読者投稿 鈴木義彦編②(243)

〖西の息子の内河陽一郎は、西が残したA氏に対する莫大な借金をどう受け止めているのか。受け止めきれない金額であることは間違いないが、そうであれば、西共々、今までA氏に世話になってきたのだから、鈴木を追い詰める為の、出来る協力をするべきではないか。それが、ひいては西に対する供養にも繋がると思う〗

〖鈴木がA氏から融資を受ける際に西が保証人になった様だが、西には保証能力は無かった筈だ。西は何を根拠に保証人になったのだろうか。鈴木が無茶をしない様に抑止力になろうとでも思ったのか。いや、そうではなく、西は自分が保証人になる事で鈴木の陰謀に加担して漁夫の利を得ようとしたのではないか。西はA氏との関係を維持しつつ、鈴木に恩を着せ、鈴木を隠れ蓑にしてA氏からの融資金の一部を流用しようとしていたと思う〗

〖鈴木は、西の紹介でA氏と知り合った時には既に親和銀行事件を抱えていた。総会屋と暴力団組長とのマッチポンプで100億円以上もの莫大な融資を不正に引き出した鈴木は、銀行に警察の手が入れば逮捕され、実刑を受ける事を覚悟していたと思う。その時が迫る一方で、FR社を維持するための資金繰りに限界が来ていたに違いない〗

〖西は自惚れの強い人間だったと思う。強かな鈴木は西の性格を見抜き、最初は「西会長」と呼んで一歩下がったふりをしながら、西を手玉に取ったのだと思う。鈴木がA氏から受ける融資の一部を西に流用させることを承諾したとすれば、それは鈴木の作戦だったのだと思う。西も資金繰りに苦しんでいた為に鈴木の策略に嵌った。鈴木はA氏への大事な依頼は全て西を代理人として利用し、自分は出来るだけA氏と接触することを避けた。鈴木はA氏に自分の正体を見破られるのを恐れていたのだと思う〗

〖A氏と鈴木の事件は、この国の司法機関の杜撰さを浮き彫りにさせている。鈴木はあらゆる法律違反を犯して来た。しかし、親和銀行事件以外で鈴木の悪事は公然化していない。鈴木の周囲で起こった多くの不可解な事件があるが、事件の度に鈴木の関与が疑われたが、被害者の親族や関係者からの告発が無かったのは何故だろうか。鈴木の用意周到さが功を奏したという事は想像できるが、警察や検察が本気で捜査していれば鈴木を逮捕することが出来たのではないだろうか〗

〖鈴木と西は、鈴木の保釈中に株式投資で一発逆転することを計画したが、保釈中の鈴木は表立って動けず、鈴木に代わって西が情報収集に奔走した。しかし、たとえ情報を掴んでも2人には株式投資に投入する資金は無かった。2人はまたもやA氏の資金を当てにしたのだと思う。そんな中で宝林株売却の情報を入手した西は、調査したうえで確かな手ごたえを掴んだ。西は、A氏の元に出向き、必死でA氏を説得した。鈴木と西はこの時点で全ての債務を返済出来ていなかったが、A氏も2人からの債権回収の方法が見つからず困惑していた事もあり、2人の立ち直りを願って、もう一度西の話を信用し援助することを決心したのだろう〗

〖平成18年10月の時点で株売買での利益金は470億円に達していた事が紀井氏の証言で明確になっている。殆どの利益は世界各地のタックスヘイヴン地域のプライベートバンクの口座にペーパーカンパニー名義で隠匿されていた。鈴木自身もこの隠匿資金を流用する場合はマネーロンダリングをして自分の名義に変えなければならないが、どの様な悪知恵を使う積りだったのだろうか。15年以上が経過した現在では1000億円以上にまでなっているらしいが、A氏と多くの関係者は今後の鈴木の動きを徹底的にマークするに違いない〗

〖このサイトを読んで、他人を騙す場合は鈴木の様に徹底的に騙すしかないのか。自分の欲を満たす為には弁護士を金の力で巻き込み、裁判では嘘をつき通して法の番人と言われる裁判官さえも操り、法律を歪曲させる悪知恵と覚悟が必要だ。言い方は悪いが鈴木はそれを実践して1000億円以上といわれる天文学的な資産を手に入れた。これは生半可な事では成し得ない事だと思う。ただし、このままで鈴木の人生は終わらないだろう。他人をここまで裏切って騙した報いは絶対に償わなくてはならない。今後は、弁護士も裁判官も味方につけることが出来ない超法規的な「どんでん返し」が待ち受けている事を覚悟するべきだ〗

〖宝林株の相場はA氏からの買支え資金投入で株価が上昇した。紀井氏は巧妙に売りのタイミングを逃さず、約1カ月間で約160億円の利益を獲得したがA氏には報告しなかった。鈴木は、A氏に内緒で2人の元証券マンに高額報酬を約束して雇い入れていた。一人は以前から面識があって外資系証券会社に勤める紀井氏、もう一人は自主廃業した山一証券で廃業寸前まで海外支店に勤務していた茂庭氏だった。鈴木は紀井氏には売りを担当させ、茂庭氏には利益金の管理を任していたらしいが、A氏との関係は2人に内緒にしていた。利益を独り占めにするために、何処までも割知恵が働く男だ〗(以下次号)

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