〖裁判で被告側が一番懸念し、回避したかった事は「合意書」の法的効力が認められ、株取引で得た470億円の返還請求を求められる事であったと思う。鈴木と弁護士達には最悪この事案さえ逃れられれば良しと考えていたのではないか。その為に長谷川弁護士が原告であるA氏の信用を陥れる目的で、反社会的勢力と深い関係にある様に思わせる「質問と回答書」(乙59号証)の陳述書を捏造までしたのではないか〗
〖裁判費用の中には「調査費」という名目があるが、この裁判で裁判官達は何を調査したのだろうか。訴状さえも十分に読み込まれていないように思う。鈴木の本性を見抜くのは難しい事ではない。鈴木が以前に起こしている親和銀行不正融資事件の内容は、A氏との事件と酷似している。頭取に仕掛けた卑劣な罠はA氏には通用しないが、情に付け込むという人道を外したやり方は鈴木の常套手段だ。前科前歴者を色眼鏡で見てはいけないが、裁判官達は余りにも洞察力が無さすぎた。法廷での鈴木の虚偽言動にも鈴木の質の悪い本性が随所に見られた筈だ。この裁判は品田裁判長の誤審誤判としか言いようがない〗
〖裁判所には情実人事が蔓延っているようだ。情実とは、私情が絡み公平でない事を言うが、この裁判でも同じような事が起っている。公平であるはずの裁判が品田裁判長の情実で間違った判決を下している。しかも、A氏側が提出した多くの証拠類をしっかり検証すれば、鈴木の矛盾した主張に疑問が湧くだけでなく信用できないという判断が出るはずで、少なくとも個々の誤審は避けられたはずだ。これはあってはならない事だ〗
〖マネーロンダリングは、まだ世間での認知度が低い犯罪で、凶悪性という点では印象は乏しい。しかし、実際は凶悪性どころではなく,銃器密売や薬物売買そしてテロ活動へと繋がっている。世界中の犯罪組織が関わっている。そのため最近、各国の司法機関が情報交換を密にして犯罪組織壊滅のために協定を締結している。その悪の巣窟がオフショア地域なのだ。鈴木はオフショア地域に1000億円以上という途轍もない資産を隠匿している。これはA氏を騙してほぼ全ての約束事を反故にして稼いだ資産だが、世界中の犯罪組織が仕切っている地域での資産隠しは常に危険が伴うのではないだろうか。まして全ての口座はペーパーカンパニー名義だと思われる。気が付いた時に鈴木は隠匿資産を自由に動かせなくなっている可能性が高いようにも思う〗
〖西は遺書で全てを語ってはいないようだが、鈴木に裏切られて、ようやく自身のA氏に対する裏切りの自戒に目覚めたのが既に遅すぎ、取り返しが付かない事態を招いていた。金の魔力に翻弄された西と鈴木は、A氏を陥れ巨額の損失を被らせている。その代償を鈴木もまた払わなければならない〗
〖香港にセントラルという地区がある。ここは、香港のウォール街と呼ばれる金融の中心地だ。高層ビルの間に林立する雑居ビルに怪しげな投資顧問会社や金融コンサルタント会社が店を並べている。脱税やマネーロンダリングを目的とする会社の開設を請け負う金融ビジネスの闇市場としても名高い。鈴木がフュージョン社の町田に紹介されて最初にペーパーカンパニーを設立したのもこの地域だと思われる〗
〖鈴木は、証券担保金融会社の吉川某やファンドマネージャーの霜見誠を使って違法利益金を海外に移動させていた。しかし、吉川は鈴木とのトラブルで消息不明となり、未だに生死が分からない。そして、霜見夫妻は投資家とのトラブルで殺され故人になっている。当時の霜見の事件には鈴木の関与も噂されたが、犯人が逮捕され、表向きには事件は解決した。鈴木の海外への資金移動の証拠は闇の中へ葬られたようにも見えるが、完璧な隠匿などはない。プライベートバンクの担当者や関係者の誰かが秘密を明かす可能性はゼロではない〗
〖世界中の闇の金融業界では今もハンドキャリーや地下銀行取引などの手法を使ってアングラマネーがタックスヘイヴンとして名高いバハマやケイマン諸島に資金移動されている。その手数料は取扱金額の10%という。香港はそれらの地域と並んでマネーロンダリングの楽園と言われているが、最近では香港政府と日本との間で違法利益の不正送金に関して協力関係が強化され、マネーロンダリングの摘発に向けて連携している。ペーパーカンパニー名義を使った不正な預金や送金しかできない鈴木にとっては脅威そのものだ〗
〖品田裁判長の裁定は、原告側の証拠類も検証せず、己の独断と偏見によるもので、有り得ない判決を下しているが、これは公務員職権濫用罪に該当すると言っても過言ではないのではないか。明らかに裁判長という地位と権限を濫用し、原告が有する権利の行使を妨害する行為ではないか〗(以下次号)