読者投稿 鈴木義彦編②(262)

〖西は、金銭トラブルで暴力団に銃で撃たれ、重傷を負った事があったようだ。西も鈴木も、名の知られた悪徳金融業者との付き合いがあり、その陰にいる暴力団や右翼との付き合いもあった様だ。所詮、西も鈴木よりはましだが真面な人間ではなかった。恐らく金銭的なトラブルで暴力団に撃たれたのもこれらに原因があったのだろう。類は友を呼ぶと言うが、西と鈴木が出会ったのも偶然ではなかったような気がする〗(関係者より)

〖証券業界というのは金の亡者の集団なのだろうか。鈴木は「儲け折半」という破格の待遇を約束して紀井氏をスカウトした。紀井氏は優秀な証券マンだったと思うが、鈴木の証券業界での悪評は知っていたはずだ。それにも拘わらず鈴木の誘いに乗った。もう一人の茂庭氏は自主廃業した山一証券で海外支店の幹部だった敏腕証券マンだった。山一證券は海外支店を使って損失を隠していた事が表面化して命取りになったようだが、茂庭氏はその中心にいた人間だったようだ。A氏を裏切る計画を持っていた鈴木には願っても無い適任者だったと思う。山一證券は、社長が号涙しながら自主廃業の記者会見を行い、「責任は全て私にあります。社員には責任はありません」という言葉を残して一応は終息したかに見えたが、検察は大手証券会社の野村や大和にも捜査の手を延ばそうとしていた。しかし、政府がこれ以上の社会の混乱を避けるために山一證券を尻尾切りする事で、この未曾有の大事件を決着させた。証券業界も裏で大物政治家と繋がっている事は常に囁かれている〗

〖合意書を破棄することを決めていた鈴木は、紀井氏と茂庭にはA氏との事は一切話さず、2人の仕事場所も別々の場所に設けた。そして、その他の情報の共有も許さなかった。この優秀な元証券マン2人を雇い入れることに成功した鈴木は、A氏を裏切る計画を着々と進めて行ったことが分かる。西が宝林株800万株の買取情報を持ち込んで来た時から周到に計画していたのだろう。株取引の名義を外資系にすることで、自分の散財を消そうとするなど、以前から経験していなければ思いついても実行は難しかったはずだ〗

〖紀井氏は、A氏からの買い支え資金で上昇した株を高値で売り抜ける業務を鈴木から一任された。鈴木は売りの名義を隠すために友人の証券担保金融の吉川社長を絡ませて利益金を紀井氏が仕事場にしたマンションに運ばせていたようだ。利益金がダンボールに詰め込まれて部屋の隅に積上げられていた事は後日の紀井氏の証言で明らかにされている。株取引は全て海外のペーパーカンパニー名義であり、市場でも吉川の会社を経由したために、鈴木の名前は表面化することは無かった。部屋に積まれた莫大な利益金は、60億円くらいずつ海外に違法送金していたと思われ、吉川も資金移動を手伝っていたようだが、その後、鈴木との間で金銭トラブルが発生し、現在は消息不明になっていると伝えられている。A氏には紀井氏と吉川の存在も、もちろん利益金の海外流出も全て内緒にされていた〗(関係者より)

〖マスコミの注目を浴びた西のオークション事業はバブル景気が崩壊した後にも順調に事業を展開し、西は株式上場を目指したが長くは続かなかったようだ。調子に乗った西は浪費癖が出てオークション事業も徐々に資金繰りが苦しくなった様だ。債権者が押し寄せ、オークション会場に置いてある商品を引き上げようとする取引先も現れ、会場が大騒ぎになった事もあったようだ。その知らせを受けたA氏が現場へ急行し、暴力団関係者と話をつけ、その場を治めたと記事で読んだ。そんな時には西の姿は無かった。西は詐欺師に成り下がっていたが、A氏は、それでも西との繋がりを切ることは無かった〗(関係者より)

〖鈴木の弁護士団は、鈴木が西の紹介でA氏に会った時から親和銀行事件で逮捕され、執行猶予付きの有罪刑を言い渡されるまでの間の事を裁判官に触れさせない様に、綿密に裁判戦略を練ったと思う。何故ならば、その部分は鈴木に取って嘘のつけない時期で、A氏の温情と好意で窮地を救われた事は誤魔化しようのない周知の事実だったからだ。A氏の訴状や陳述書にはその時期の事も詳細に書かれていたと思うが、裁判官達は鈴木の弁護士団が誘導する方向へ裁判を進行させられた。これは、長谷川元弁護士が指揮を執って弁護団を結束させた結果だったと思う。それに比べてA氏の弁護団はあらゆる面で能力不足が目立ち、A氏の考えとは乖離があった事が後手を踏む原因となったのではないか〗

〖鈴木の悪党ぶりは、西に持参させた15億円の日時を平成11年7月30日に同年9月30日にすり替え、同日付の確認書に整合性を持たせようとした例でも分かる。鈴木は債務完済を主張したのだ。鈴木は、「決算時の会計監査の為」と名目を付けて、A氏に預けている13枚のFRの約束手形を一時借り出し、その上西と共謀して債務完済の「確認書」まで書いてもらっているが、あくまで便宜的なもので実体を伴わない確認書を臆面もなく法廷に証拠資料として提出したのであった。決算時の9月頃には宝林株で手にした約50億円の利益を横領して多くの株を仕込み、A氏から買支え資金も援助されていたはずだ。鈴木という奴は何処までも卑劣で悪魔の化身のような人間だ〗

〖「質問と回答書」(乙59号証)は1審の終わりごろに提出され、西が自殺して5年以上が経過していた。乙59号証では鈴木が西の名前を使って好き放題の嘘をついている。A氏が反社会的組織の資金を使って高利の金融業を営んでいる虚偽についても西に聞いたと言い、「鈴木さんもA氏に逆らうと、自分だけでなく家族にも身の危険が及ぶ」と西が言っていたとも証言した。長谷川元弁護士の悪徳振りと鈴木の悪人ぶりが凝縮されているのが乙59号証だと思う〗

〖A氏はFR社の約束手形を預かるだけで鈴木に約17億円の融資を実行している。鈴木は、A氏が手形期日になっても銀行から取り立てに出さない約束を守っていることに付け込んで、最初の返済期日から期日の延長を頼んでいる。担保も無い鈴木に対してA氏は当初は金利を鈴木の希望で年利36%に設定したが、西の頼みもあって途中で15%に減額している。鈴木の弁護士達はA氏を高利の金融業者と誹謗中傷したが、常識を知らないにも程がある。この頃の鈴木は他の金融業者から借り入れが出来ず、FRの約束手形も担保価値が全く無かった状況を考えると、A氏が決めた金利は極めて好意的なものだった。何もかもが鈴木の窮地を救うための特別な対応だったと思う。鈴木の弁護士達は何が何でもA氏を、反社会的組織をバックに持つ高利貸しに仕立てようとしたが、金融業界の常識を知らなかったために作戦は失敗に終わった〗(以下次号)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です