読者投稿 鈴木義彦編④(071)

〖西は、A氏に300億円以上の債務確認書を書き残して死んだ。これは、事業資金と合意書に基づいてA氏が出した株式投資の「買支え資金」だった様だが、買い支え資金についても最後に清算するということで西一人に書かせていた。本来ならば鈴木と連名で書くべき書類だったが、西に利益の一部を渡していたことで、西は承知していたようだ〗

〖たった一つの傷が人生の全てを台無しにするという例は少なくない。鈴木は、秘密を守る為にあらゆる手を尽くしてきたのだろうが、「人の口には戸は立てられない」という格言の通り、完全な防備は無理だと思う。その点で肝の据わっていない青田あたりはとても危険な存在だ。鈴木にとっては大きなお世話だと思うかもしれないが、お前の周囲は汚い金に群がるハイエナばかりで、全てが敵だという事を忘れてはならない〗

〖個人としての犯罪史上類を見ない被害金額を出した鈴木の事件簿として、インターネットの情報サイトやYouTube動画の配信が続いている。鈴木の詐欺事件は、1980年代前半に発生した、金地金を用いた悪徳商法を手口とする組織的詐欺事件の「豊田商事事件」を彷彿とさせる。豊田商事事件は高齢者を中心に全国に数万人に上る被害者が出たが、鈴木の場合はA氏一人が被害者であるから個人としては過去最高の被害額を出した詐欺事件である〗

〖合意書を締結して最初に扱った宝林株で鈴木は160億円にも上る利益を得ることが出来た。鈴木の立場ではA氏に報告して合意書に基づく約束を履行すべきだったが、西に15億円を持たせ3等分しただけで本当の利益金額の報告はしなかった。この時の鈴木の心のうちはどうであったのだろうか。合意書通りに報告して宝林株の売買でかかった経費を差し引き、約束通り利益の配当をして自分の配当分から債務を返済した後、A氏と新たな取り決めをしていれば問題は一切無かった筈だった。しかし、鈴木はこの160億円を運用すればA氏に内緒で他の銘柄を購入して自分勝手に相場を張れる誘惑に負けてしまったのか、それとも最初からの計画だったのか。宝林株購入時の鈴木の行動を考えれば、最初からの計画だったと思わざるを得ない。その計画を継続するには「合意書」が邪魔になったのだ。西に10億円の報酬を餌に、合意書を破棄させようとした。西は、実際の利益金を知らされていなかったために10億円に目が眩んで鈴木の唆しに乗ったが、何故、この10億円の出所に疑問を持たなかったのだろうか〗

〖鈴木はA氏から現金で融資を受けていたが、それでも資金が不足する事があった。そんな時には宝石類や高額な絵画を持ち込んで購入して貰っていたようだ。その中には2キャラットのピンクダイヤとボナール作の絵画があった。その2点で3億円だったが、A氏は価格交渉もせず、絵画は現物を見ずに言い値で買ってあげた。しかし、鈴木はその後も絵画を一度もA氏に持参しなかった。購入時から別の債権者に担保に入れていたことが後に判明した。他にも上代が40億円の時計を4億円の販売委託で預かりながら、この金も一切払っていない。これもFRではなく鈴木個人の行為である。これらは詐欺師の常套手段であったが、A氏は鈴木には催促をしなかったようだが、このような鷹揚なところもあったようだ。鈴木はこんなA氏の隙に付け込んだのだと思う〗

〖日本の裁判制度の一つである三審制は、実態では全く機能しておらず、実際は控訴審を担当する高裁が動かず、担当した野山宏裁判長を見ても分かるように、誤字脱字の修正に終始し、真面な審議もせず一審判決をそのまま支持するという手抜き裁判が可能になっている。高裁は裁判所のピラミッド型組織構造の階層の一つであり、出世して上に行けば行くほど面倒な仕事を省ける仕組みに構築されているようにしか見えない〗

〖鈴木と西は他人を騙す能力は持っていたようだ。馬鹿では出来ない事だと思う。折角資金力があり、器量の大きなA氏という人に出会っておきながら、そのチャンスを生かそうともせず邪な計画を企てた。A氏と真摯に向き合って、お互いの知恵を出し合っていたならば、全員が大成功しただろう〗

〖鈴木の裁判をキッカケに、品田幸男裁判長は出世どころか人生の階段を踏み外す事になったと思う。今まで品田裁判長にとって裁判官という立場は自身の出世の道具でしかなかったように思われる。品田は悲痛なトラブルを抱えた被害者の心情を汲み取り公明正大に裁判に取り組んだ事はあるのか。正義に対する使命感を持たずして裁判官をやっている意味はないし、さらに日本国民に多大な迷惑をかけるだけでは済まされない。1日も早く辞職するべきだ〗(以下次号)

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