読者投稿 鈴木義彦編(355)

〖裁判はやり直しが効かない。日本の裁判制度は三審制を取っているとはいえ、民事訴訟においては二審までで、現状は控訴審で一審判決が覆る事は稀である。そんな一発勝負が強いられる裁判で、有力な証拠類を揃えていながら、それを活かしきれず、被告側の虚飾に満ちた証言だけで、裁判を敗訴に導かせた中本と戸塚の両弁護士の責任は計り知れない。昔なら切腹に値する失態をしでかしたといえよう〗

〖鈴木のような金の亡者は臆病者が多い。何故ならば金を持てば金を鎧として権力を持てると勘違いするからだ。自分に力がないから必死で人を騙す。自分の悪事がバレそうになると他人のせいにする。他人を犠牲にすることに何の戸惑いも見せない。鈴木は最低最悪の悪党だ〗

〖詐欺師、裏切り者、事件屋など鈴木につける冠がいくらでも浮かんでくる。株取引で巨額の利益を隠匿するようになってからは自分の手を汚さずに、金の力で他人に罪を被せて来たのだろう。青田がいい例だ。青田は金のために自分から進んで犯罪に手を染めるが、いずれ一括りで制裁を受けることになる。その時に、鈴木はまた逃げ回ろうとするのか〗

〖鈴木のような卑怯な人間は、最初に己の能力を誇示する奴が多く目的を達成するまでは忠誠を装い、目的を果たせば約束を反故にする。コイツほど悪質な奴はいない。コイツが最も卑劣な事は亡くなった人の生前の言動を自分勝手に利用する事だ。しかも亡くなる原因は全て鈴木にあるのだ。これほどまで金欲が強く、自分勝手な奴は見た事もない。空前絶後の悪質な守銭奴だと言える〗

〖事件の関係者が相次いで死亡したという話はテレビドラマでよくある筋書きだが、犯罪の隠蔽はできず、逮捕される結末を迎える。ドラマは謎を解くところに興味を持たせようとするが、鈴木の場合には謎解きよりもドラマのような事件が本当に起きているという衝撃に注目してしまう。鈴木という人間の金銭への異常な執着、金商法や外為法等の違反と脱税、鈴木に踏みつけにされ犠牲になった何人もの関係者など、それらの出来事が明らかになる中で、鈴木が今後どうなるのか、想像は容易につくが、それでも結末を早く知りたいと思っているのは読者全員だろう〗

鈴木は西を前面に出して裏から指示を出す事に徹底していた。罪を犯すには一番理想とする方法だろう。そこまで西が鈴木に順従になった背景には、二人共A氏に対して多額の借金があり、返済すると自分達の取り分が無くなってしまうという共通認識が生まれ、利益金の山分け話に乗ってしまったことが考えられる。こうして鈴木に首根っこを掴まれた西は、鈴木の思うがままに操作されA氏を裏切り続けた。金に目が眩んだ二人には、A氏の姿はどう映ったのか。〗

〖鈴木は、他人を欺く時には自分の舌を抑えられない。自分の虚言に酔ってしまっているのではないかとさえ思うが、それを必死の説得に見せられる演技が出来るのかもしれない。親和銀行事件で逮捕される3日前のA氏の情に縋る演技、志村化工株事件で検察に逮捕されるかもしれない時に西に縋った演技、それぞれに目的が異なった場面であったが一見、朴訥に見せながら涙まで見せて土下座する姿で同情を引く。他人の情に縋る手段は詐欺の中でも一番卑怯だと思う。コイツだけはどんな手段を使ってでも罪を償わせなければならない〗

〖西は鈴木の指示の元で実行された「合意書」に基づく株取引の各銘柄に於ける詳細な記録を残している。鈴木の株取引の売りを任されていた紀井氏も「確認書」に取引による利益の記録をまとめている。いずれも「合意書」に基づく株取引を裏付けるものとして裁判所に提出された証拠である。しかし裁判長の品田は、こうした証言、証拠を一切検証する事無く「合意書」に基づく株取引自体を、本裁判の争点から強引に除外した。この事だけ見ても、何かがおかしいと誰もが感じたはずだ。これは誤審で済まされる問題ではない。明らかに意図的な判断によるものではないか〗

〖日本の裁判は三審制を取っているが、それが形だけでしかないという現実は何時から始まったのか。裁判官一人が担当する件数が200件を超えると言われ、件数処理のスピードが人事考課に影響することから誤判や冤罪を生む危険性が高いと言われる。しかし、裁判官が誤判、道義違反、違法裁判、違法判決等をしたときや、その判決が最高裁判所判例委員会の審査を経て判例となったときの対処法がほとんどないという。つまり、品田裁判長のように明らかに誤った判決を出していることが分かっていても、裁判所が品田に何らかの具体的対応をする制度が確立していないというのだ。裁判官が矛盾だらけの判決を下しても誰も手出しができないというのは明らかに間違っているし、早期に法律を作るなり改正すべきだ〗(以下次号)

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