読者投稿 鈴木義彦編②(248)

〖FR社を上場させたことで鈴木の名前は宝石業界でも知られるようになった。西も鈴木の名前は知っていたと思う。しかし、西は鈴木を過大に評価したのではないだろうか。西と鈴木の関係はまるで狐とタヌキの化かし合いのようだが、狡猾さでは鈴木の方が一枚も二枚も上だった。西の周辺を調査した鈴木はA氏の存在も掴んでいたと思うが、この時にはA氏の名前は一切出さなかった。一見、若手のやり手実業家同志として、2人は常にお互いの利用価値を探り合っていたに違いない〗

〖他人を踏み台にしてきた鈴木に恨みを持っている人は多く、株取引を実行する中で鈴木の名前が派手に出てくると、いかにダミー会社名義で利益を海外流出させても証券取引等監視委員会(SEC)に告発する人がいるであろう。志村化工株の相場がそうであったと思う。志村化工株ではFR時代の部下だった武内某を代表としたダミー会社を使ったためSECに告発され検察が捜査に乗り出した。しかし、鈴木は予め西をこの株操作に巻き込んでいた。いざとなると西に身代わりをさせる準備もしていたのではないだろうか。西は、自分の利益配当を死守するためには罪を被ることを覚悟していたのだと思う。そこで鈴木は高額な利益配当を支払う密約を餌にしたのだと思う〗

〖西と鈴木には「株式投資」という共通の話題があった。おそらく鈴木は株式投資では数十億円の授業料を払ってきたので、今は絶対の自信があるして西の心を掴んだのだと思う。鈴木は西を「会長」と呼び有頂天にさせることも忘れなかった。しかし、高利な借り入れで破綻寸前だった鈴木は西にFRの資金難を話し、資金繰りを相談するようになった。西には上場会社の創業者である鈴木に憧れがあったかも知れない。鈴木を援助する事で、後々自分にもメリットがあるのではないかと考えたが、自分にはその資力がない。それどころか自分も資金難で難儀していたのだった。狡猾な鈴木は窮地に追い込まれていながら自分からA氏の名前を出さず西の口からA氏の名前が出る時を待っていたように思う〗

〖鈴木の裁判での主張や証言には呆れるしかない。「原告と株の話はした事も無く、株取引もしたことが無い」とか「合意書については何の話も無く、私も合意書の事は忘れてしまっていました」と言っているが、株の話と合意書は一体ではないか。株の話をした事はなく、合意書の事は忘れたでは全く辻褄が合わない。鈴木の主張や証言には長谷川弁護士も気付かない失言や矛盾が多くあって、自らの罪を認めてしまっている。「策士策に嵌る」とはこの事だと思う〗

〖民主主義の日本の裁判において、品田裁判長のような独善的な判断と、裁判官が持つ権力で強行した不当判決を受け入れられる筈がない。犯罪者である鈴木と脱税疑惑のある犯罪収益を見逃した品田の責任は重い。裁判所に対する国民の信用はガタ落ちだ〗

〖好意と温情だけでA氏は鈴木に約6か月間で約28億円の融資をした。これは「常識では考えられない」事だったろう。約6か月間で鈴木は、一度も返済期限を守らず、手形の書き換えを繰り返した。A氏もこの時点で既に鈴木の本性を感づいたかもしれない。西を取り込むことから始めた鈴木の策略は成功し、鈴木は会社も個人も窮地を脱することが出来たのだった。しかし、A氏は、鈴木の陰謀と西の裏切りを看過した。A氏の温情はこの2人には通じなかった。世に中にこんな悪党がいるものなのか〗

〖A氏をはじめ多くの関係者を裏切り、騙し取った金で栄華を極めている鈴木は、今や誰からも狙われる立場にある。盛者必衰、栄えている者もいつか必ず衰え滅ぶ時がくる。人生は棺桶に入るまで、どうなるか分からない。まして詐欺師の鈴木に安堵の日は来ない。これから人生の崩壊がやってくるであろう。その時は鈴木の転落劇の動画が多くのサイトやYouTubeで配信される事になるだろう〗

〖A氏は、品田裁判長の誤審で莫大な損害を回収することが出来ず、その上敗訴した事で高額な裁判費用も負担しなければならなかった。一方の鈴木は「坊主丸儲け」で横領した莫大な資産も守られた。ただ、この横領した資産はほとんどが海外のペーパーカンパニー名義になっていて、誰の資産か証明できるものはない。鈴木は策に溺れたのかもしれない。もし、この資産が鈴木の物とする方法がマネーロンダリング以外にあるならば今後、世界中の悪党どもにとって最高の参考書となって活用されるだろう。〗

〖A氏の代理人襲撃事件は地元新聞でも報道され、犯人は伊東署に逮捕されたが、犯人が所属する暴力団の組長が、代理人が入院する病院を訪れ、「襲撃を指示した人間を探して教える」事を条件に示談を申し入れた。代理人はA氏の承諾を得ず示談に応じた事で、犯人は不起訴となり釈放されたという。何故、代理人がA氏の承諾を得ず示談に応じたかは本人しか知らない事だった。おそらく示談の条件には金銭的な事も含まれていたと思う。果たして代理人という男はA氏の信頼に値する人間だったのだろうか〗(以下次号)

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