〖鈴木は、「質問と回答書」(乙59号証)で平成14年3月頃にA氏に呼び出されたと述べているが、この日にA氏と鈴木が会った事実はない。この年の2月27日に西が志村化工株の事件で東京地検特捜部に逮捕されている。西が鈴木と密約を交わした上で志村化工株の相場操作の実行犯として逮捕された事件だ。このサイトによると、鈴木が1人でA氏に会ったのは平成10年5月28日(親和銀行で逮捕される3日前)と、平成18年10月13日(西が香港で殺害未遂にあった直後)そして、平成18年10月23日(和解協議直後)の3回だけだ。それ以外に鈴木がA氏に会う時は常に西が同行している。乙59号証の内容は全てが鈴木と長谷川元弁護士の捏造によるものだが、面談の日時まで嘘をついている。そして、西が自殺して真実を語れない事を利用して「西が言っていた」「西から聞いた」という言葉を連発している。鈴木の話が事実なら、A氏には鈴木に聞かなければならないことが山ほどあったが、それも何一つない。鈴木と長谷川元弁護士が共謀して品田裁判長にA氏を反社会的組織と関係がある人間だと思わせる為に作成した陳述書に間違いない〗
〖鈴木と西が最初に会ったのは平成7年10月6日で、A氏に紹介するまでに約2年の空白がある。この間2人はどんな付き合いをしていたのだろうか。鈴木は平成8年に総会屋(副島)、暴力団組長(酒梅組組長)と謀って親和銀行事件を起こしている。この事件の発端は鈴木の友人の青田光市が親和銀行の辻田頭取にハニートラップを仕掛け、ホテルでの情事を撮影し、それをネタに親和銀行から不正に融資させるという卑怯な犯罪だった。この事件は、銀行が辻田頭取を「特別背任」で告発した事から発覚した。鈴木は銀行と相手側(総会屋と組長)との仲裁役を買って出て銀行に取り入り、マッチポンプ方式で不正に融資を引き出して行った。不正融資金額は判明しているだけでも約100億円だと報道されている。鈴木はこの頃、既に悪辣な事件を起こしていたのだった。おそらく西も事件の詳細を知っていたものと思われる〗
〖A氏は、鈴木が親和銀行事件で逮捕され、未決で保釈されたころに、西を通じて高級輸入時計(ヴァセロンペアウォッチ4セット、パティック、ピアジェ等男性用5本の計13本=上代約45億円)を鈴木に販売委託として貸し出した。品田裁判長はこの委託販売に対して「経済的不合理」として鈴木個人の債務から除外した。宝石業界の慣習を知らず、充分な調査もせずに独断で判断した品田裁判長のお粗末な裁定だ。こうした真田の身勝手な思い込みと偏見が判決の随所にあり、多くの誤審が誤判を招く結果になった〗
〖天野氏は、生前にA氏の強い要請で一度だけA氏に会っている。それは、交渉の過程で平林弁護士と鈴木が平成10年秋にFR社の手形を一時的な返還を受けたことなどないと虚偽の発言をしていたからだった。天野氏はA氏の質問に対して事実だと身と認め、次いで株取引の利益総額が470億円に上ったことをA氏から聞かれたが、驚きもせずに「それくらいはあるでしょう」と言って、同意している。鈴木の利益隠匿にA氏が確信を持った瞬間だった。しかしこの面談は、A氏が西の強引な願いを受け入れて西を同席させたことで鈴木が知る事になり、鈴木と天野氏の関係は悪化していくことになる〗
〖鈴木の裁判での品田裁判長の裁定をみると、品田には事件の概要からして全く事実関係の把握が出来ていない。頭脳明晰な現役の裁判長ともあろう者が、痴呆症でもない限り、鈴木の事案の事実関係を大きく読み違える事は考えられない。それでは何故、真逆の判決を下すに至ったのか。今、品田裁判長には癒着の嫌疑がかけられている〗
〖天野氏は株取引の経緯を鈴木から聞いていたとみられ、A氏との経緯も承知したので、鈴木は天野氏を疎ましく思っていたようだ。鈴木は天野氏に「A社長とは絶対に会わない様に」と厳命していた。天野氏は、偶然に夜の社交場でA氏と偶然に会っても、挨拶と感謝の気持ちを述べる以外は接触することを避けていたようだ。宝林株売却後も利益金を独り占めにしていた鈴木は、リヒテンシュタインにファンド(JOC)を組成し、宝林株で知り会った霜見誠をマネジャーに据えた。霜見は鈴木の資金と指示でクロニクル(旧FR)の株を買い漁った。鈴木が組成したファンドの運営資金は300億円だったらしい。この時点での鈴木の隠匿資金は300億円以上に膨らんでいた事になる〗
〖西は、A氏からの資金援助を受けながら「東京オークションハウス」という会社でオークション事業を営んでいたが、株式投資等で失敗して資金繰りを悪化させ、オークション用にクライアントから預かった高額商品やA氏にオークションに出す商品と称して借りた宝石、高級輸入時計を無断で担保に入れ、高利な金融会社から融資を受けていたのではないだろうか。この男の裏切りは鈴木と会う前から始まっていたような気がする〗
〖品田裁判長は判決で「合意書」に基づいて鈴木と西が株取引を実行した痕跡がみられないと言っているが、西が書き残した株取引に関する詳細なレポートや実際に株取引に携わっていた紀井氏が証拠として提出した「確認書」には、取引した全ての具体的銘柄が示されている。しかし、判決には一切反映しなかった。株取引の痕跡が見られないと判断した品田裁判長は、完全に買収されていると思われても仕方がない〗
〖天野氏は、クロニクル社が上場廃止になる前にこの世を去ったが「天野氏は、新宿京王プラザホテルの一室で自殺に見せかけて殺された」という情報が流れた。この情報には「鈴木が関与しているのではないか」という事も囁かれていたようだ。クロニクル社は「天野社長は早朝に急病を発して急死した」と発表しているが、死亡したのは京王プラザホテルの客室であり、しかも首を吊っての不審死だった。鈴木の周囲で不審な事件が多いと伝えられている原因はこの事も影響している〗(以下次号)