読者投稿 鈴木義彦編(344)

〖鈴木は、親和銀行事件で拘留されていた期間も西に世話になっていた。資金繰りが楽ではない西が鈴木の計画に賛同するのに時間はかからなかったことだろう。西は執行猶予中で思うように動けない鈴木に代わって情報収拾に奔走している中で宝林株の大株主が資金難で宝林株を売りたがっている情報を知人の証券マンから聞いた。西は調査を進め、やり方によっては儲けられる手ごたえを掴んだが、問題は購入資金の調達だった。西も、鈴木を紹介する以前からA氏には莫大な債務があり返済が滞っていたし、過去に株式投資で大きな損失を出させたこともあったので躊躇したが、ここはA氏以外に頼る先が無かったので、長年の付き合いという事で図々しいという事は承知しながらA氏に懇願した。A氏は当然、今までの事があるので即答は避けたが、西の懸命な説得に応えて3億円の購入資金を準備することにした〗(取材関係者より)

〖鈴木義彦という卑劣な悪党は数々の犯罪に手を染め、その度に司直の手から逃れてきたが、今回のA氏による訴訟で止めを刺す事が出来なかった事は非常に残念だと思う。長谷川元弁護士による卑劣な手段もさることながら、担当した品田裁判長による疑惑の裁定は、原告にとっては想定外であっただけに受けた衝撃は大きかったはずだ。二審の野山裁判長にしても然りで、裁判所がこれ程までに当てにならない所とは思いもよらなかった事だろう〗

〖これだけの証拠があって裁判が負けるはずはない。事実や真実を正当に評価しない裁判官が何か思惑をもって数多くの証拠を排除したとしか言いようがない。品田裁判長は判決で「合意書に基づいた株取引は無かった」と認定しているが、これは鈴木の虚偽主張をそのまま採用したものだ。しかし、紀井氏が鈴木の指示により株を売って得た利益の明細を記載した確認書がある。宝林株800万株を取得した際に金融庁に提出した大量保有報告書に、常任代理人に就いた杉原正芳弁護士が資金の出所について虚偽記載をした事実が判明している。西も鈴木が得た利益を銘柄ごとに記述したレポートを残している。こうしたA氏側の主張や証拠を検証すれば、平成11年7月30日に西が「株取引の利益」と言ってA氏の会社に持参した15億円が鈴木の債務返済金の一部であると認定することはできなかったはずだ〗

〖鈴木は、宝林株の購入後の準備を始めた。受け皿会社として海外にペーパーカンパニー3社を購入した。そして、西と鈴木が必死の説得したことが功を奏して、A氏から株価の買い支え資金も継続的に支援を受けられる事になり、その証としてA氏と鈴木、西の3人で株取扱に関する条件を記載した合意書を締結した。鈴木の中で「絵に描いた餅」的な計画が現実に動き出した。A氏からの資金で株価の高値誘導をしたため宝林の株価が上昇し、高値で売り抜けた事で短期間に160億円の利益を挙げることに成功した。ここまでは思惑通り以上の結果が出て、A氏にいい報告が出来る筈であったが、鈴木の生来の悪質さが顔を出し始めてA氏を裏切る計画が始まった。西との結束を固めるために鈴木は西を唆して10億円の報酬を支払う事を条件にして合意書を破棄させる指示を出した。西は「毒を喰わば皿まで」と覚悟して目先の10億円という毒を喰ってしまった。ここからがA氏に対して、山一證券が簿外債務の飛ばしと同じような形の裏切りが始まった。山一證券は大企業としての責任を果たすことが不可能となり自主廃業をする以外に道は無かった。しかし、鈴木は身軽な事が幸いしていまだに裏切りを続け、海外のペーパーカンパニー名義で隠匿している資産が1000億円以上と言われている。実際は、この資産は合意書に記載された条件では全てがA氏の資産と言えるものなのだ〗

〖鈴木は親和銀行不正融資事件で逮捕される3日前にA氏に金を無心している。この時A氏から逮捕情報を聞かされたが、実は鈴木にも日時は分からなくても近々と言うことは分かっていたはずだ。その逮捕を口実にしてA氏から金を借りる為に借用書まで用意してきたのではないか。その際、土下座して涙まで流して「このご恩は一生忘れません」と言っている。ここまでする鈴木の狙いは8000万円を借りる為だけで無く、その後の返済に関して大目に見てもらう為の事か。この時の言葉が本音であれば、その後の裏切りは考えられない〗

〖裁判官に課せられた公正さや公平さは、日本がどれだけ法治国家としての信頼や信用を得られるかのバロメーターになっているはずだ。品田裁判長は、裁判官でありながら、自らその基本原則を破壊している。しかも被告である鈴木の主張が裏付けがあり真っ当であればまだしも、全てが嘘だらけということを品田裁判長は見抜いたハズだ。どのような思惑が品田裁判長にあったのかは分からないが、間違った判決を下すことによって、鈴木に向けられている多くの犯罪疑惑の解明が隠蔽されたことは、決して見逃してはいけないことだ。これは裁判所の責任である〗

〖鈴木よ、世の中には現実に安全と言える事は存在しないと知るべきだ。それは、海外であっても国内であっても同様だ。安全を守ろうとするのは、危険を避けるのに自分の身を晒すのと同じくらい危険なのだ。1000億円以上と言われている資産も決して安全ではなく、それを安全に守る事など誰にもできない。他人を裏切って儲けを独り占めしようとしていても上手くはいかないのだ。今のうちに正当に配分することが危険度を半減させることではないかと思う。正当に配分することで自分の言い分が理解されることもあるかもしれない。A氏はお前なりに努力し、苦労をしてきた事は知っていると思う。これ以上裏切り続けるのは止めることだ〗

〖和解協議の場で、西と鈴木の裏切り行為が顕著になっていく中で、A氏にしてみれば、耳を疑う様な事ばかりだったのではないか。西が香港で殺人未遂事件に遭った事が鈴木によるものであるとか、「合意書」を破棄する為に鈴木が西に10億円の報酬を渡した等、「合意書」の契約通りに株取引が行なわれていると思っていたA氏にとっては寝耳に水であったはずだ。こんな裏切り行為が進行していたとは思いもよらなかった事だろう。鈴木と西は許されないことをした。特に鈴木は絶対に許されないことを長谷川とやってしまった〗

〖江戸の時代まで罪人は市中引き回しなど晒し者になり、公開処刑も平然と行われていたようで、家族から罪人を出せば親族全員が連帯責任を厳しく問われることも当然のように規定されていた。どれも国の治安を維持するために武士たちが国民に課した法律だが、今の時代では人権が強く求められる中で規制され有り得ないことになっている。しかし、鈴木のように悪事を自分の生きる糧にしているような人間をみると、厳しい対応をしなければ抑止にならないし秩序や治安の維持にもつながらないと思う。断罪という処罰は「目には目を」というイスラム世界の戒律を引くまでもなく無法な人間に対しては必要不可欠と思われる〗(以下次号)

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