〖鈴木は、大事な主張をする時は必ず自殺した西と天野氏の名前を使って誤魔化して辻褄合わせの発言を繰り返した揚げ句に証言を二転三転させる。弁護士と共謀して嘘とでっち上げの話を作り上げる裁判戦術で悪事を重ねているのだ。その上、裁判官は鈴木側に一方的と思われる判断ばかりをする。こんな裁判は聞いたことも見たこともない。鈴木はA氏との事だけでなく数々の犯罪を積み重ねながら生き延びてきたが、こんなひどい人間はこの世のどこを探してもいないと思う。この記事を読んでいると「豊田商事事件」を思い出す。この事件も酷い事件で沢山の被害者を出し、社会的な問題になった。この首謀者は被害者の一人にメッタ刺しにされて死んだ。鈴木と長谷川も同じような末路を辿るような気がしてならない〗
〖普通、事件は時が経つにつれて当事者も回りも記憶が薄れてゆくものだが、この鈴木の事件に限っては全く当てはまらない。むしろ関係者の怒りは時が経つにつれ明らかに強くなっている。その原因は勿論A氏を裏切ったまま鈴木が今も私腹を肥やし続け逃げ回っているからに違いないが、早い時期に解決しないと鈴木自身あるいは鈴木の周辺に大きな影響が出ると思う。関係者の怒りを一番に実感しているのは鈴木自身に他ならないが、何故行動しないのか。人から金を騙し取る時には土下座をして涙を流し、「このご恩は一生忘れません」とまで言っているのに、同じ人間とは思えない。一番大事なことに決断をつけられないのは臆病者の最たる証だ〗(取材関係者より)
〖紀井氏は「平成11年7月から平成18年10月までに鈴木が扱った株の銘柄は分かっているだけで11銘柄、その他20銘柄はあったと証言し、「鈴木が得た純利益は分かっているだけでも470億円以上であることに間違いありません」と証言し、明細書まで提出したが、裁判官は「紀井は、株取扱による利益活動の全体を把握できる立場になかった」と判断し、「紀井は被告の指示に基づいて株式を売り、売買代金を保管する立場に過ぎず・・・」とも言って鈴木側の主張を全面的に認めた。裁判官の、この二つの裁定は裁判官の大失態を証明している。鈴木側には紀井氏の証言を覆す証拠もなく、反論にも何の根拠もない。紀井氏が鈴木に任されて株式を売り、売上代金を管理する立場であったからこそ株取引の全容を把握出来ていたのだ。絶対に弾劾裁判をするべきだ。こんな酷い判決はない〗
〖鈴木だけではなく鈴木の悪徳弁護団も、言った事を言わなかったとしたり、あった事を無かった事にして、原告を陥れるようなありもしない嘘をつき印象操作までも行うほど許されない戦法を取った。しかし、こんな手法が裁判で通用してしまうのかと、この判決には驚き驚愕する。本来、裁判官はそういう戦法を正さなければならない立場にいるはずだが、何から何まで公正さを欠く裁判の流れに裁判所の裏の顔が透けて見えた。裏取引があったのではないかと疑わせるような、この裁判こそ重大な事件である〗
〖A氏の鈴木への貸付金は合計約28億円で、鈴木は一銭も返済していない。その中にはピンクダイヤと絵画、高級時計の詐欺横領行為も含まれている。裁判官は何を血迷った判決を出しているのか。株取引の配当金25億円(実際には24憶円)まで返済金としてしまったのは合意書と和解書を根拠もなく無効にしてしまう誤った認定をしたからだ。金に色はついてないが、鈴木の言い分は嘘ばかりだという事が分からなかったのか。さすがに裁判官も鈴木の債務返済に関する詐欺的な発言を認めずA氏の債権が存在することだけはかろうじて認めているが、株取引の配当金(一部)を苦し紛れに返済金にせざるを得ないのであれば、合意書と和解書を無効とした判決を再審で改めさせるべきだ〗
