〖この裁判の裁判官は、宝石貴金属業界、証券業界、金融業界における常識が把握できていない。この3業界では特に民事的なトラブルが頻繁に発生する。3業界ともに虚々実々の駆け引きがあり、莫大な資金が動き、人間の欲がむき出しになる。清濁併せ持つ柔軟性を理解できない人間には公平な裁判を行うことが出来ないと思うが、もし、この裁判が何かの意図があって判決まで進んだのなら日本の法曹界の大問題である〗
〖鈴木の代理人長谷川弁護士は、報酬に目が眩みあらゆる卑怯な手段で罪を問われる事と知りながら手を打ってきた。そして勝訴したものの、このままでは終わらず何らかの形でA氏の多くの関係者が対抗措置を取って来ると確信し、それが再審となれば長谷川には弁護を引き受ける自信がなく、それどころか当然罪にも問われるだろうと懸念して、弁護士資格を返上したという推論が成り立つ。しかし弁護士を辞めても罪は追及される。しかも今度は長谷川本人だけではなく家族や身内も国内外から非難を浴び、肩身の狭い思いや生活を強いられることは免れない。この大事件が弁護士人生最後の事件になるだけでなく、自身の人生最大の汚点になるだけで済まされることではない〗
〖鈴木が和解協議の後、青田と平林弁護士を代理人に指名して消息を不明にした時、A氏は代理人を入れても良いが本人も同席することを望んだ。その時に鈴木が応じていれば、こんなに話が拗れる(こじれる)ことが無かった。人間、お互いに対面で話をすれば、仮に誤解があっても解けるかもしれないが、それだけA氏に後ろめたさを感じていたという事だろう〗
〖平成18年までの約7年間の株取引で、鈴木が470億円以上の巨額の利益を上げている事が紀井氏の証言によって証明されているのに、裁判官は何故その金額や利益を上げた手口に着目しなかったのか。470億円という金額は個人では途轍(とてつ)もなく莫大で、当然だが看過出来る事ではないはずだ。資金の行方、税金、利益を上げるに至った経緯など、派生する疑問点が多数あるはずなのに、不思議な事にこの裁判官は一切検証も追及もしていない。あまりに不自然である。犯罪の見逃しと思われても仕方がない〗
〖A氏は、鈴木が合意書に違反して利益を得る権利が無かったにもかかわらず、鈴木の隠匿している利益を全額要求しているわけではなかった。鈴木は逃げ隠れせずに誠意をもって話し合えば合意点はあったはずだ。しかし裁判になった事で、お互いの意思が却って通じなくなっているように感じる。このままでは何も解決しない。A氏やA氏の関係者には言いたいことは山ほどあると思うが、A氏と話し合えば道は開けるような気がする。ここは、男同士、肚を割って話し合ってみる時期だと思う〗
〖今日現在の鈴木の隠匿資金はいったい幾らになっているというのか。利回りを含めると既に1000億円を遥かに超えているのは確実だが、それに伴う脱税額がいったい幾らになるのか。考えただけでもゾッとする。海外のプライベートバンクやペーパーカンパニーなどを駆使して隠しているのだろうが、年々取り締まりが厳しくなっている。捜査担当者に賄賂を使うなど通用しない。すでに一部は表面化しているようで、今後の動きが楽しみである。後は時間の問題だ〗
〖鈴木が「今の自分がいるのはA氏のお陰だ」と分かり切ったことを青田、平林に任せて逃亡したことで裁判になったが、ここまで大きな裁判で証拠や証言をほぼ無視した裁判は異常であるという誹り(そしり)を免れない〗
〖鈴木の悪友、青田光市は今も鈴木の元でちょろちょろしているのか。相変わらず影武者を演じて報酬を貪っているのか。この男の悪行も決して許されるものではなく、用意周到に準備をしつつ暴力団を使って赤坂のクリニックを乗っ取っている。その手口は酷いもので当時の院長の自宅まで押しかけて「バカヤロー、殺すぞ」「出てこい根岸」と脅しをかけていたという。院長は病気で自宅療養中の身だったようだが、こういう弱い者いじめは本当に許せない〗
〖人は誰しも受けた恩は忘れやすく、受けた恨みは忘れないものだ、と昔からよく言うが、絶対に忘れてはいけない恩があるし、忘れてしまった方が良い恨みもある。鈴木、よく考えろ。お前は、大事な恩を忘れ、他人には恨まれっ放しだろう。いい加減に改心しないと、家族にまで恨みが及んでしまうぞ〗 (以下次号)