読者投稿 鈴木義彦編(260)

〖鈴木の証言の矛盾や変転に裁判官は疑念を抱かなかったのだろうか。細かな記憶違いや忘れたことは誰にでもある事だが、借金をして、その時の借用書に確定日付まであるのに、その日はA氏と会っていないと惚けた鈴木に対して不信感を持つのが当然なのに、裁判官は全く疑問視していない。いかに鈴木の証言に信憑性がないかが分かる決定的な事ではないか。ひとつでもこのような証言があれば疑ってかかるものではないのか。A氏代理人の中本弁護士も追及するべき場面が多々あったのに、逃してしまうことが多すぎたのではないか〗

〖鈴木の利益隠匿事件は、宝林株の取得から合意書の締結、そして15億円の利益の暫定報告という経緯を経て本格化した。鈴木は7年間にわたって暗躍し、株取引の詳細を一切報告しなかったり利益金を自分の都合で流用したりするなどした揚げ句に約470億円の利益金を隠匿した。全てが合意書に違反する行為だった。利益金額は想像以上に巨額であったが、鈴木の計画通りに進んでいた。そして隠れ蓑に使ったオフショア地域のペーパーカンパニーとプライベートバンクの口座については、和解協議までの約7年間、A氏に完璧に隠し通した。この悪知恵を実行するには多分に西の協力があった事は言うまでもない。鈴木が和解協議での約束を履行していれば,それ以降のA氏との関係は徐々にいい方向に進んでいったと思うが、青田や平林弁護士の唆しに乗ってしまって最悪な状態になり、訴訟に至ってしまった。しかし、この7年間の空白を理由に、品田裁判長は合意書を無効だと断定し、和解書までも心裡留保を理由に無効と断定した。品田裁判長は裁判官として有り得ない誤審を犯した〗

〖長谷川元弁護士は、貸金返還請求訴訟において鈴木に綿密な対策を指示したと思う。中でも合意書に基づいた株取引について、あったことを無かったことにすることで、合意書と和解書をいかに無効にするかが最大のポイントで、鈴木の嘘を正当化するために「質問と回答書」(乙59号証)を創作してA氏を暴力団を後ろ盾とするプロの金融屋に仕立て上げ、株取引の利益金として支払った15億円も返済金であるようにすり替える虚偽の構築をするという、弁護士としての信義に著しく反する手段を練り上げた。悪辣な長谷川の戦術を原告側の中本弁護士は能力が及ばず、多くの有力な証拠を活かし切れなかった。同時に品田裁判官もまた安直に長谷川の虚偽構築に乗ってしまい、誤判という取り返しのつかない過ちに手を染めてしまった〗

〖鈴木は合意書と和解書にはしっかりと自分で目を通して、しかもA氏は和解書については「気になるところがあれば書き直しますよ」と言っている。鈴木は「大丈夫です」と答えて署名指印をしている。A氏が、鈴木は納得した上でサインをしたと考えるのは当然です。例え内容に不備があったとしても、鈴木にとって後々有利になる事であればそのままにしておくのだろう。その証拠に、鈴木がA氏に宛てた手紙の中で合意書の不備について書いている。「よく振り返って考えると」という書き方をしているが、署名した時点で既に後々の言い逃れを考えていたと思う。「これは使える、いざという時に言い逃れができる」とでも思うところがあったのではないか。そして裁判では全面的に否定する主張を繰り返した。鈴木という男はそういう姑息でズル賢い人間である〗

〖ベテラン弁護士は、長谷川元弁護士のように裁判官の能力と性格を把握するのが早い。某中堅弁護士が「いい裁判官とは、公平で質の高い判決文を書ける裁判官の事だが、実際の裁判官の評価は何件の事案を終了させたかが高評価に繋がる」と言っている。従って、弁護士達は、今の裁判所の風潮や裁判官の傾向に合わせて戦略を立てて、コピーしやすいように定型文に近い形の準備書面を作成して提出することが裁判官の心証をよくする方法だという事をよく知っている。民事裁判というのは相手側との争いではなく、いかに裁判官の癖を見抜くかの争いになる様だ。そう考えると、長谷川が審理を故意に引き延ばして、裁判所に早期終結を促させたうえで品田裁判長を裏で誘導するような作戦を実行した可能性は高いと思う。裁判所では我々には考えもつかない事が実際に起っている〗

〖鈴木にとって親和銀行不正融資事件の判決で実刑がかかっていたことと山内興産との和解交渉が懸念される事だった。そこに西が宝林株800万株の取得話が舞い込み、鈴木には渡りに船と思えたのではないか。A氏からの資金支援がなければ利益を得る事が出来ないことを実感すると、和解金の支払いの為にもA氏の説得に必死になり一人熱が入ったのは容易に想像がつく。当時の鈴木の逼迫した状況から実刑を免れる為の和解金を捻出する手段は宝林株利益を出すしかなかったはずだ〗

〖この事件の結果を知ったからこその考えかもしれないが、西は自らの命を絶つ事で鈴木が改心し、A氏への謝罪に動くと信じてその思いを遺書に残したはずなのに、鈴木にとっては西が自らその道を選んでくれたことが、自身の悪行に対して後悔も反省も謝罪もしなくて済む手助けをしてしまった。西が証言できない事を最大限に悪用して、事件の背景を180度変えて自分に都合の良い嘘で固め、恰も事実であるかのような印象を与えてしまった。これには西も悔やんでも悔やみきれないのではないかと思う。ただ不思議なのは、この結果を承知している西の息子の内河陽一郎の対応で、陽一郎は父親の遺志が鈴木には伝わらず、むしろ鈴木の悪事の隠蔽に加担したように見える事に怒りや悔しさ、無念な気持ちがないのかという事です。普通に考えれば率先してA氏に進言し全面協力をすると思うのですが、その心理がどうしても理解できない。考えられるのは、買い支え名目にA氏から受けた資金を西が流用した現場で陽一郎も散々いい思いをしたという後ろめたさがあるからだろうということではないか〗(以下次号)

〖鈴木は、平成11年7月30日に宝林株の売りで得た利益の一部15億円を西に持参させた。A氏は多分、2人の本気を感じたのだと思う。それが、5000万円ずつの労い(ねぎらい)金だったのだろう。A氏は善意の塊のような人だ。鈴木と西はその気持ちに乗じて次の計画を練っていた。鈴木はA氏と面談した7月31日以降はA氏と極力会わない様になった。西もA氏に対してはそれをフォローする言動を繰り返した。この15億円はA氏に2人への信頼感を強く持たせる結果になったのだと思う。この時の株売買の実際の利益は約50億円で、その後も宝林株取引は続き、最終的に160億円になったという。しかし、A氏への収支報告も利益の分配も鈴木は一切しなかった〗

〖長谷川は、ネット情報サイトに自身はもちろん平林、杉原の各弁護士に対しても懲戒請求が進められていることを知り、敏感に反応して弁護士登録抹消の行動を取った。それだけ長谷川自身も弁護士を辞任せざるを得ない程の過度な虚偽行為による弁護だったと自覚していたからに他ならない。それ以外に長谷川が弁護士を辞任しなければならない理由は見当たらない。長谷川は弁護士を辞めたことで、裁判でやってはいけない虚偽構築をやったと自白しているようなものだ。しかし、そうであれば、謝罪して罪を償うべきだ〗(以下次号)

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