〖鈴木は、ステラグループの株を大量に購入していて、裏でクロニクル(旧FR)と業務提携する計画をするほど力を入れていた。鈴木は霜見に運用させているJOFの資金でクロニクルの新株を引き受け、クロニクルに入った資金を個人で流用してステラグループに投入する循環取引をやっていた可能性もある。天野氏と霜見はこの資金の流れを知っていた。鈴木は何時までも天野氏とクロニクルを裏で利用していたのだ。この事はクロニクルの社員達も知っていた。自分の欲の為には腹心だった天野氏も1つの駒でしかなかったのだ。しかし、鈴木の思惑通りにはならず、ステラグループは上場廃止になり破綻した。その2か月後に会社側が「天野氏が早朝に自宅で心筋梗塞を発症し急死した」と発表したが、この情報は嘘で、実際には都心のホテル客室で死亡が発見された。ただし、この事によりステラグループとクロニクルの資金の流れが闇に葬られてしまった〗(関係者より)
〖合意書に基づく株取引において、西はA氏から総額で200億円を超える株の買い支え資金を調達しているが、全てを株取引に運用した訳ではなかった。息子の内河陽一郎と共に別の投資に運用し、韓国人ホステスの愛人にソウルに豪邸を買ってやり、自分の妻に銀座に店を出させる等、許し難い流用が発覚している。西も鈴木に騙されながらA氏を欺いていた。鈴木も西もA氏の周りに集まった金に群がるハイエナ同様だった〗
〖A氏が裁判を起こしたとき、鈴木はどういう思いをしていたのか。負けた時には、当然、A氏が請求している貸金と株取引の利益分配で鈴木が約束した合計95億円プラス金利に対する支払い命令が出ることになるが、鈴木にとっての恐怖は、株取引が平成11年から継続的に実行され、紀井氏が証言する約470億円の利益が出ている事実を隠し続けてきたことについて、検察や国税当局が動き出すことではなかったか。鈴木は今とは全く逆の立場に立たされ、国税当局から厳しい調査を受け、少なくとも脱税や外為法違反の容疑で告発されるのは必然だ。そのために必死になって長谷川に縋ったに違いない。その結果、鈴木は窮地を脱したかに見えるが、実際にはそうではない。鈴木は必ず罪を償わなければならない〗
〖A氏が紀井氏経由で鈴木を呼び、西の香港事件との関係を尋ねたたり合意書を提示して鈴木と面談した日から3日後に和解協議が行われた。この和解協議は最初から不自然さを感じる。西と鈴木の激しい口論から始まったが、この件で鈴木がA氏に頼んで西に連絡を取ってから3日も経っている。西と鈴木が会って話し合う時間は充分にあった筈だ。2人は合意書が破棄されていない事と、紀井氏からの情報(470億円)について充分話し合ったはずだ。その上で和解協議の場に臨んだのだと思う。2人は喧々諤々と討論している割には合意書の事にも、470億円の事にも触れていなくて、とりあえず売買利益を60億円を前提にして和解書を締結した。鈴木が動転していた事が解るのが60億円の利益で何故25億円ずつ払う事にしたかである。計算が合わない。まして口頭ではあるがプラス20億円で合計70億円だ。鈴木の狡猾な所は20億円については支払いを2年以内としている事だ。元々払うつもりが無いから幾らでも約束できる。そして、裁判では強迫と心裡留保で全てが無効という主張をしている。西も、遺言にこの事を一切書いていない。この日の事は全て2人の芝居だと思う〗
〖合意書について鈴木は、裁判で「A氏から資金提供を受ける為に必要だと言う西に協力して書面に署名したに過ぎず、それを実行するという認識はなかった。事実、その後A氏とは株の話を一切していない」と主張しているが、真実は、合意書作成に当たり鈴木は一人熱弁を奮ってA氏を説得し、「この株取引が上手くいかないと社長に借金が返済出来ません」と言って、半ば強制的に認めさせたに等しいのに、よくもこんな言い逃れが言えたものだと思う。また、こんな嘘の弁解を認める裁判官もどうかしている。証拠も無しに主張だけで認めていたら、どんな契約も無効にする事が出来るではないか〗
〖西が志村化工株事件で鈴木の身代わりになり逮捕された。鈴木は西に「出所したら、西会長の言うことは何でも聞くので私のことは秘密にして下さい」と言って土下座して懇願した。しかし、西の有罪が確定すると、鈴木は簡単に約束を破っただけでなく西を自殺にまで追い込んだ。鈴木は過去に暴走族のリーダーをしていたというが、その頃から警察に逮捕されるような事件を起こしても同じように身代わりを立てて自分は罪を逃れてきたという経験が多くあるに違いない。それで簡単に土下座もするし果たす気もない口先だけの約束を平気でするのだ〗
〖鈴木は、A氏に会う前に親和銀行事件を抱えていた。このまま逮捕されて実刑を受け収監されれば会社も個人も家族諸共破滅する。鈴木は親和銀行での犯行は執行猶予が付くような内容ではない事を一番知っていたと思う。高利貸しに担保で預けているFRの約束手形を回収しておかないと手形は不渡りになる。そしてFRが上場廃止になるのは間違いない。鈴木は必死に西に相談したと思う。西はこの土壇場を救える資金力があるのはA氏しかいないと判断したのだと思う。西はこの時はA氏を裏切る事は考えていなかったと思う。鈴木を救ってやろうという気持ちだけだっただろう。しかし、鈴木は想像を絶する悪党だったのだ。この西の仏心が大事件に発展してしまった〗(関係者より)
〖鈴木の金に対する執着心は、狂気の沙汰としか思えない。A氏に狙いを定めた計画的犯行である様に思われる今回の詐欺事件は、宝林株の買取資金(3億円)を出して貰った上に買い支え資金まで支援して貰えば、株価は確実に上がる。最終的に宝林株で得た利益は160億円である。その内の15億円を西に持たせてA氏に渡しているが、株取引における利益分配金を支払った事は、後にも先にもこの一回きりである。15億円といっても、一人5億円の配当金であり、西と鈴木はA氏に対する返済金の一部に充てている。その後の取引で総額470億円超の利益を上げているにも拘らず、実質A氏に支払った株の利益金は5億円だけだという事になる。鈴木は元手もかけずに、やってはいけない酷い騙しで濡れ手で粟の大金を掴んだ〗
〖警察にも行かず逃げ回っている鈴木が主張する強迫と心裡留保をあっさり認めた品田裁判長は全く資料を読んでいないとしか言いようがない。裏取引があったとしか思えないという投稿が数多いが、それも当然だろう。判決は明らかに間違っているという実感は世界中の多くの読者のほぼ全員が持っているはずだ。しかし、判決が確定したからと言って、このままで済むはずはない。勝訴したのでもう大丈夫と思っているなら、それは鈴木や青田、長谷川たち当事者だけであって、ここまで嘘を重ねたことは必ず断罪される。すでに取り返しがつかない状況になっていると思われる。鈴木の犯罪疑惑がここまで大きな問題になったら、史上最大の事件に発展するのは目に見えている〗(取材関係者より)(以下次号)