〖裁判官は『法の番人』で、日常の社会では明らかに矛盾、嘘、誤魔化しと判断される事を的確に裁くと思っていたが、認識が大きく変わった。何故、鈴木の裁判では代理人弁護士のあまりにも狡猾な法廷戦術が通用してしまったのか全く理解に苦しむ。裁判所は原告と被告の主張を公平、公正に聞いて様々な証拠を慎重に調べ、さらに法に照らし合わせて厳正中立な立場で正しい判決を下さなければならない。そのように解釈していたが、今回の事件の鈴木側と裁判官がグルになっているのではないかと疑うほど裁判というものが全く信用できなくなった。間違った判決を出して悪党の鈴木を野放しにしてしまった責任は重く、日本の司法の場に大いに疑問を投げかける事件になった事は明らかだ〗
〖西は、平成14年6月20日付でA氏への債務額が323億円だという事を「確認書」に書いている。内訳は自身が経営する東京オークションハウスの借入金が116億円に加えて株取引による買支え資金として207億円で合計323億円だ。普通に考えれば気が遠くなるような金額だ。西はまた、鈴木との密約で配当金として受け取ることになっている137億5000万円をA氏に譲渡するとも書いているが、鈴木は「そんな(利益分配の)約束はしていません」と否認している。裁判官もこの金額に恐れをなして株取引の問題には触れたくなかったかもしれない。問題を貸金だけに絞って裁判を終わらせたかったのが実感だったとしたら、間違った判決になるのは当然だ〗
〖鈴木が西に接近した目的は鈴木自身の借金と破綻の危機に陥っていたエフアールの資金繰りであった。オークション事業で成功を収めているかに見えた西に恐ろしい企みを持って近づいたのは間違いない。そして得意の『助けてくれ作戦』に打って出た。「西会長」と呼んで持ち上げ、西の心を動かすような言葉を口先だけで並べ立てて信用させ、味方につけていった。付き合いが深くなればなるほど、西は手の内に落ちるとでも踏んだのか。そしてとうとうA氏にまで魔の手が伸びる事になってしまった。その場その場での西の判断が的確であったなら、そしてしっかりした意思を持っていたならA氏を巻き込まずに済んだであろう。人の出会いがここまで人生を左右してしまうとは皮肉なものだ。悪い詐欺師ほどなかなかボロを出さないが、鈴木についてはどんどん包囲網が狭まっているだけでなく家族や身内にも大きな影響が及ぶに違いない〗
〖西が自殺する直前にA氏と鈴木のほか20人前後の関係者に遺書代わりに書いた手紙がある。自殺と遺書という事で西への同情を少しは感じたが、それまでの西の言動を考えるとA氏に対し裏切りを続けていた。これは同情に値しない。西が自分の欲得に走らなければ鈴木の悪質な計画は成功しなかった。西は命を懸ける場所とタイミングを間違えた〗
〖鈴木と西のやり取りに目を向けると、西は完全に鈴木に踊らされていた。A氏を裏切っている内容についても鈴木は全て想定内で行動していたように見える。鈴木が悪事を働く際には周到な計画を立て確信犯だが、西は「A氏は自分の味方」という最も大事なことを忘れてしまっていて目先の金に目が眩んでしまったという事だ〗
〖裁判官が最も重要な証拠とも言える「合意書」について表面的な所しか見ずに切り捨てているように思うが、そんな無謀な判断が通る訳がない。「銘柄欄が空白だから」を無効の理由の一つにしているが「なぜ空白にしたのか」を深く検証しなかった。和解書でも「三者で具体的な報告や協議がほとんどされていなかった」としているが、裁判官の認定は間違っているだけでなく「なぜ報告や協議がほとんどされていなかったのか」という点を深く検証していない。「本株」が「宝林株」であった事は明らかであるのに「宝林株」であった事を前提に検証していない。他に合意書が作成された経緯や紀井氏の証言や西の証言や書き記した記録についても深く検証もしないまま無視した。そのような多数の見落としがなければ、合意書が「余りに無限定」などと言えるはずはなかった〗 (以下次号)