読者投稿 鈴木義彦編③(382)

〖鈴木が株取引の詐欺で1000億円以上の利益を隠匿したのは、ひとえにA氏の人間性を悪用したところが大きい。A氏には元より株投資で儲けようという考えはなく、西と鈴木の今後の成功の手助けの感覚でいたから協力的であったはずだ。その点を西も鈴木も分かっていたから、逆に付け込んで「合意書」を作成し買い支え資金を仰ぐ説得もし易かったはずだ〗

〖平成11年5月31日に西が宝林株800万株の買取契約を結んだ。買取資金の3億円はA氏が出したが、鈴木が、(実体のないペーパーカンパニー)を斡旋したフュージョン社の町田修一を契約に立ち会わせて全株券を受け取らせ、また翌日に金融庁へ大量保有報告書を提出するに当たり、常任代理人の杉原正芳弁護士に指示して資金の出所を「紀井義弘」とする虚偽記載をさせるという工作を行った。紀井氏は鈴木から何も聞いておらず、その事実が分かった平成20年3月31日付で杉原弁護士に回答を求めたが、杉原弁護士から回答は一切なかった〗

〖鈴木の事件はタックスヘイヴン地域の仕組みと大きく関わっている。大手企業や会社のオーナー、大物政治家は少なからずタックスヘイヴン地域の利点を利用している。その為にメディアはこの事件の報道をすると自分の首を絞めることになるのではないかという不安を抱いている。パナマ文書が公開された時期には各マスコミが取り上げたが、それ以降、日本はこの問題に積極的な姿勢を見せているとは言えない。この問題は日本の政財界にとっては「パンドラの箱」という一面があるかもしれない。そのように考えると、鈴木の判決も辻褄が合うような気もするが、もちろん、そこには正義も公正もない〗

〖人を死に追いやるほどの極悪な性格を隠し持つ鈴木から、今までに精神的に追い込まれ、あの世に突き落とされた人間は西だけではない。鈴木の人生は他人の犠牲の上に成り立っている。これまで何人もの生き血を吸ってきた鈴木は、関わった全ての犯罪疑惑が解明されれば、厳罰に処せられる事は間違いないだろう。いずれにしても、様々な形で付けが回って来るはずだ〗

〖鈴木と長谷川が捏造した「質問と回答書」(乙59号証)によれば、鈴木はA氏から二重に債務の返済を迫られたと言いましたが、鈴木は株取引のたびに買い支え資金の提供を受けています。そのおかげで利益が出ているにもかかわらず、本当の利益を隠し続けたのは間違いない。合意書通りにA氏に報告し清算していれば、A氏は追加の買い支え資金を出さずに、鈴木と西から返済を受けることができたはずです〗

〖鈴木の情報サイトでの記事公開やYouTube動画の配信により、今まで事件化が難しいとされてきた犯罪で泣き寝入りを強いられてきた被害者達にとっての犯罪撲滅の一端を担うモデルケースにもなるのではないか。犯罪抑止効果も含め、鈴木のような犯罪者の手口等を紹介する事により、昨今の世界的な経済不安の情勢を踏まえ、防犯意識の向上にも繋がるのは間違いないだろう〗

〖鈴木は親和銀行事件では主犯格で逮捕された犯罪者だ。この事件は、頭取がハニートラップにかかったスキャンダルとして報道された。西のレポートによれば、実は青田がハニートラップを仕掛け、頭取と外国人女性の情事を撮影したという話を鈴木から聞いていた。親和銀行事件では、鈴木が総会屋や暴力団組長と結託し、マッチポンプを仕掛けて銀行から100億円以上の不正融資を引き出したとされている。こんな詐欺の常習犯である鈴木を裁かず、誰を裁くというのか〗

〖日本の裁判官が扱う裁判件数は、諸外国のそれと比べ桁外れに多い。裁判官が1年間に扱う事件は、約200〜300件である。更に毎月約45件の新件が追加されるので、その新件数以上の手持ちの事件を処理していかないとどんどん未済事件が増えていく事になる。その上、裁判官の人事評価に関する基本的な情報の最初に掲げられている項目が、裁判処理能力とくれば事件処理件数を稼ぐ為におざなりの裁判が横行するのは目に見えている。だからといって手抜き裁判が許される訳は無く、品田は鈴木の裁判での誤審誤判を真摯に受け止め再審の場で改めて正当な裁決を下す事が必然と思う〗(以下次号)

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