〖鈴木は、過去に親しくしていた人との間でも金銭に絡むトラブルが多く、自分の秘密を知られると排除して来た経緯がある。FR社関係者では都心のホテルの客室で亡くなった天野氏(自殺ではなく他殺だと関係者の多くは考えている)、親和銀行事件で共犯者として逮捕され、有罪判決後に突然の交通事故で亡くなった大石氏。大石氏には鈴木が西に頼んで「口止め料」と称した金5000万円を支払っていた。何の口止め料かは誰も聞かされていない。取引先では証券担保金融の経営者で鈴木が利益金を海外に運ぶ時に手伝っていた吉川某、A氏を裏切って隠匿していた資金の内、約300億円の運用を任せていたと言われていた、夫妻で殺されたファンドマネジャーの霜見誠。霜見は鈴木のフランスやスイスのペーパーカンパニーや、プライベートバンクの事情は詳しく知っていたとみられる。これらの人たちが巻き込まれた事件について鈴木が裏で仕組んだという話は今でも消えることは一切ないようだ。亡くなった人たちは、鈴木の金銭に関わる重要な秘密を知っていた。この人達が亡くなった事で鈴木の悪事の全てが闇に隠され、鈴木にはあまりにも都合のいい出来事となった。西は鈴木にとってA氏を紹介してくれた大恩人で、A氏と鈴木の3人で合意書を締結し、A氏を裏切った共犯者であった。西は鈴木の全ての事を知っていたであろう。鈴木は西をこの世から排除する機会を伺っていたのは事実、という関係者は一人や二人ではない〗(関係者より)
〖裁判では、事件の原因とその背景、経緯、そして証拠等が詳しく検証され判決に繋がるのが自然だが、この裁判で被告は長谷川弁護士の協力で、嘘の背景と捏造した証拠だけを主張し、触れられては不味い原因と経緯は悉く省略した。そして、最後は品田裁判長が辻褄の合わない酷い判決を下した。民事裁判は裁判官のサジ加減と言うが、それが本当なら絶対に裁判所と裁判官の姿勢を変えさせなければならない〗
〖A氏は鈴木のような人間の頼みを聞いてあげたばかりに莫大な損害を被った。30年来、本社のあった新宿センタービルを出たのも鈴木の影響が大きかったようだし、金銭的にも精神的にも何十年にもわたって大変な思いで過ごして来たように思う。だからこそ、それを知るA氏に世話になってきた関係者たちは、自分の事のように鈴木への怒りが収まらないのは当然の事だと思う。鈴木はそんなA氏の事を考えた事があるのか。いつまでも今までのように裏切り続け逃げ回る事など出来る筈がない〗(関係者より)
〖鈴木は土下座と相手の状に縋る事が常套手段である。詐欺師の典型であるが、A氏のように人生のどん底から救い上げてくれた大恩人に対して、騙す目的でそんな行為を平気でするのが到底考えられない。親和銀行事件で近々逮捕される事を知りながら8000万円の借用書を作成してA氏を訪ね、土下座をして涙を流しながら頼み込みA氏から借りた。しかもこの時はA氏から3日後に逮捕されると聞かされるという経緯があった。鈴木は逮捕の事は隠して8000万円をA氏から借りようとした。鈴木は借用書に返済日を記入しているが、6日後の日付であり返済する気など最初からないのは明らかだ。A氏は逮捕を知りながら鈴木に8000万円の貸付を了解しているのだ。A氏はそれまでも多額の貸付を鈴木にしていたが一切の返済がなく、この時も何時返済されるか分からない事を知りながら8000万円もの金額を貸し付けた。この時のやり取りだけでも2人の人間性に雲泥の差がある事が分かる。鈴木は詐欺師以下の卑劣な人間であり、それに長谷川という極悪弁護士が裁判でありもしない虚偽を好き放題に構築して「質問と回答書」(乙59号証)を作成したことは、内容からも十分に分かるはずだ。鈴木はA氏が平成14年3月頃に呼び出したと言うが、陳述書にはA氏からの話が全くないばかりか、A氏が反社の金で金融業を営むとまで言っているが、担保も取らず返済期日にも一度も返済がないなど、反社の金融屋がこのような貸し方をするはずがないことくらい誰にでも分かることである〗(関係者より)
