〖人の外観というものは、この世で一番醜い偽りだと言う人がいる。人はいつも虚飾に欺かれている。他人との初対面はまず外見で判断する。その時は、お互いの顔の相や、身なりで判断するしかないと思うが、悪い奴や、他人を利用しようとしている人間に第一印象の悪い奴は少ないと思う。詐欺師というのは外見を良く見せる術を心得ている。資産を持っていて善人の人は気を付けた方が良い。世の中、悪人ばかりではないが、毎日のように事件が起こっているという事は、他人を騙そうとする悪人がいなくならないという証でもある。そういう悪人を裁くのが裁判なのに、この裁判では品田裁判長は大悪人の罪を見逃し擁護している〗
〖裁判所の実情として、元東京高裁の判事の証言によると、一審判決をまともに審議してひっくり返す事は、労力の負担が大きくかかる為に、ほとんどの裁判官が控訴を棄却して審議無しで一審判決をそのまま採用するという。大なり小なりの人生がかかった裁判を抱え、多額の費用をかけながら戦っている当事者にとっては、とんでもない事だ。鈴木の控訴審を担当した野山高裁裁判長も然り、誤字脱字の修正だけで終わらせた〗
〖裁判官のエピソードは本やネットで数多く紹介されている。その中に「なにわの人情裁判官」として知られる杉田裁判官の話があった。「子育てと、家出した夫の借金を返済するためにスーパーで万引きを繰り返す女性の裁判で、杉田裁判官は日常生活の中で反省を促す意味で、執行猶予付きの懲役判決を下した。被告人が退廷する時に杉田裁判官は壇上から手を差し出して被告の手を握り『もうやったらあかんで、がんばりや』と優しく声をかけた。被告人の女性はその場で泣き崩れたという」。このエピソードを読んで胸が熱くなった。こんな情の厚い裁判官もいたのかと感動した。刑事と民事の違いがあるにしても、品田裁判長の人間味の無さと正義感の無さに一層腹立たしさを覚える〗
〖鈴木の裏切り行為が浮上し、和解協議の場で追及される事となったが、鈴木から出た言葉は「合意書は忘れた」だった。鈴木が株取引の売りを任せる為に雇った紀井氏の証言も手伝って、宝林株から始まった「合意書」に基づく株取引が他にも何銘柄もある事が分かり、全ての株取引で得た利益金を分配したくない鈴木の苦し紛れの言い訳だ。また、10億円の報酬で「合意書」を破棄しようとしていた驚愕の事実も判明し、逃げ場を失った鈴木は「和解書」に署名指印する事になった。信じていたA氏にとっては、驚きの展開であった事だろう〗
〖裁判官の中には、特に悪質な犯行であったり、被害者のことを配慮しない被告の言動に対して壇上から大声を出して注意喚起する裁判官もいるらしい。これは刑事裁判での事だが、刑事裁判と民事裁判では、これ程の裁判官の意識に違いがある事に対して大きな疑問を持つ。民事裁判の裁判官は、直接人の命に係わらない犯罪には無責任な姿勢で裁判に取り組んでいるようで、緊張感が全く感じられない。今回の様な誤判が、人の命に係わる事件に発展するということを知っていなければ裁判官は務まらない〗
〖和解協議後、鈴木が「和解書」の撤回を手紙で伝えてきた後、交渉代理人として出て来た青田は、いつも鈴木に小判鮫みたいにくっ付いて、悪事の手伝いをしている人間だ。和解協議に参加もしていないのに、エレベーターを止められ監禁状態に置かれ、強迫があったかの様に虚偽の証言をしている。青田は国内に限らず海外でも詐欺を働く日本人の面汚しだ〗
〖裁判では、「そもそも被告人の話は、それ単独で信用しない」ことを前提で組み立てられると聞いた。被告が「自分を庇う」発言をするという事が想定されるからだという。この意見はごく当然の事だと思う。この裁判においても被告の主張が二転三転することが一度や二度ではなく、被告代理人が被告の主張に対して無理に辻褄合わせをする発言を繰り返したが、品田裁判長としては想定内の事なのではなかったのか。しかし、品田裁判長はこの被告の主張の殆どを支持した。この品田裁判長の行為は異常ではなかったのか。判決文では難しい言葉を引用しながらコジツケで判定しているが、どれを取っても裁判官としての基本の「準備書面をよく読んで背景を理解する事」と「被告の主張の裏側を検証する事」に欠けていることが多すぎる。これでは公平公正な判決を導くことが出来る訳がない〗
〖日本の裁判制度で再審の壁は高いという事だが、一体何の為の制度なのか。今回の鈴木の裁判は世界中の誰もが承服し難い判決内容であるから、再審で真偽を問い正す事は当然であろう。今の時代は、例え総理大臣であっても誤った判断を下したら国民に対して謝罪して責任を取るのが当たり前だ。裁判所も品田裁判長の誤審誤判を認め、再審の場で改めて審議をやり直さなければならない。変に庇い立てすると本当に国民から信用を失う事になるだろう〗
〖鈴木の様に悪意から他人を欺いて、自分の利益ばかりを貪る奴は世の中にのさばらしてはならない。人間には絶対にしてはならない事がある。それは、弱者のふりをして人の情に付け込む事だと思う。自分を大きく見せて虚勢を張って、強欲な富裕層を狙って罠を仕掛ける事は、罠に嵌った方にも落ち度があると思うが、A氏の様に自分の損得を度外視して、好意のみで協力してくれた人を裏切る事は非人間的な行為だ〗(以下次号)