読者投稿 鈴木義彦編②(131)

〖平成17年10月、鈴木と西が二人で交わした株取引に関する密約実行の最終的な打ち合わせを行った際、鈴木は最後まで利益金の配分を減らそうと目論見、西を丸め込もうとしていた。この時、鈴木の対応はA氏を裏切り感謝の欠片も見せない強欲極まりない人間だった。西もレポートで書いていたように、一銭も無いどころか借金だらけで窮地に立たされていた鈴木はA氏に救われ、全面的な金銭の協力のもとで株取引で何百億という利益を出せたのに、その恩義も忘れ、「Aには借金を返したのだから、関係ない」と利益配分を拒否する態度を取った。それに対して西は鈴木から金を受け取っていたためにさしたる抵抗もしなかった〗(関係者より)

〖元エリート判事だった瀬木氏は、自分の著書の中で裁判官の無能力を嘆き、「判事には弁護士経験者がなるべきだ…」と書いているが、この裁判を見ると疑問に思う。たしかに今の裁判官よりも社会経験が豊かで正義への信念を持った弁護士が多いとは思うが、今回、鈴木の代理人を務めた長谷川元弁護士や平林弁護士のような金に目が眩む悪徳弁護士も多い。弁護士の中でも「ヤメ判」弁護士を判事に再任させるのも一考かも知れない〗

〖民事訴訟というのは、こんなに嘘が通用するものなのか。裁判官、弁護士という法の番人によって真実が裁かれる筈の法廷で、嘘や捏造の競い合いが行われ、真実を主張する被害者が敗訴するという理不尽な事が起っている事を、声を上げて世間に知らしめ続けなければならない〗

〖鈴木は、親和銀行事件で懲役3年、執行猶予4年の有罪判決を受け、FRの代表取締役の地位を追われ、大株主の地位も奪われた。この時にFR が上場廃止にされなかったのが不思議だが、その後FRは「なが多」と社名変更して天野常務を中心に残った役員たちで運営されていたようだ。鈴木は刑が確定して後は、特別背任横領の罪名は重く、本来ならばすぐには社会復帰が無理な状況だった。しかし、保釈中からスタートした株取引で巨額の利益を上げ続け隠匿していた鈴木にとっては、株取引の実態が捜査、国税当局にバレるのを恐れていただけだったろう〗

〖裁判官は、裁判所にとって都合の良い判決文を作成できる人間が出世していくようだ。文章というものは起承転結があって理路整然としていなければ、それを読む人の理解が得られないはずだ。この裁判の判決文は「民法第○○条によって」という箇所が少なく、裁判官の稚拙な経験値や偏見で判断している部分が多く見られる。この判決文は品田裁判長が作成したものと思われるが、新任判事に目標とされる裁判長がこの為体では優秀な判事が育つ筈がない〗

〖裁判官でなくても世の中にある全ての業界に通じる事は不可能だろう。しかし、担当する事件の当事者が所属する業界の取引形態ぐらいは勉強してから裁判に臨むべきだ。この裁判の当事者は、双方ともに宝石貴金属業界の経営者で、金融業や証券業界にも精通していることは訴状を読めばわかる事だった。案の定、事件は宝石貴金属に係わる件や、金融業、証券業を知らなければ正当な判断が出来ない内容のものであった〗

〖現代の裁判官は判決文を自分で作成せず、弁護士が提出する準備書面をそのままコピーして判決文にしてしまうのが当たり前になりつつあるという。問題となっている鈴木の裁判についても、裁判長の品田は被告側の主張を丸呑みし、株取引における「合意書」契約の有効性を否定している。二審の野山裁判長に至っても「審議は尽くされた」とし、独自の見解を示す事なく棄却判決を下している。これでは裁判官としての役目を完全に放棄しているのと同じだ。既に裁判所の崩壊は始まっている〗

〖金融業とは銀行と呼ばれる所だけではなく、ノンバンクと呼ばれる金融会社や、個人の金貸しも含まれる。また、証券業界も大きく分けると金融業の一種かも知れないが、株式投資が主体となっていて株取引の知識が無ければならない。そして宝石貴金属業は、宝石、時計、輸入雑貨等を主に取り扱う業界なのだ。この事件は、これらの業界が絡んでいて金銭的なトラブルの多い業界である。従って予備知識が最も必要な訴訟が多い。しかし、品田裁判長はそうした業界の慣習や取引の実情を一切度外視して、自分の身勝手な独断を判決に持ち込んだ。しかし品田に最も欠けているのは善悪の判断が全くできないことだ〗

〖この裁判が誤審誤判に終わった裏には、裁判官達の職務怠慢による準備不足、勉強不足があった。裁判官は、借用書の様式や約束手形の取り扱い、契約書の表向きの形態に拘り、事件の背景や経緯を無視したため、事件の核心に辿り着けなかった。人間である限り間違いは誰にでもあるが、頭脳明晰な法の番人であるはずの裁判官が揃って間違いに気付かないことは有り得ないだろう。万一、間違いがあれば早急に改めなければならない。それが世の中の常識のはずだ。まして、その誤りを隠蔽する事があっては世間の眼が赦さない〗(以下次号)

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