〖志村化工株の事件で西は逮捕されたが、この事件は鈴木が西に土下座までして頼んだことから西が全面的に鈴木を庇い罪を被った形となった。取り調べ中に検事から鈴木に関する様々な証拠を突き付けられ、西自身も承知していない鈴木の動向を知らされたが、それでも鈴木の関与を否認し続けた。西は鈴木に騙されA氏を裏切っていたし、裏で利益山分けという鈴木との密約を交わしていたため、鈴木が逮捕されれば海外にプールしている利益金が全て没収され、分配金も受け取れなくなると考えた結果の判断だったのだろう。そして鈴木に恩を売っておけば後々有利になるとも思ったかもしれない。しかしこの判断が鈴木を増長させ、逆に西自身を追い込んでしまうことになった。A氏が莫大な被害を被ったままで、西も結局は命を落とし、鈴木だけがぬくぬくと生き延びている現実は間違っているし絶対に許される事ではない。西の判断の甘さがこの状況を作り出してしまったとも言えるが、鈴木の悪さは並みの悪さではない。恐らく鈴木の一族には人間の血が通っていないと多くの関係者は言う〗(取材関係者より)
〖裁判官はいったい誰の為に裁いているのだろうか。鈴木の裁判結果を見る限り、とても原告と被告の主張や証拠を公正公平に見て、正しい方を採用しているとは誰の目から見ても思えない。裁判所の上層部のため、あるいは出世を考えれば自分自身のためとも言えるのではないか。日本の裁判所は裁判官に良心があればもちろん、出世志向に迷いや疚しさを感じてしまうだけでも挫折するか昇格もおぼつかないという。良心を貫こうとすれば左遷されたり、自殺に追い込まれたりする。信じられない事だが、行政、大企業、マスメディアなど日本の組織と何ら変わらない。裁判官までも日本の権力構造に組み込まれているようでは、日本の司法界の未来には絶望と悲観しかない〗
〖西という人間は何を目指していたのか。周囲に大口を叩いて自分を大きな人間に見せかける事に関しては素質があったのかもしれない。鈴木も東京オークションハウスのオーナーとしての西を見て、「良いカモを見つけた」と感じたのだと思う。会長と呼んで煽て上げ、いい気にさせて全てを喋らせ、A氏の情報を掴んだのだろうが、類が友を呼んだにしても鈴木の方が1枚も2枚も上だった。鈴木はA氏を知った事で「地獄で仏」に会ったような気になっただろう〗
〖A氏と西、鈴木の三者間で交わされた「合意書」について、西は、この裁判では当然重要な位置付けにあるはずだった。だが、自殺したために証言する事が出来なかったぶん、西が残した遺書が鈴木の虚偽と悪事の裏付けになる重要な証拠となるはずだった。遺書は嘘を書くことなど考えられないし、事実上の西の直筆の陳述書であり証拠能力が認められるはずだ。しかし品田裁判長は判決では一切言及しなかった。西の遺書は、株取引や鈴木の人間性を明らかにする詳細な記録であり、鈴木の虚偽主張を覆す資料ともいえる重要なものの一つであり、品田裁判長は否定することが出来なかったから、まともな説明どころか一切触れないやり方をしたに違いない〗
〖鈴木は「質問と回答書」(乙59号証)で「合意書の事は忘れてしまっていました」と述べているが、日本語を知らないのではないか。本当は「合意書の事は、忘れたふりをしていました」ではないのか。それに合意書については、西よりも鈴木の方が一人熱弁を振るってA氏を説得したことを忘れるはずがない。鈴木は「これをやらせて戴かないと、自分も西会長も社長に借金を返せない」とまで言って、A氏に全ての資金を出させたにもかかわらず、「株取引の話は一切していないので関係ない」と言い訳した。株取引は合意書締結から始まる。合意書は鈴木にとっては利益を独り占めにするために破棄してしまいたい重要な書類だった。そのために紀井氏から西の運転手の花館聰を経由して西に複数回で10億円の報酬を払って破棄させようとしたが、西にはできるはずはなく、鈴木には「破棄した」と嘘をついた。合意書は最初からA氏の手許に保管されていた。西は株取引を開始して以降は金に釣られて鈴木の横暴に操られていたが、鈴木は西が鈴木が利益を海外に流出させ隠匿している秘密を知っていた為、西の存在が邪魔でしょうがなかったに違いない。それが香港での事件に繋がったと思う〗(関係者より)(以下次号)