〖鈴木は西と知り合って、付き合う中で西との会話からA氏というスポンサーが付いている事に気づいていた。西にそのA氏を紹介してもらう為にFR社の第三者割当増資を名目に頼んできたのだろう。鈴木の狡賢さは、A氏から上手く金を借りられた場合、西の保証が入る事を前提にした上で、初めから返す気が無かったのだろう。最終的には保証人である西に責任が及ぶように仕組んだのではないか。A氏との出会いをきっかけに、鈴木はA氏と西の関係性を利用して更にA氏から金を詐取する事ばかりを思案していたと思う〗
〖鈴木は、友人や協力者を自分に都合が悪くなると無慈悲に切り捨てる。これほど質の悪い悪党は見たことが無い。鈴木の犠牲になって命を落とした人間も一人や二人ではない様だ。そして、今も鈴木の裏切りで苦難に陥っている人がいる。鈴木は善良な市民を演じて人混みに紛れて生きている。法律が鈴木を罰しないのであれば、天誅を与えるしかないと思う〗
〖西は、鈴木をA氏に紹介する時に、自分の思惑もあって鈴木の悪質な人間性を事前に話さなかった。リスクを知らせたら協力を拒まれることが分かっていたからだ。鈴木に追い詰められ自殺する前にA氏宛に書いた手紙(遺書)には「自分が弱くて狡い人間だった」ことを懺悔しているが、正直、遅すぎた感は否めない。せめて自分が死んだ後、A氏が鈴木を完全に追い詰められる証を書くべきだったのではないか〗
〖現代の情報化社会でのインターネットの役割は非常に大きく、良くも悪しくも、誰もが簡単に情報を発信し受け取ることが出来る。鈴木や青田の様な捜査当局の摘発を逃れた悪党、長谷川や杉原、平林といった悪徳弁護士、さらには事件化しないよう不正判決を出した品田、野山両裁判長など、今までインターネットが無い時代には伝える手段が限られていたが、当人たちはまさかこんな形で自分達の醜態が世界中に晒されるとは夢にも思わなかっただろう〗
〖人間には、過去の出来事が遺恨となって相手の運命を狂わせるときがある。常識で考えれば自分を助けてくれた恩人に、これ程の仕打ちをする人間はいないと思うが、サイトを読んでいくうちに、遺恨ではなく鈴木の悪辣さが分かってきて驚いた。A氏は西から紹介されて鈴木の状況を知り、初対面にも拘らず援助することを承諾した。しかも、何の見返りも求めず好意だけで援助する人がこの世知辛い世の中に存在すること自体があり得ないとさえ思う。A氏は、最初の融資にとどまらず短期間で約28億円という莫大な融資をした。正直言って、これは器量や男気という範ちゅうを超越する行為だと思う〗
〖鈴木は、A氏と会う前に親和銀行を相手に特別背任事件を起こしていて、A氏からの借入金約28億円を未返済のまま逮捕、拘留された。A氏は鈴木が逮捕される情報は掴んでいたが、逮捕3日前に突然電話を架けてきて来社した鈴木に、8000万円の現金を貸し、以前に鈴木から言い値で買って上げていたピンクダイヤとボナールの絵画を3.4億円で販売委託してあげている。しかも絵画は買ってあげてから一度もA氏に渡さず、実際には他の金融業者に担保に入れ借入していた物だった。この時の鈴木は恐らく、ピンクダイヤも金融業者に担保に入れ資金化していたと思われる。この時の鈴木には返済できるはずのない金銭だったと思う。A氏の行為は「世の中であり得ない」温情だった〗
〖長谷川は弁護士を辞めて責任を回避出来ると思っているのか。鈴木の裁判では散々に悪事を働いておいて、裁判が終わったら逃げるように司法界から身を引いた。長谷川は鈴木から裏金で高額な報酬を貰い弁護したが、いくら何でも今回のやり方は酷すぎるだろう。鈴木の嘘を正当化出来ず、誤魔化す為にA氏の信用失墜を狙って出鱈目な陳述書を作成し、暴力団の実名まで出して深い関係性を強調する工作を図った。この事で長谷川はA氏とは関係ない新たな問題を抱える事になったのではないか〗
〖鈴木は、親和銀行事件で懲役3年、執行猶予4年の有罪判決を受けたが、保釈後からA氏に挨拶にも行っていない。この頃から鈴木のA氏への裏切りが本格化していった。逮捕前に誰にも出来ない支援を受けながら鈴木は謝罪とお礼にも行っていない。こんな鈴木をA氏はどの様に思っていたのだろうか〗
〖鈴木という奴は邪心の塊だ。コイツの思考回路は完全に狂っているとしか言えない。今や1000億円以上の資産を海外に隠匿しているが、そんな金は表には出せず、もちろん日本でも使えない。銀行口座の名義も海外に設立したペーパーカンパニーの名義になっていて、モナコに購入したという高級コンドミニアムやクルーザーも自分名義ではなかったようだ。鈴木に万が一の事があったら、鈴木の資産だという事を証明するものは何もない。海外にいる数人の仲間が山分けしてしまう事になるだろう。鈴木は資産を守るのに必死になっているはずだ〗(以下次号)