〖西は執行猶予中に鈴木と会い、密約を履行する為の話合いをした。西の刑が決まった事に安心した鈴木は「すべての面倒を見ます」という約束を忘れたかのように反故にし始めた。西はこの時に何故、鈴木の本心を見抜けなかったのだろうか。この時点ならばまだ何らかの手を打つことが出来た筈だが、莫大な配当金に目が眩んで鈴木の術中に嵌ってしまったのだろう。このやり取りの全てをA氏に内緒にしていたことで、西の命取りになってしまったのだと思う〗
〖鈴木の主張は虚偽だけにひどく支離滅裂で、債務がないと言い張るために好き放題のことを言っている。例えば、平成9年10月15日にA氏から3億円の融資を受けた件では、借用書の主債務者はFR社になっていて連帯保証人が鈴木個人になっている。この借用書に鈴木は年利36%、遅延損害金年40%と書いていて、日本アジア投資が発行した1億円の証書を担保とした。しかし、利息及び遅延損害金は後日減額された。また、担保で預かった日本アジア投資の1億円の証書は、後日西が「鈴木が資金不足で」と言って持ち出したままになって戻されなかった。返済期日にも返済されていない。ところが、鈴木はこの3億円は商品(ピンクダイヤと絵画)の購入代金だったと訳の分からない主張をした。全くの嘘で、この商品2点は資金繰りに困って鈴木が言い値の3億円でA氏に買って貰ったものなのだ。品田裁判長はこの鈴木の主張は認めていないが、債務者はFRとした。その後、鈴木がピンクダイヤと絵画を販売委託として借り出し、その際に念書を差し入れていた事との整合性も成り立たない。念書は鈴木と天野氏の連名になっていたが、個人で販売委託により預かった事を否定する主張とは矛盾している。しかも天野氏は同席していない。裁判で「天野は何も知らない」と言っておきながら、都合の良い時だけ利用している〗(関係者より)
〖西は、自分が仕掛けた罠に嵌ってしまった。鈴木を利用してもう一度立ち直ろうとしたのだと思う。A氏の期待に応えようとしたのだろうが、その考え方が大きな間違いだった。大恩あるA氏に危険な人間を近づけないようにガードするのが自分の役目だという事に気が付いていない。目先の資金繰りばかりを考えていて、善悪の見極めが出来なくなっていたのだろう。悪知恵の働く鈴木は西の心の内を見透かして、西を唆した。西に同情の余地はないが、ミイラ取りがミイラになった事は確かだった〗
〖一体どんな育て方をすれば、こんな卑劣な人間になるのか。環境が人を作るというが、逆境を生き抜き偉人になった人もいる。鈴木は詐欺師になるべくしてなったとしか思えない。生まれながらにして、天性の詐欺師であろう。そんな鈴木を待ち受けるこれからの人生は悲惨な結果になるだろう〗
〖西は、鈴木がA氏から融資を受け始めるときに鈴木の代理としてA氏に「お願い」や「確認書」を差入れている。鈴木側の平林弁護士が、A氏が鈴木との約束を守って手形を銀行から取立に回していない事や期日が過ぎている手形の訴訟を起こしていないことを「考えられない」「有り得ない事」と言っているが、裁判官は鈴木側の主張を採用してしまった。A氏は全ての約束を守って鈴木を助けていた。鈴木は会社も個人も何度も破たんしているところをA氏に救われている。鈴木は自身がA紙への手紙に「大変お世話になった」「男として一目も二目も置く人間に会ったことがない」と書いたことを忘れたのか〗
〖今まで行われてきた数ある裁判の中で、誤審誤判と認定された裁判やその疑いを持たれた裁判は相当数あったであろうが、この鈴木の裁判は誤審誤判という甘いものではない。裁判官も人間である以上、時には勘違いや判断を誤る場合があるだろう。だが鈴木の裁判は、争点の事案に対する裁判長の全ての判断が意図的としか考えられない内容ばかりだ。被告側と繋がっているのは間違いないというのは憶測とは思えない〗
〖誤審というのは、事実認定の誤りと裁判官の職務怠慢から起こるものだと思うが、これらが裁判所の指示で故意に行われていたとしたら、裁判所自ら法律を蔑ろにしている事になる。裁判は原則、3人の裁判官による合議制だが、この制度は建前だけのものなのか、密室で行われる合議内容は守秘義務で一切開示されず、そこに裁判所の意向が優先するのであれば言語道断だ〗
〖鈴木は、平成11年7月30日に西に持たせた株取引の利益15億円を、9月30日にFR社の決算対策のために手形を一時的に戻してもらうとともに「債権債務はない」とする確認書をA氏に作成交付してもらうことで趣旨をすり替えるという小細工をした。品田裁判長は両方の主張を肯定もせず否定もしないというおかしな判断をした。独自の考えで裁定して「7月から9月にかけて」と判決に書いてその間に鈴木が返済したことにしたが、日時だけでなく返済金の出所も曖昧に終わらせてしまった。こんな中途半端で、事実とかけ離れた裁定を公正な判決と受け取る事は出来ないのは当然の事だ〗(関係者より)(以下次号)