読者投稿 鈴木義彦編②(196)

〖品田裁判長の判断は自分の経験則と倫理則に頼ったものばかりで、宝石業界、証券業界、銀行を除く金融業界の慣習を検証することなく判決下した。これは由々しき問題で、小学生が大人の世界の事を知ったかぶりをして発言したことと同様以下の過ちを犯している。品田裁判長の裁定は遡って訂正するべきことだ。これらの業界を知らずして、この裁判の裁判長を務めることがあってはならないし、判決は当然に正当なものではない〗

〖鈴木と西は宝林株の取引で巨額な利益を上げたが、合意書に違反してA氏に正確な報告をせず隠した。 その利益の中から別の債権者への返済をしたようだが、そのうち親和銀行への和解金である約17億円も株取引の利益から出ていた。 鈴木はここでもA氏に助けられているのだ。 散々資金協力をしてもらいながら生き延びてきたのに、鈴木は無断で自分の返済に充てているとんでもない人間である。 もし親和銀行に和解金を支払っていなければ、鈴木は執行猶予がつかず実刑を科されていたはずなので、その後は今と180度違う憐れなものになっていたはずだ。この時も鈴木の弁護を担当した長谷川弁護士が資金の出所に疑問を持たないはずはなかったろう。 知っていて見逃したとしたら、すでにこの時から長谷川は鈴木と共犯関係にあったと言えるのではないか〗

〖民事訴訟というのは様々な人間模様が浮き彫りになる内容のものが多いと思う。善悪の判断は非常に難解だろう。人間模様は法律書や判例集には書かれていない。情が絡むこともあるし感情的になる事もあるだろう。それだけに公平な判断が求められる。弁護士は依頼人の不利になる事は否定するし、偽証罪が適用されない民事裁判では嘘もつく。弁護士の主張に惑わされないことが正しい判断を導くことになるが、品田裁判長は鈴木側の弁護士の主張に翻弄され判決を大きく誤ってしまった〗

〖検事は捜査権を付与され、悪人を相手に真剣勝負をしながら修羅場を経験する。弁護士は自分の力で生活を切り開いていかなければならない。しかし、裁判官は、刑事裁判では警察と検察の捜査と取り調べによって起訴された人間だけを裁き、民事裁判は当事者の主張を充分に検証もせず、50%以上は己の判断で判決を下す。提出された証拠書類の裏付け捜査は行わない。余計な事を言わずに上司の言う事を素直に聞くだけでいいのだ。品田裁判長はまさにその象徴ではないか〗

〖品田裁判長は、和解書を作成した時に鈴木が精神耗弱状態にあったという理由で和解書を無効としてしまったが、これは鈴木の大袈裟な虚偽の主張を真に受けた品田裁判長の致命的な判断ミスだ。鈴木は西と紀井氏が共謀して自分を陥れたとか、紀井氏の卑劣な裏切りに動揺した事等を理由にしているが、鈴木の利益の独り占めという悪事が明らかになった事に動揺しただけの話ではないか。裁判官が証拠を採用するかしないかは非常に重要であり、詳細な検証と確かな判断を要するというのに、品田裁判長の判断基準があまりにも独断と偏見に満ち短絡的である事に恐怖さえ感じる〗

〖民事訴訟は、原告の提訴によって行われるが、裁判官も弁護士も言いたい放題、やりたい放題の繰り返しで、被害者の心情を思い遣る心を持たない冷血漢同士の戦いだと感じた。第三者の証言や陳述書は形ばかりの物で取り上げるか否かの判断は裁判官が行う。これでは裁判所に訴える意味がなく、町内にいる経験豊かで物知りの年配者の意見を聞いた方がよっぽど納得できる答えが聞けるような気がする〗

〖鈴木は、海外に設立したダミー会社名義で株投資を行い、利益金は海外に送金していたが、鈴木の株取引の方法はどの銘柄でもほぼ同じだったように思う。証券取引等監視委員会は志村化工株の一件では鈴木をマークした様だが、他の銘柄では鈴木の動向を掴んでいなかったのか。兜町界隈では鈴木の動向は噂になっていたが、志村化工株の相場では西を身代わりにして自分の罪は免れた。これは証券取引等監視委員会の職務怠慢によるものだと思う。西の頑張りもあったようだが、検察の事情聴取も噂されるほど過酷なものではなかったのかもしれない。この件も何故か鈴木の都合の良い方向に物事が進み過ぎではないか〗

〖鈴木は、FRという上場会社の代表取締役だった。これが鈴木の悪事を急がせた原因だったのではないだろうか。鈴木はFRの社長という名刺が使えるうちに融資をしてくれる相手を探していたのだと思う。取引銀行はFRの内情を知っていた為に融資を申し込むことは出来なかった。そうなると高利であってもFR の約束手形を担保にして資金繰りをするしかなかったのだと思う〗

〖鈴木と西がA氏に合意書に基づいて株売買の利益金15億円の報告をし、利益配当を持参したのはたったの1回だけだった。その後もA氏は、西に依頼されるままに買支え資金を供出し続けた。その合計が200億円を超える金額になった様だが、その後、A氏と西、鈴木が3者で会うことを避け、買支え資金について確認することから逃げ続けたようだ。これは明らかに鈴木の作戦だったと思われるが、この空白の7年間が、品田裁判長が合意書無効の判定をした大きな原因になった。この7年間の空白は、一見すれば不自然に映るかもしれないが、鈴木が逃げ回り、西が鈴木を擁護する発言を繰り返していればやむを得なかった事情となるかもしれない。この件に関しては、もっと慎重な審議をするべきだったと思う〗(以下次号)

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