〖裁判官が証拠書類を軽視することがあったら、正しい判決にはならない。「合意書」にしても「和解書」にしても紀井氏の「確認書」にしても信じられない扱いを受け、録音テープや契約書も全て詳しい検証がなされていない。しかもA氏に有利なものと鈴木に不利なものを見極めて判断しているのではないかとさえ思えてくる。それは署名押印のある証拠書類に限らず証言や主張にも言える事だと思う〗
〖西が志村化工の事件で逮捕され保釈で出所したあと、鈴木の西への態度は豹変し「西会長」から「西さん」へ呼び方が変わり、有罪判決が出ると間もなく生活費についても「そろそろ止めたい」と西は言われたという。一方で西はA氏の知らないところで鈴木と交わしていた密約を実行するように申し出た平成17年の時点で、西が鈴木から聞いていた金額でも300億円以上の純利益が確実になっていたという。西が鈴木に「自分には多額の借金があり精算しなければいけない金額が沢山ある」と言うと、鈴木は驚くことに「社長は俺に関係ないだろう。俺は14億円の分配と10億円の借入金を返済しているので、もう全てが済んでいる。俺とはもう一緒にしないでくれ」と言ったという。西はA氏に返済をしなければいけないと思っていたが、鈴木の発言は耳を疑いたくなるような酷いものだ。利益金を誤魔化しているくせに、全て済んでいるとはどういう事か。返済金も利益の一部を使ってのもので全てが返済金ではない。全く酷すぎる。この鈴木の言葉の中からはA氏から受けた恩への感謝の一文字も感じられない。鈴木の様な非道な人間の心を理解することなど出来る筈がない〗
〖裁判の結果は敗訴となったが、当のA氏の関係者はファイティングポーズを崩さない。落ち込むどころか余計に火が付き、牙を研いで研いで研ぎ澄まされている。A氏やその関係者達にとってはまだ第1Rが終わったに過ぎない。第2Rのゴングは既に鳴っており、鈴木をKOするまで立ちはだかっている。最終ラウンドの設定は無く、判定に持ち込むには鈴木次第だろう。読者の意見としては、鈴木はもはやタオルを投げ込んだ方がいいと思うが、そこはトレーナー役の長谷川に相談するといいだろう〗
〖西がA氏を裏切って鈴木と繋がっていた事は許し難いが、志村化工の事件で西が逮捕され取り調べを受ける中で鈴木の動向を検事から聞かされ、西の知らなかった鈴木の側面を知り、鈴木の裏切りを感じ始めていたという。そのため西なりに鈴木の会話を録音したり、周到に証拠物を集めていたかもしれない。しかし残念なのは西が鈴木の裏切りを感じたのならその時点で鈴木の関与を認めていれば、株取引の詳細が公になり、鈴木が1000億円を独り占めして隠匿し、贅沢三昧な生活など送る事は出来なかった。西の判断がその後の鈴木の悪人ぶりを増長させてしまった〗
〖3年にもわたる裁判で長谷川が見せた押しの戦術や戦略、駆け引きは全て判決の日の「大丈夫、この裁判は負けない」と言い放った言葉に集約されていると思う。いつ、どの辺りから怪しい裏取引が始まったのかは不明だが、あまりにも露骨すぎる裁判官の偏向と長谷川の傲慢でふてぶてしい態度と滅茶苦茶な主張、これ等を鑑みると裏で何かあったというのは邪推ではなく法廷で繰り広げられていた現実に違いない。いずれにせよ間違いは正さなければならない。鈴木は巨額の資金を隠匿するために罪を犯し過ぎた。そのひとつでも公然化すれば間違いなく刑事罰の対象となる。そしてA氏にとっての再審の道も開かれる〗
〖鈴木の周辺では多くの不審死や不可解な事件が発生している。鈴木自身がこれらに関与している可能性は非常に高い。特に天野氏に関しては鈴木の側近中の側近であったことからA氏側の証拠を裏付ける証言は確実に得られたはずだ。それに天野氏が生前西から紀井氏が作成した株取引に関する詳細を記した「確認書」を見せられた際に「これ位はあります、いやもっとあったと思います」とはっきり答えていたことから「確認書」の裏も取れていた。たらればの話をしてもしょうがないが、鈴木の側近中の側近である天野氏の証言があったならば裁判官は無視できなかったと思うが、紀井氏の確認書も無視しているので、どれほどの証拠があっても裁判長は被告を勝訴にしたかったとしか考えにくい裁判だった〗(関係者より)
〖今回の裁判で鈴木は卑怯にも全ての事から責任を逃れている。鈴木はA氏にあらゆる場面で資金提供してもらっていた。そしてその返済の為にも株取引で利益を上げるとA氏に力説し、宝林株800万株の買収資金と買い支えの資金も出してもらった。この流れは一切A氏から提案したものでも強要したものでもない。そして書類を交わしておこうと合意書の作成に至っている。この合意書もA氏が言い出した事ではない。そして鈴木と西が合意書に違反した事が原因で和解書を作成したが、それにも拘らず裁判では「公序良俗違反」「強迫、強要」「心裡留保」であると主張し、あたかもA氏が強要したかのような印象を裁判官に与えている。そして自分は身勝手な手紙を送り逃亡し姿を現さなくなってしまった。つまり鈴木は保身の為にどれほど矛盾していようがやりたい事をやり、言いたい事を言って、約束を破り、被害者ぶって逃げ回り、裁判の場に至ってもA氏を陥れ続けたのである。このとんでもない卑怯な人間をどうして裁判官は追及しなかったのか、主張を認めてしまったのか。おそらく裁判官自身も誰もが納得のいく説明ができるはずがない。できればしているはずだ〗
〖和解書作成の際に西は利益金を知っていたため「こんな金額では納得できない。社長が他から借りている金額の一部にしかならないじゃないか」と言うと鈴木は反論し戦々恐々となったらしいが、鈴木の強かな部分が出て、話を転じさせて、鈴木が親和銀行事件で逮捕された直後からA氏が天野氏を激励して、天野氏が色々助けられた話を鈴木が保釈で出所してから聞いたことや、利益の支払約束についても「お世話になっているので、あと20億お支払いします」と言って、A氏の矛先を変えるようなズルさを現わした。帰り際に鈴木から握手を求め「社長には本当に感謝しています2年後に大きなことをやるので見ていて下さい。必ず社長のご恩に報います」と頭を下げて帰って行った人間が、舌の根も乾かぬうちに紀井氏に電話して「うまく話がついた。100億円以内で済みそうだ。香港の金はバレないだろうか」と言ったという。鈴木の騙しはまだまだ続いていたのだ。二重人格、三重人格で二枚舌、三枚舌の最低な男だ。全く信じられない〗
〖今回の鈴木の裁判は判決まで3年の期間を要している。残念にも結果は敗訴となり、訴訟費用は敗訴者の負担となるだろう。裁判費用はいくらになるのか、尋常ではないだろう。弁護士によっては勝とうが負けようが、わざと裁判の期間を延ばしてその間の弁護料を稼ぐ輩もいると聞くが、中本弁護士がそうであったかどうかは分からないが、裁判内容を鑑みると全然真剣さは伝わってこない〗 (以下次号)