読者投稿 鈴木義彦編(96)

〖和解書作成の後、鈴木は一方的に和解書を無効にする旨の手紙を送ってきたが、これも全く身勝手な話である。そして鈴木が代理人に弁護士の平林英昭と青田光市を立ててきた。A氏が初めて平林と面談した時「社長さん、50億円で何とか手を打って頂けませんか? 50億円なら鈴木もすぐに支払うと言ってるんで…」と言った。後の裁判でも平林は「強迫」や「心裡留保」を盾にするが、それが事実ならこんなやりとりなどあるわけがない。平林の言動こそ合意書に基づいた株取引があった事を認めているのと同じである。それにしてもこの平林と青田が代理人を名乗るならば、A氏が「当事者でなければ真意が伝わらないから」と、A氏は誰が同行しても構わないが、鈴木本人が対応しなければ何も解決しないと、本来鈴木から頭を下げてくるべきところをA氏は100歩譲って鈴木に対応のチャンスを与えようとしたが、この役立たずの代理人2人がその解決に繋がる道を閉ざしてしまった。この時、A氏と鈴木が会っていればA氏も話をまとめ、鈴木を許していたかもしれない。ここまで滅茶苦茶な状況は避けられたはずだ〗

〖鈴木は詐欺のノウハウに長けた知能犯罪者だ。一流の仕事師を目指していた西でさえ鈴木には翻弄させられていた。鈴木の場合はこれに輪をかけて殺人も厭わない凶悪な犯罪者だ。こういった類の犯罪者は闇に潜っているから世に認知されにくい。ネット情報誌は日本のみならず世界中に注意喚起する役目を担う事に一役かっていると思う〗

〖志村化工株の株価操作において、西は鈴木を逮捕から守ったにもかかわらず、西の刑が確定し裁判が結審すると、鈴木は掌を返した様に西の切り捨てにかかった。西を利用するだけ利用しておいて用済みと考えたのか。この事件の逮捕直前の平成13年11月にホテルオークラで鈴木と2人で結んだ(株取引で得た総利益の3分の1以上を西に支払うという)契約も、鈴木は一切履行する気は無かったように思われる。この頃から鈴木にとって西は邪魔な存在と化していったのではないか〗

〖西が書き記したレポートの中には株取引に関する手口の詳細を記載しているものがある。鈴木の指示を受け買い支えた株の銘柄や運用した資金の総額、損失額や最終的に鈴木が得た利益など全て詳細に記録してある。内容から鈴木は確実に利益を膨らませている。A氏を蚊帳の外に追いやり鈴木と西で密約を交わし利益金を分け合うはずだったが、平成15年9月頃に利益金について西麻布の喫茶店で鈴木と会った際、300億円以上の利益金が有ることを確認したが、平成17年10月頃に東陽町のホテルで会った際に鈴木は200億円程度しかないと言ってきた。この頃の鈴木は西に支払う利益金を渋る態度が如実に表れていた。利益金の額を低く伝えてきていることからもその様子が窺える。西も少なからず肌で感じていたはずだ。A氏に全てを明らかにするべきだった〗

〖裁判官は株取引の事実や経緯をほとんど検証しようとしなかった。そして「そもそも紀井は被告の指示に基づいて株式を売り(売る金額は一切紀井氏に任されていた)、売買代金を保管するという立場に過ぎず(中略)株取引による利殖活動の全体を把握できる立場にはなかった」と断じていますが、これは鈴木側の弁護士の長谷川、平林の主張を丸呑みしたもので解釈が間違っている。紀井氏は「被告の指示に基づいて株式を売る」という役割だが、売値は全て紀井氏の判断であり、株式でどれだけの利益を得たのかを把握しているという事です。それなのに利益金の行方がどうなったのかについても、なぜ裁判官は追及しなかったのか。これこそ鈴木による利益の隠匿を擁護したも同然と言えるのではないか〗

〖鈴木みたいな人間と仕事の取引等で約束や正式な契約を結んでも、それは何も意味を成さず誰でも騙されてしまう。こんな相手に対しての防御策は無いに等しい。唯一考えられるのはこんな相手と絶対に取引しないことだ。ただし見抜けなかったら騙される〗

〖今回の鈴木を巡る裁判では、納得のいかない疑惑ばかりが残る結論となってしまったが、そのカギとなる「合意書」「和解書」について注目してみると、裁判官はこの「2つの書類は無効とする」という事を前提に検証をしたのではないか。つまり無効にするために障害となる証拠はことごとく排除したのではないかという道筋が見えてきます。一連の株取引が行われた背景に鈴木は一切名前を出さない、直接介入しない、株式の取得はペーパーカンパニーの名義で行う。西が高値誘導し、紀井氏が売り抜ける。そして志村化工株の相場操縦容疑で西が逮捕された時、鈴木の関与を認めなかった為に鈴木は逮捕を免れた。本当に釈然としないのは、裁判官はこの背景についての検証をしなかった事です。疑惑の裁判そのものです〗

〖A氏が西の要請で支援・協力した資金は総額207億円であった。その内鈴木関連の買い支え損失額が58億数千万円であり、その他「FEAM社」の設立に伴う維持経費等の運転資金を考えても西自身相当な額を着服していたことが疑われる。後から分かったことで奥さんの実家周辺に豪邸を建てたほか、クラブのホステスに貢ぐ等西の実態も明らかになってきた。A氏の側近の西でさえこれでは、周りは詐欺師ばかりで誰を信用していいか分からなくなる〗

〖裁判官は株取引の利益金や、鈴木から頼まれてA氏が買い取ったり、鈴木が持ち出した品々の価値も現実離れしていて「有り得ないこと」と先入観を持ってしまったのではないだろうか。個人でここまで莫大な貸金事件は前例がなかっただろうから、全てがA氏に対して否定的になってしまったのか。そこへ長谷川による裁判官への心証操作で「強迫」「心裡留保」などの戦術が功を奏したともいえる。世間知らずで世の中を知らない大人が裁判官になってはいけないと思う。裁判官になってから更に世間との繋がりが希薄になってゆくとしたら大問題です〗

〖昨今はコロナ禍で経済悪化に伴い犯罪が多発し知能犯罪の詐欺も横行している。そんな中でも鈴木ほどの鬼畜な詐欺師は希であるといえる。こんな輩を野放しにしてはいけない。今回の裁判で鈴木を弁護した弁護士達、罪を問わず無罪放免にした裁判官達は皆一蓮托生である。それぞれが責任を負わなければならない〗  (以下次号)

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