読者投稿 鈴木義彦編③(52)

〖鈴木のように他人の褌で勝負を賭け、今や1000億円以上という考えられない程の脱税資産を築き上げた人間が他にいるのだろうか。約16年前には株取引で約470億円の利益を上げていたという確かな証拠はあった。そこから想定すると1000億円以上の隠匿資産はリアルな数字だ。今まで、投資で損失はあったにしても倍額以上にはなっているに違いない。鈴木のような人間に浴びせる非難の言葉は無数にあるが、現実に鈴木は生存していて使いきれない額の資金を運用しつつ、今現在もどこかで利益を上げていると考えると、なぜ捜査当局が放置しているのかが不可解過ぎる〗

〖鈴木は、汗水垂らしてコツコツと稼いだわけではない。宝林株購入資金と買い支え資金はA氏の資金で、情報も西がキャッチしたものである。鈴木は、宝林株を売却した時の受け皿となるペーパーカンパニーを用意しただけである。金融庁に届けた大量保有報告書には虚偽記載があった。しかし、合意書に基いた株投資で儲けたのは事実であった。およそ約16年前に約470億円の利益を隠匿していた証拠が残っている。今や1000億円を優に超えるとみられるが、株式投資で100戦100勝という事は有り得ない。鈴木にとっては濡れ手で粟の金なのだ。タックスヘイヴン地域のプライベートバンクに預けておいただけで1000億円に達する計算になるが、鈴木はそれほど堅実な性格ではなく、調子に乗って大きな損失を蒙った時も少なくなかったかもしれない。しかし、いかにタックスヘイヴン地域で管理していると言っても隠し通せるものではないはずだ。これが真実であって公然化する日が来るのは間違いない〗

〖犯罪にまみれた手段で1000億円の資産を掴んだ人間、闇の投資で20年間も運用し続けている人間として、世界中の眼が鈴木に集中しているのは間違いない。日産のゴーンどころではないだろう。そして、どのような形でも事件化すれば、鈴木の隠匿資産は国庫に没収ということになるだろうが、日本は世界中に恥を晒すことになる〗

〖日本の裁判の在り方に疑問を投げかける人が多くなっているように思う。一般人だけでなく、法曹界からでさえもその声が聞こええて来る。不当な判決によって悔しい思いをしている人達が大勢いるという事にもなるが、控訴しても受け入れられず、結局は泣き寝入りとなっているのが現状のようだ。鈴木を被告とするこの事件は世間の注目度もかなり高い。是非とも再審を勝ち取って、一審二審が間違いだったという結果を残すべきだ。それが今後、日本の司法の在り方に大きく影響する事は言うまでもないし、再審という高い壁を越え易くするだけでなく司法制度の改革につながるきっかけになるはずだ〗

〖鈴木は正にあぶく銭で自分の世界を変えてしまった。こんなことが現実にあるのかと誰もが一度は思うかもしれない。A氏から騙し取った資金を原資として株を購入し、買支え資金まで出してもらって、鈴木は儲けるべくして儲けた。そしてその利益を独り占めにして隠匿し、莫大な利益金を掴んだ。文字通りのあぶく銭で、自分の世界を変えた悪党がいることを誰も予想しなかっただろう。鈴木のような極悪な人間が儲けられるのも株式投資の世界なのかもしれないが、あってはならないことだ。投資家たちの恥さらしで面汚しだ。何としても世間の眼に永久に晒さなければならない人間だ〗

〖警察や裁判所は法の番人であり、自らは法を厳守しなければならないのは当然の事だ。しかし、麻薬、賭博、売春捜査で過剰な捜査をする中で自身も犯罪に手を染める悪徳警官が出現したり、裁判官が立身出世のために判決を歪めてヒラメ裁判官と呼ばれたりする。警察署や裁判所では「目立つ動きをしない事」が教訓になっていると言われているというが、一般市民を守り、法を守る為には積極的に仕事をするよりサボる事が一番という事らしい。しかし、これでは正義感が強く使命感が強い警察官や裁判官は育たない〗

〖人質を取って立て籠もりをしている凶悪犯を説得する場面が映画やテレビドラマではよくあるが、最後に説得役で登場するのは両親、特に母親が多い。それは、犯人の人間としての「情愛」を呼び起こす為だ。映画やドラマでは犯人は涙ながらに登降したり、持っている銃器で自殺したりする。鈴木には情や家族愛のカケラも感じさせない。いかに鈴木が自分勝手であっても、家族を思いやる心だけは忘れていないとは思うが、それ以外の全てが欠落し歪んでいる〗

〖他人事とはいっても泥棒だけは見逃すことは出来ない。これは、貧富の差も、老若の差も、男女の別も関係ない。泥棒というのは黙って見過ごせないほど悪い人間のすることだ。鈴木は家族や身内を「泥棒の子供、泥棒の一族」とだけは言われない様にしないと人間の屑になってしまう。いくら莫大な資産を残してやっても子孫に汚名を着せては、却って本末転倒だ〗(以下次号)

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