な判決を出さなければならないから誠実な人ばかり」と思っている人が多く、全幅の信頼を寄せている人が多いだろうが、残念ながら、現実は違う様だ。元裁判官だった人は「国民の期待に応えられる裁判官は今日ではむしろ少数派で、その割合も減少傾向にある」と言っている。今回の裁判のように、とんでも裁判官によるとんでも裁判に巻き込まれては絶望するしかなくなる。誤った判決が日本の法曹界にどれだけの不信感を与えたことか。鈴木が用意した100社にも上る実体のない外資系投資会社(ペーパーカンパニー)等の情報が瞬く間に海外にも拡散し、日本の恥である〗

〖平成5年頃、鈴木が代表を務めるFR社は慢性の資金難に陥っていたが、その頃非常に親しく付き合っていた副島氏の仲介のおかげで親和銀行から融資を正常に受けられていたはずなのに、鈴木は親和銀行会長に近づき直接取引を目論見、副島氏を親和銀行から引き離す為に美人局という卑劣極まりない手段を講じた。鈴木としてはより多額の融資を引き出すために副島氏が邪魔になったのではないか。親しく付き合っていたのは上辺だけで、鈴木にとっての人間関係の判断基準は、利用できるか、金になるかしか考えてなかったのだろう〗

〖司法試験という難関を突破して裁判官の職を志した頃の初心を思い出すべきだ。何の為の、誰のための裁判なのか、裁判とはどうあるべきなのかを真剣に考えるべきだ。間違っていると分かっても見て見ぬ振りをしたり、疑問を投げかける事も出来ないような風潮に染まってはいけない。誤判や冤罪が当たり前になってしまっているとは思いたくないが、裁判所の威厳ではなく、国民の人生が左右されるという事を念頭に置いて控訴審や再審の在り方を見直し、再審という制度を活性化させて、裁判官の威儀を正すことが一番だと思う〗

〖元裁判官が「以前は、能力のある裁判官はそれなりに処遇されていた。最高裁長官も、上から下までイエスマンばかり集めると組織が腐敗する事が解っていた。ところが2000年前後から、情実人事が蔓延るようになり、『組織を強くしよう』『組織を守ろう』という考えすらなく、自分達の利益の事ばかり考えるようになった」と語っている。完全に裁判所は腐ってしまっていると言っても過言ではない。そのいい見本が今回の品田と野山の判決だ〗

〖人生を狂わされる程の被害に遭ったA氏が、巨額の資金を騙して持ち逃げした鈴木を訴えるのは当然の成り行きだ。しかも、相当に譲歩してきた末の告訴である。あくまでも被害者はA氏であり、加害者が鈴木であるのは誰の目から見ても明らかなのに、終わってみればこの結果とは全く信じられない。裁判所は何の為に存在するのか。真っ当に生きてきて、困っている人に手を差し伸べた人が何故苦しまなければならないのか。裁判所は悪を裁く場ではないのか。司法に関わる全ての人達に存在意義と目的を自覚するべきだ〗

〖もし、A氏が情に薄い人物であれば、合意書や和解書に限らず、鈴木がA氏から借り入れる際に差し出した書類を全て弁護士立会いの下で確認し、あるいは日を改めて専門家に作成してもらっていた筈だ。そうなれば鈴木は資金調達に間に合わなくなり、それに弁護士が中に入れば鈴木の思惑は何一つ通らなかったはずだ。ここまでに無理を聞いてくれる人は、世の中広しといえども他にはいないと断言できる。そしてA氏の温情で完璧な書類や担保もなしに借りる事など、もってのほかであった筈だ。何より、鈴木は何らかの事件でとっくに逮捕されていただろう。A氏が鈴木にかけてきた温情は異例な事ばかりであるために、裁判官は非常識あるいは有り得ない事と、固い頭で判断してしまったのだろうが、鈴木もそんなA氏だからこそ救ってもらい生きてこられたというのに、この振る舞いはどういう積りか。このまま恩を仇で返したままならば、世間も黙っている訳にはいかない筈だ。それにもまして家族や身内が何も注意しないことも信じられない。こんな一族を相手にする人は未来永劫いないどころか、近所にいることすら誰もが絶対に迷惑に思うのではないか〗

〖マスコミが最高裁にメスを入れるのは難しいらしい。政治や行政の世界ではライバルを追い落とす為に情報を流す人間が多いが、裁判所職員は守秘義務に忠実で余計な事を喋らないから情報は漏れてこない。情報を流したのがバレたらその人のキャリアはそこで終わる。裁判所に踏み込んで取材した記者は今までもほとんどいないらしい。それ程ハードルが高いと言われている。しかし、内幕を知らずとも問題提起はできるはずだ。特に、冤罪や今回のような深刻な誤判など、よく検証すれば、判決の矛盾はすぐにも判然とする。そういう問題提起をしてこそ、マスコミのマスコミたる矜持ではないか〗 (以下次号)

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