読者投稿 鈴木義彦編④(118)

〖「心裡留保」とは便利な表現だと思う。鈴木が和解協議時の精神状態を主張した内容を品田裁判長が採用したものだが、これは鈴木側が主張した脅迫・監禁を纏めたものだ。この表現を使うならば、裁判では検証されなかったが、和解協議の3日前に、A氏が鈴木に「合意書」を見せて約束の履行を迫った時の鈴木の精神状態を「心裡留保」と言うのではないかと思う。鈴木は西に10億円の報酬を払って合意書を破棄させたと思い込み、せっせと利益金を一人占めにしてタックスヘイヴン地域に運んで隠匿していた。これは、合意書を見せられた鈴木にとって「心裡留保」状態になったかもしれない。それを取り繕う時間に3日の時間が必要だった。それでも時間が足りず、西と訳の分からない口論をしながら何とか和解書の作成に漕ぎつけた。最初は総額50億円の利益と言い、その後は60億円に訂正し、A氏と西に25億円ずつの配当金として払い、A氏にプラス2年以内に20億円の支払を口頭で約束している。その間の必要経費の事も言わず、まして自分の取り分も主張していない。鈴木が自分の取り分を2人より少なく主張する事など有り得ない。裁判ではこの経緯が全く審議されていない。鈴木側も裁判官たちも和解書を無効にする手段を協議している光景が目に浮かぶ。しかし、鈴木側はこのピンチを「心裡留保」という言葉で切り抜けた。A氏の代理人中本弁護士はこのチャンスを逃してしまった。一気に鈴木を潰す機会だったと思う〗

〖A氏による貸金返還請求訴訟は、事実上は前代未聞の巨額詐欺事件だ。通常、裁判は紛争の解決に当たって裁判所の前例を検討する事によって結論を導き出すという。しかし前代未聞の巨額詐欺事件だけに、担当した裁判官たちは事件の内容に圧倒されて、「有り得ない」とか「信じられない」と思ったのではないか。品田裁判長は原告側の主張を退け、鈴木側の主張をほぼ全面的に採用してしまった。これは明らかに冷静な判断で下された判決ではない。鈴木の前科前歴、訴訟内外での鈴木の言動の矛盾と多くの虚偽、貸金に関わるA氏との約束を鈴木が全て破っている事等を事細かに検証すれば、すぐにも鈴木に対して不審感を持ち、主張や証言の矛盾に気づいて採用などできなかったはずだ〗

〖平成14年6月27日に鈴木と西が作成した借用書について、鈴木は法廷での証人尋問で「西さんに原告への返済金の一部10億円を渡したとは言ってない」とか「その日は原告と西には会ってない」とまで証言をしているが、この借用書は鈴木の直筆で書かれていて、しかも確定日付まで取っていた。当事者は偽証罪に問われないらしいが、このようにれっきとした裏付けにより鈴木の偽証が明白であるのに、裁判官たちは何も疑問を持たなかったのだろうか。A氏の代理人の中本弁護士が追及し、鈴木の偽証を訴えるきっかけにするべきだったのではないのか。中本弁護士の力不足も大きいが、何より長谷川に怒鳴られたりして被告側を怖がっていたように思う〗

〖ある企業の社長が社員に向けて話した訓話に「仕事の中に人生がある。選び方ひとつで人生が良くも悪くもなる。仕事を通して学習し、成長しなければ将来はない」という話があった。その一方で、殆どの人は、誰かが自分を変えてくれると思っているとも言っている。裁判官はどうなのか。法曹界で有名な話がある。第15代町田最高裁長官が新人判事補の辞令式で述べた訓辞で「上級審の動向や裁判長の顔色ばかりを窺う“ヒラメ裁判官„がいると言われる。私はそんな人はいないと思うが、少なくとも私は全く歓迎しない」と述べたのだが、町田長官は若い頃に「青年法律家協会裁判官部会」の会員であり、自らも新人判事補を勧誘していたが、その事を上司に恫喝され、退会したという。その事が出世を遅らせる原因ではないかと思い悩み、その後は”ヒラメ裁判官„として職務を行っていた事が周囲に知られていた。最高裁長官は、日本司法界のトップであるが、自らの栄達や自己保身のためには平気で自らの信念を曲げる。ヒラメ裁判官とは町田長官を揶揄する言葉として法曹界に残っている。情けない事にそれが裁判所なのだ〗

〖天野氏は周囲には鈴木よりも人望があったようだ。天野氏が行きつけにしていた赤坂の飲食店の店長やママによると、偶然にA氏と会う事も何回もあったらしい。天野氏は、一緒に呑んでいる部下と共にA氏の席に行き、「いつもお世話になっています。FRが今あるのも社長のお陰です」と挨拶していたという。天野氏は、ある時鈴木が多額の資金を所有している事を知って鈴木に聞いた事があったらしい。鈴木は「A社長から預かっている」と答えたようだが、鈴木は天野氏に「A氏とは絶対に会うな」と厳命したという。天野氏の口から株取引の真相が語られたら、という恐れがあったのは間違いない〗(関係者より)

〖株取引で鈴木は莫大な利益を上げ、資金を海外のプライベートバンクに隠匿して逃げているが、もし、この株取引が失敗に終わっていたなら、おそらく西を利用して、A氏に泣き付いていただろう。人の情を利用して騙し続け、私腹を肥やす恩知らずは必ずこのままで終わる筈がない。事件がここまでネット情報やYouTube動画で反響を呼び大問題となっっている今、どのような形にしろ制裁を受ける運命にある事を鈴木は覚悟するべきだ〗

〖2018年ぐらいからSNSで流れるニュース情報にかなり注目が集まってくるようになった。まだメディアの主流には遠かったが、肚の据わった情報誌の主宰者なら、一発逆転、爆発的なブレイクが匂う出来事だと直感すれば即決で掲載した。ついでに音声データーもセットで流せば効果抜群だったという。まず、若い連中が騒ぎ、ネット上であっという間に拡散する。事前に社内で根回しが必要な既存のメディアでは動きが遅すぎる。新聞などはその最たるものだ。鈴木の記事は、数社のネットで時間をかけて、ある意味、慎重に取材を潜行させている。政治家、警察や検察、裁判所までもが裏で関与している可能性があるからだと思う。今まで様子見をしていた新聞、テレビ、雑誌も後追い取材を開始する事件も多くなった。この事件には日本のマスコミ各社が報道しないタックスヘイヴン地域が深く関わっている。鈴木も行方を晦ませている場合ではない。家族や身内も通常の生活も出来なくなる〗

〖鈴木は、合意書(平成11年7月8日付)、15億円の借用書(平成14年6月27日付 確定日付がある)、そして和解書(平成18年10月16日付)等、この裁判で最も重要な証拠書類の全てを否定した。品田裁判長も被告側の主張のほぼ全てを採用して判決に反映させている。裁判官たちは、A氏の主張が全て嘘で、正当性が認められないという、とんでもない判決を下した事になる。何を証拠に、何を根拠にこの様な判定をしたのか。鈴木にとっては最初の合意書さえ無効に出来れば関連のある和解書は当然認められない事を知っていた。これは鈴木にとって隠匿している1000億円以上の資金にまでは影響を及ぼさないという事になって思う壺だった。品田裁判長はこの1000億円以上と言われる鈴木の隠匿資金どころか株取引に関する利益金には不自然と思えるほど一切言及していない。故意に触れようとしなかったならば、それは何故か。それが一番の問題だ〗(以下次号)

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