〖鈴木は和解書の支払約束を一方的に反故にして交渉を継続するとしたが、代理人が就いてからは鈴木の言い分が一変したようだ。和解直後、A氏に電話で「買い支え損は、西は70億円と言っていたが、正確な数字を聞いてくれませんか」と言うので、西と紀井氏に確認を取り58億円+αと分かり、2~3日後の鈴木からの電話に答えると、鈴木は「利益よりその分を引いて3等分しなければいけませんね」と言っていた。その鈴木が、青田と平林が代理人に就いてからは言い分を激しく変えた。青田が「そんなもの払う必要はない」くらいのことを言って、自分たちへの礼金を多くしようとしたのではないかという意見が関係者の間では多く出ている。確かに青田、平林の悪い影響もあったろうが、長谷川と鈴木による陳述書の「質問と回答書」(乙59号証)で構築された嘘はあまりにもひどすぎる。これほどデタラメな陳述書を創作して、鈴木も長谷川も済まされることではない。それに品田裁判長の判断はとても公平さや公正さに基づいて出した判決と言えるものではない。最高裁長官は裁判所組織と裁判官制度の改革を一刻も早く進めるべきだ〗
〖以前、黒川高検検事長の賭博事件がマスコミで大きく取り沙汰されたが、一般には裁判所や検察庁は正義を貫き、悪事を暴く最後の砦と思っていたのに、鈴木の事件の裁きを見ていると、どうもそうではないようだ。ある弁護士によると、女性がらみの不祥事は、圧倒的に刑事事件を担当する裁判官に多く、民事事件を担当する裁判官には、圧倒的に自殺者が多いという。また、個人差はあるが、刑事系の裁判官はよく酒を飲み、民事系の裁判官は余り酒を飲まないそうで、それを指して、民事系の裁判官が刑事系の裁判官を「暇をもてあましているので、酒を飲む時間がある」と言えば、刑事系の裁判官は「仕事の内容上、酒でも飲まないとやっていられない」と言い訳しているようだ。そんな人間臭いやり取りを裁判所内でしているのなら、品田裁判長もやるべき検証を怠って誤判を招いたと率直に認めたらどうか〗
〖平成14年2月に志村化工株事件で逮捕された西が保釈された後にA氏と鈴木の債務について面談した際に、西が「今後は株取引の利益が大きくなるので」と言って40億円超(年利15%で計算した場合)の債務を一旦25億円に減額して欲しいと懇願したのでA氏は了解した。そして同年の6月27日に鈴木は15億円の借用書を書き確定日付印が取られたが、債務の額がさらに10億円も減ったのは、鈴木が「西さんに社長への返済金の一部として10億円を渡している」と言い出したからだった。A氏が確認すると、西も認めたので、西も10億円の借用書を書き、これも確定日付が取られた。こうした経緯を鈴木は法廷で全面的に否定して「西に10億円を渡したとは言っていない」とか「その日はA氏と西には会っていない」とまで主張した。確定日付まで押印された借用書を知らぬ存ぜぬという鈴木の神経は異常過ぎる。鈴木はA氏にまともに返済していない。A氏の手元には手形の原本以外の書証類が全て残っているのに、裁判所では確定日付印のある借用書が鈴木の嘘を暴く明確な証拠であるはずなのに、独断と偏見で検証しなかった。品田裁判長も鈴木に毒されて冷静な判断を失っていたとしか言いようがない〗
〖世界中の富裕層がタックスヘイヴンに所有している資産が問題になって国際的な調査機関が設置され、富裕層の個人や法人を問わない調査が過去に断続的に行われている。その結果が公表されるのは事件化した時だけだが、鈴木の名前(全てペーパーカンパニーである)は新聞等では一切出なかった。鈴木にこうした調査を潜り抜けるノウハウがあるとは思えないが、調査機関は鈴木の隠匿している1000億円超の資金を是非にも炙り出し日本の国税や検察当局と連携すべきだ〗
〖品田裁判長は合意書を無効にする根拠として「7年間もの空白期間は不条理」と言っているが、実際には西も交えて9回も会っていたから、いかに証拠類を検証していないかが分かる。また、和解後に鈴木が支払約束を一方的に反故にして所在を不明にした時にも、A氏が鈴木と会うためにどれほど難儀していたかを全く検証していない。鈴木の居場所を探索していたA氏の代理人が青田と昵懇の関係にある暴力団習志野一家のNo.2(楠野伸雄 当時、現総長)の配下の者に襲撃され全治3か月の重傷を負った。事件後に青田は楠野に「関係はなかったことにして欲しい」と口止めし、鈴木の代理人の平林弁護士も習志野一家総長(当時)に最低2回以上は面談していた。そうした事実をことごとく裁判官たちは無視している。品田裁判長は長谷川弁護士と裏取引でもあったのかと疑って当然である。長谷川は判決の直前に「間違いなく勝つ」と法廷で公言していた〗(関係者より)
〖鈴木は重要な株取引の売り担当を紀井氏に一任していた。紀井氏は鈴木の腹心でありパートナーだ。それで株の売りで出た損得の全てを把握していたのは当たり前だった。その紀井氏が作った株取引の明細が証拠として提出された。これ以上の証拠はないと思うが、裁判官がこれを無視した理由は何だったのか。裁判官にもいろいろ質問することがあったはずと思うが、最低でも明細については詳しく、質問するべきだった〗
〖長谷川弁護士が鈴木のウソだらけの主張を補強するために知恵を絞って創作した「質問と回答書」(乙59号証)という陳述書で、「平成14年3月頃にA氏との面談」を捏造して債務の二重払いを強要されたと鈴木に言わせ、その根拠として西から聞いたという、ありもしないA氏の背後関係(反社会的勢力の密接関係者)を強調した。そんな悪知恵がどうすれば出てくるのか、長谷川にはそのような虚偽のストーリーを構築できるような、似たような経験が過去にあるのかもしれないが、そうであれば、長谷川は裁判に勝つためには手段を選ばない恥知らずな悪徳弁護士で、その汚名が後世にもずっと残るのは間違いない〗
〖親和銀行事件で鈴木が受けた有罪判決には執行猶予が就いたが、同行との和解が無ければ、不正融資額が100億円以上だったから実刑は間違いなかったろう。ただし、鈴木が同行に支払った和解金約17億円は株取引の利益からの流用で、他にも鈴木はタカラブネ株を騙し取った山内興産に対しても約4億円を和解金として支払ったが、これも株取引の利益からの流用で、鈴木は自分のためだけに利益を使っていることが分かる。金商法違反だけでない横領の罪を重ねている。これだけを見ても20億円を超える利益が株取引で上がっていた裏付けになるはずで、裁判官たちが鈴木のウソをどうして見抜こうとしなかったのか、不可解でならない〗(以下次号)