読者投稿 鈴木義彦編②(233)

〖和解協議から和解書締結、そして鈴木からのA氏への2通の手紙。この場面は裁判を決する最大の山場であったと思う。平成18年(2006年)10月2日、西はA氏に内緒で鈴木との密約を信じて長男の内河陽一郎を連れて香港へ行き、4日に鈴木の代理人から43億円の利益配当を銀行小切手で受け取った直後に襲われ、瀕死の重傷を負った。その事は陽一郎からA氏に連絡されたが、要領を得なかったものの西の無事だけは確認することが出来た。平成18年10月13日にA氏は鈴木を呼び出した。海外に出ていた事になっていた鈴木は、A氏からの突然の電話に驚いたようだ。電話を取り次いだ紀井氏の話では突然の電話にかなり動揺していたようだが、要請に応じて当日の夕方にA氏の会社を訪問した。A氏はまず、合意書の原本を見せながら今後の支払いについて鈴木を問い詰めた。西に10億円の報酬を払って破棄させたはずの合意書の原本がA氏の手許にある事に鈴木は驚き、狼狽しながらも「合意書なんて関係ないですよ」と強気な言葉を吐いたが、西を交えて話し合いを希望した。A氏は西と連絡を取って3日後に改めて3人で会うことにした。そして、A氏は西が香港で襲われて瀕死の重傷を負った事も鈴木に話し、香港警察の捜査中だという事も鈴木に告げた。この時の鈴木は相当混乱していたと思うが、3日間の時間を取った事でかろうじてその場を言い繕うことが出来たのだと思う〗

〖品田裁判長は訴状のほか、鈴木がA氏に宛てた2通の手紙、そして西の遺書には一切目を通していないのだろうかと思ってしまう。事件の経緯と背景を裁判に反映させず、鈴木が自分の罪を認めた証拠を無視し、西が命と引き換えに書いた遺書の内容を斟酌もせず淡々と自分の独断で誤った判決を下した。裁判所の意向に従ったと思われるとは言え、それほどの強い信念があるならば正義のために使ったらどうか。品田の歪んだ判断は万死に値するのではないだろうか〗

〖鈴木は詐欺師の本性を世間に暴露され、このまま行くと家族や身内も同様の仕打ちを受ける事になるだろう。YouTube動画の配信は半永久的に続けられる。気付いた時には既に手遅れで、鈴木の居場所はなくなっているだろう。それだけ鈴木が犯した罪は重い。鈴木を擁護する者は誰も居ない〗

〖日本では公正役場や郵便局で押印される日付は公的に通用する日付として扱われる。所謂「確定日付印」のことだ。鈴木はこの印が押された書類さえ「書いた覚えはない。その日はA氏と会っていない」と主張した。コイツの自分勝手さは法律も通じない。普通はこの印があれば「恐れいりました。私が書いたものに相違ありません」と降参するものだが、鈴木が他の悪党と違うところは自分が不利になる事は何があっても絶対に観念しないところだ。品田裁判長も鈴木の発言には呆れたに違いないが、それでもその事について触れずに無視した。これも鈴木を増長させる原因になったと思う〗

〖平成18年8月16日。A氏と鈴木、西の和解協議が始まったが、鈴木と西は激しい口論で罵倒し合い、協議にならなかったようだ。それを見かねたA氏は厳しい口調で2人を諫め、ようやく具体的な話になった。鈴木は協議で60億円の利益金があると言い、A氏と西に25億円ずつ支払う事を約束し、A氏には2年以内にプラス20億円を支払う事を重ねて約束した。しかし、和解書作成時になってまたもや鈴木と西が口論を始め、鈴木が「西の言い方が気に入らない」と言い出し、プラス20億円は記載されなかった。これについて鈴木は「社長には特別世話になったのでこの約束は必ず守ります。和解書には書きませんが信じて下さい」と言っている。和解書には金額の他に西と鈴木の合意書不履行を認める文章も書かれているが、鈴木は和解協議をするに当たって、長谷川弁護士を始めとする弁護団とも綿密な打ち合わせをしていたと思われる〗

〖鈴木とA氏との訴訟内容は、鈴木による詐欺事件である事は自明の理である。不当判決を下した品田と二審の野山両裁判長に対して被告側と不適切な関係がなかったか疑惑の目が向けられている。以前から原告団より再審に向けて準備が進められているようだが、裁判所が身内の不始末を隠匿する為に再審請求をすんなり受け入れるとは考えにくい。それだけに裁判所の体質改善を求める声は日増しに増すばかりだ〗

〖鈴木は、株取引での利益金は60億円と言っていたが、A氏と西に支払うとした金額との辻褄が合わない。とりあえず和解協議の場を凌ぐために考え出した金額であることが見て取れる。A氏も「それでは計算が合わない」と口にしたようだが「鈴木が言った金額だから」とそのままにしたようだ。鈴木は和解書に自署し、和解協議は成立したかに思えた。鈴木はA氏と握手をしてA氏の会社を出た後、紀井氏に電話して「100億円以内で済んだ。香港の金の事はバレテいないだろうか」と上機嫌で話していたという。西は鈴木が帰った後も鈴木を罵っていたようだが、A氏との間で「後の事は和解書が履行されてからにしよう」という事で合意したようだ〗

〖和解協議後、鈴木はA氏に度々連絡していた。おそらく西の殺害未遂事件の成り行きと香港に隠匿している利益金の事も気になってA氏の様子を窺う意味もあったのだろう。鈴木は不可解な事に宝林株の買い支え資金の事もA氏を経由して西に確認している。西に直接確認できたはずだが、A氏を経由したことには何か意味があったのだろうか。買い支えによる西の損失は58億円余だという事を聞いた鈴木は「その金額を経費として利益金から差し引き、利益を3等分しなくてはならないですね」と言っている。合意書に基く株取引も、その後の和解書による支払約束明白になっているのに、なぜ品田裁判長は合意書も和解書見無効にしたのか〗

〖鈴木の裁判の全貌が明らかになるにつれ、日本の裁判所に対しては落胆の色を隠せない。裁判官の質の低下は聞くに耐えない惨憺たるものだ。鈴木の裁判に対する理不尽な判決には、品田裁判長に対する批判に共鳴する投稿が後を絶たない〗(以下次号)

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