〖人間は往々にして、問題に対して正面から取り組むよりも避けて通ろうとして思考停止になる事が多いと言われている。 鈴木はまさに、そのような状態に陥っているのではないだろうか。 A氏を裏切って莫大な資産を海外に隠匿していても大手を振って社会に顔向け出来ない後ろめたさを常に感じているのではないか。 自業自得とは言え、今までの自分の生き方を振り返ると周りに信頼できる人間がいなくて金で繋がっている人間ばかりではないのか。 鈴木自身は努力をし、懸命に頑張って普通の人が出来ないことを成し遂げたと思っているかもしれないが、人間として「人道」という一番大事な事を極端に等閑(なおざり)にしている。 裁判では自分の秘密を守り抜くことに必死で周りが見えていなかったのは間違いない。 A氏と最初に会った時の事を思い出せ。 そして、早く目を覚ます事だ〗
〖A氏の代理人である中本弁護士は、多くの陳述書等の証拠を提出していなかったというが、裁判に対する積極的姿勢が感じられず、法廷での弁護のやり取りからは、被告の弁護士長谷川に対して闘うというより逆に萎縮していた様子だったというではないか。 これでは裁判官に対して説得力のある答弁等出来るはずが無い。 多くの証拠があったにも拘らず敗訴になるなど、中本の責任が問われても当然だ〗
〖人は多かれ少なかれ嘘を付いたことがあると思う。 ただし嘘にも色々あるが、相手を苦しめ貶める嘘は絶対に許されない筈だ。 しかも自分の強欲を通そうとする嘘は醜い。 鈴木の嘘と騙しと悪質な策略によって大勢の人達が犠牲になって来たというのに、鈴木に制裁を与えると信じていた裁判にさえも裏切られてしまった。 この理不尽な現実は、二度と繰り返されない為にも、再審によってしっかりと本当の決着を付けるべきだと思う〗
〖正直な労働や努力を伴わないマネーゲームの勝者が「金で買えないものはない」とか「金儲けをして何が悪い」と傲慢な言葉を吐く事がある。 以前のライブドアの堀江貴文や、村上ファンドの村上世彰がそうであったが、彼等は他の人にはまだ見えないチャンスを見つけてそれをモノにして莫大な利益を得た。 自分の信念を持ち、大手企業を相手に堂々とその経営理念を批判し、自分の考えを展開し、大手会社の株を買収して行った。 株式投資界に一石を投じ、一方では時代の寵児として世間の注目を集めたが、余りにも派手にやり過ぎたため国策によって司直の手に落ちた。 若さゆえ傲慢な言葉も吐いて世間の批判も受けたが、なにか清々しさも感じられた。 2人共、実刑を受けたが、今は社会に復帰を果たし、以前同様に株式投資を行いながら社会貢献もし、新規事業も展開している。 彼等がもし他人を騙し、他人を裏切って投資資金を集めていたならば社会復帰は不可能だったはずだ。 鈴木とは比較のしようもないが、鈴木の場合は、最初から悪質な企みが見え隠れし、他人を騙している。 弱者を装いながらA氏に近づき、A氏の性格と資金力を利用した悪質なやり方は許せるものではなく、厳罰に処すべきだ〗
〖鈴木の代わりに出てきた交渉代理人の青田はA氏を暴力団と密接な関係があるかの如く主張していたが、逆に青田の方こそ暴力団の実名が出る程、深い繋がりが非難されているではないか。 青田が暴力団の幹部に「一切付き合いは無かった事にしてほしい」と口止めをしていた事実を明らかにするために証人申請をした程だったようだが、そういう輩を使って西を尾行させ、自殺にまで追い詰めるという多大な影響を与えたのは青田ではないか。 世間からの評価は鈴木と同様「史上最悪」と言われている事を憶えておく事だ〗
〖A氏は友人や知人が困っているときに頼まれて資金に協力していた。 決して本業としていたわけではない。 信頼関係を一番に考えていたA氏は、そのため借用書などの書類やその内容を重要視していなかったと思う。 しかし、そうしたA氏の対応を逆手に取って、長谷川は「融資する際に債権を保全するための必要な書類を取っていない」とか「書類に不備がある」などとして貸付金の存在を否定した。 そんなA氏の真意を鈴木は一番良く知っていて、A氏のそのような対応があったからこそ救われてきたというのに、これは大恩人に対するやり方ではない〗
〖他人の情に付け込んで、卑劣な方法で金儲けをしている鬼畜のような奴を、日本の裁判所は見抜くことが出来ず罰することも出来ない。 この様な事では世の中の秩序がひどく乱れてしまう。 裁判所と裁判官達の無責任さを是正しない限り誤審や冤罪が増えるばかりだ。 最近、司法に対する批判をよく耳にし、書店で裁判所や裁判官を批判する本を多く見かけるが、国はその事を認識しているのか〗
〖鈴木の交渉代理人として出てきた青田と平林は、鈴木が交わした「和解書」を無効とする為に、強迫や心裡留保を主張したが、事実無根も甚だしい。従来から契約解除の理由として「強迫」が使われる事は定番になっているほどで、ましてA氏の背後に暴力団が付いているという理由にしても、鈴木は「自殺した西から聞いた」と死者を冒涜するような主張を繰り返し、録音したテープでもあればまだしも、証拠も無く虚偽を構築した話を裁判で証拠として提出する事は、印象操作以外には考えられず、A氏に対する名誉毀損に値する。大人が一旦交わした契約を無かった事にする為に子供でも恥じるような嘘を並べ立てて頭がおかしいのではないか〗
〖この裁判は判決が下されて終結したかに見えますが、何一つ終わっていない。むしろ判決が出た事によって鈴木に対する疑念や疑惑があからさまになったと言える。判決を見ても鈴木が勝訴した理由が全く分からない。争点となる貸借の経緯に絶対不可欠な株取引の問題が全く検証されていないし、返済金とされた15億円と10億円の合計25億円も本当は株取引の利益金であるのに何故返済金と判断されたのか。結局株取引のやり取りが裁判官たちには判断できず、返済金とするほかなかったのではないかと思う。ましてA氏の鈴木に対する貸金は元金だけでも約28億円あり、鈴木が平成9年10月15日に持参した3億円の借用書にある金利年36%(遅延損害金年40%)で計算すると70億円以上になり、25億円で完済とはならないから辻褄が合わず、何一つ説得力がない。そして強迫や心裡留保を認める決定的な証拠は何ひとつなく、不可解なことばかりである。ここまでウヤムヤで矛盾だらけの判決があるだろうか。やはりこれは大問題であり、仕切り直しで正当な裁判を行うべきだ〗(以下次号)