〖鈴木の陳述書(乙58号証)も余りに嘘が多くて、読んでいて反吐が出そうになった。この書類も平成19年4月の作成になっているが、提訴されてから慌てて作成したものだろう。「平成18年10月13日にA氏から会社に電話があったので折り返し電話すると、至急会って話したいことが2点ある。会社へ来て欲しいという事なので、17時ごろA氏の事務所に行った」と書いている。鈴木は大事な話の1つが西の香港での事だと気付いていたと思う。香港の件については「惚けて驚く用意」が出来ていたが、合意書については不意を突かれて焦った事だろう。人間は予想していた質問に対しては要領よく答えられるが、不意に聞かれると如何に悪党の鈴木でも焦ってシドロモドロになり、挙句の果ては開き直るしかなかった。正に鈴木はそんな状態に陥ったと思う。西に10億円という莫大な報酬を払って破棄させたはずの合意書を見せられて「合意書なんて忘れた」と開き直った言い方しかできなかったのだ。これが、和解協議が始まる前の真相である。現場にいた訳ではないが、鈴木の内面を想像すると、当たらずとも遠からずと思う〗(関係者より)
〖合意書には、取扱う株式の銘柄は記載されていないが、取扱う銘柄を限定する事の方が不都合を生じさせる原因となる。株式相場は瞬時を争う鉄火場なのだ。当初の戦略を急遽変更する事もある。その度に3者の了解を取る時間はない。合意書締結時は宝林株に限定されていたが、合意書の6に「甲乙丙は、今後本株以外の一切の株取引についても、本合意書に基づく責任をそれぞれに負うことを合意する」と記載されている事で全てを表している。品田裁判長が合意書を無効とする根拠は法に照らしてもあり得ない事だ〗(取材関係者より)
〖法の番人として君臨する裁判官は上級公務員として国民の血税から高額な給料が支払われている。今回、鈴木の事件を担当した品田と野山両裁判長はそんな認識等、露ほどもないだろう。その認識があれば鈴木の裁判でも、あんな杜撰な審議はできない筈だ。高裁の野山裁判長に至っては判決が誤字脱字の修正だけ等有り得ない。一審判決の誤審誤判に気付かないはずは無い。それなのに丸呑み判決を出すとは確信犯だ〗
〖鈴木は、A氏から決算時の監査から逃れるために一時的に戻してもらったFRの約束手形13枚と便宜上書いてもらった確認証を盾に取り、債務は平成11年9月30日に完済したと主張し、15億円を西に持たせたと無茶苦茶な主張をした。A氏の債権請求額は約28億円なのに何故15億円で完済になるのかについての根拠は示していない。そして、借用書や念書は「回収漏れ」と言っている。強欲な鈴木がこれまでの言動からして大事な書類を「回収漏れ」する筈がない。例え、その日に回収漏れだったとしても本当に完済していたならば、後日にでも回収できたはずだ。「質問と回答書」(乙59号証)では、担保に入れていた日本アジア投資株式会社発行の1億円の投資証券はこの日に返して貰ったように発言しているが、この証券は西を通じて既に持ち出していた。もし、借用書や念書、そして投資証券をA氏に返還要求していたならば、手形13枚の返還もしてもらえず確認書の手交もしてもらえなかっただろう。何故ならば手形も確認書も決算対策でA氏が便宜上協力しただけであったからだ。A氏の好意に付け込んで自分の負債を帳消しにしようとする鈴木の卑劣さには呆れる。鈴木は、この嘘によってその後、多くの嘘を重ねなければならなくなった。流石に品田裁判長も、この見え透いた鈴木の嘘は認めず、25億円の債務の存在は認めた。しかし、返済時期や返済方法については誤った判断をして、返済金の出所については一切追及しなかった。全て合意書と和解書を無効にしたから、こんな矛盾が生じた。A氏にとっては当然のことながら一切納得できる結果ではなかった〗(関係者より)
〖鈴木は和解協議を白紙撤回した後に、平林弁護士と青田を代理人に指名し、A氏との交渉をさせた。鈴木は、以前から青田の事を「口が軽くて信用できる人間ではない」と言い、平林弁護士の事は「仕事のできない弁護士」と周囲の人間に言っていた。それにも拘わらずこんな大事な交渉をこの2人に任せたということは本気でA氏との話し合いを纏めようとしていない事が明らかだった。鈴木は、自分が和解書に署名指印した事を悔いていた。それらを挽回するために、とりあえず青田と平林を使って時間稼ぎをしたのだ。またA氏が裁判に持ち込むことも想定していたと思う。鈴木は自分を消息不明にすることでこの場を凌ぐ事を思いつき、海外に隠匿している莫大な利益金の管理を盤石にすることに集中したのだと思う。そして提訴された時は、莫大な隠匿資産を守る為には自分に不利な事は全て否定する作戦しかない事を覚悟したのでは無いだろうか。その為には西の存在が邪魔になる。西をこの世から排除することも当然視野に入れていたと思う〗(関係者より)
〖長谷川弁護士は、鈴木から裁判に向けての事前の聞き取り調査の時点で分かっていたはずだ、この裁判は負けるという事が。到底、正攻法で弁護しても勝つ見込みは全くなかったはずだ。裁判に勝つ為には、証拠の偽証工作以外考えられないと最初から悟っていたと思う。それを実際に裁判で実行するとは、長年この業界でやってきて、裏の実状を知り尽くした老獪な長谷川だけに、高額な報酬に魅せられ卑劣な手段で弁護したのだろう〗
〖鈴木は、裁判ではとにかく嘘を嘘で繋いだ。自分の強欲を満たす為にここまで出来るものなのか。民事裁判での被告は「とにかく自分の非を認めないために嘘をつく」というのが定説になっている。それを承知でいながら裁判官は騙されている。被告側の答弁書や準備書面をよく読んでいれば、辻褄の合わない箇所が随所に見られる筈だ。鈴木は、民事裁判ではいくら嘘をついても偽証罪に問われることがなく、身柄を拘束されることも無い事を知っているために「下手な嘘も数を打てば当たる」の如く、言いたい放題を繰り返した。こんな被告の戦略に翻弄された品田裁判長は、合意書の無効、和解書の無効理由について自分の経験だけで判断した。両方とも法的には問題のない契約書だった。そもそも鈴木の様な嘘をつき通す被告の裁判を経験したことがあったのだろうか。個人間で、これ程莫大な金額の貸借の裁判を経験した事が有るのか。経験も無いくせに「経験則」という言葉を使っていいものなのか。民事裁判は法律よりも経験が優先するのか。品田裁判長への不信感は募るばかりだ〗
〖鈴木の弁護人と品田裁判長が、債権債務の利率について問題視している部分あるが、元金さえ返済していない鈴木がとやかく言えることではない。まして鈴木は、西を通じて利率の減額や債務の減額をしてもらい、自分でも支払い時期を早くすることで15億円を10億円に減額してもらっている。30%近い減額率だ。普通では考えられない事だ。元利ともで70億円以上になっていた債務が、「株の配当金が増える」と言う嘘をついて25億円にまで減額され、鈴木は金利について不平を言える立場ではない。A氏がプロの金融業者であったなら、今頃幾らの債務額になっていたかを考えてみる事だ〗
〖裁判では明らかにされなかった、海外にプールしてある、鈴木が横領した巨額資金は最初から脱税する目的で海外に流出させたのだろう。この鈴木の巨額な資金の脱税を裏で支えてきたのが、杉原弁護士だと言われている。国税局の摘発を受ければ、当然杉原も脱税幇助の罪に問われる事になるのは間違いない〗(以下次号)