〖クロニクル社(旧FR社)は、平成25(2013年)年7月に有価証券報告書を期限内に提出できず、上場廃止になっている。そして平成25年(2013年)9月4日に東京地裁で破産手続きを開始し、平成26年(2014年)11月17日に破産が決定している。A氏が鈴木を提訴したのは平成27年(2015年)7月8日だった。品田裁判長は、3億円の借用書とピンクダイヤ及び絵画の販売委託分3.4億円は鈴木の個人債務から除外し、旧FR(クロニクル)の債務とた。クロニクル(旧FR)は破産したが、この合計6.4億円は共に連帯保証人は鈴木個人になっています。この債権は現在も有効に存在しているのだろうか〗
〖鈴木の事件が表面化すると必ず話題になるのはタックスヘイヴン地域への違法送金だと思う。鈴木は証券業界の裏側を知り尽くしていて、海外にペーパーカンパニーを複数保有し、その名義で株売買を行い、利益金を海外のプライベートバンクに送金していた。この事は周知の事実だが、証券取引等監視委員会(SEC)と金融庁はその事を察知していたはずだ。その片鱗が志村化工株事件に現れたが、西が罪を被ったために、鈴木を取り逃がす結果となった。SECと金融庁が本気で調査すれば、鈴木の計略ぐらいは容易に発見できたはずだが、それを実行しないのは怠慢でなかったか〗
〖鈴木は西を代理人としてフルに利用した。A氏との折衝は全て西を全面に出し、鈴木は裏から指示をしていた。特に株の買い支え資金の受け取りは西一人にやらせていた。本来であれば大事な金の受け渡しに立ち会うのが普通だが、後から自身の関与を否定する、実際には合意書に基いた株取引を無かったことにする為に鈴木は敢えて立ち会わなかったのだろう〗
〖鈴木は西を代理人としてフルに利用した。A氏との折衝は全て西を全面に出し、鈴木は裏から指示をしていた。特に株の買い支え資金の受け取りは西一人にやらせていた。本来であれば大事な金の受け渡しに立ち会うのが普通だが、後から自身の関与を否定する、実際には合意書に基いた株取引を無かったことにする為に鈴木は敢えて立ち会わなかったのだろう〗
〖西がレポートで鈴木の株取引の詳細を記録していた。例えばエフアールの株取引について、鈴木が先ずはユーロ債を発行して株式に転換後、「株価を800円から1000円前後まで上昇させるので350円前後で買いを入れてほしい」と頼んできたので、約600万株という大量の買いを入れたという。しかしこれは、西の買いによって株価を上げる鈴木の罠だった。西は株の買いのために約8億円を使ったが、買い付けを行った直後に株価が暴落し、160円前後まで株価が下がったところで全株を売却せざるを得ず、最終損失は約12億円に達した。鈴木はその時約40億円の利益を確保したと言うが、鈴木は利益の分配を一切行わなかったから西と鈴木の落差はあまりに大きく、平成13年に鈴木に確認を求めると、鈴木は「それまでに見たこともない彼(鈴木)の態度と言動により、彼の本心、性格を知ることに」なったという。鈴木がその時、どのような態度を取ったのか、西は詳しくは書いていないが、おおよその想像はできる。合意書の破棄で西にさみだれ的に総額10億円の報酬を渡していたと同様に、鈴木はタイミングを計って西にわずかな金を渡していたに違いない。それを盾にして西に噛みついたのではないか。真っ当に利益を分配せず、それでいて西から要求されたら「ふざけるな」と開き直る鈴木の悪知恵とずる賢さがそのまま窺える〗
〖西が遺したレポートによると、西は鈴木から頼まれて宝林が増資して得た資金の一部20億円の投資運用話を当時の安藤社長に持ちかけ、クレディリヨネに預けさせた。「安藤社長には商品券500万円分を渡し、宮崎氏には投資での損失700万円の補填をして説得した」というが、鈴木はその資金を志村化工のユーロ債の払い込み資金に流用して、その後の大きな利益につなげた。しかし、西への見返りは同株の相場操縦容疑で東京地検による逮捕だった。西は鈴木に何回も煮え湯を飲まされながら、利益の分配を実行させることにこだわったようだが、鈴木の言いなりになるのではなく、A氏に相談するとか他に方法があったはずだ〗(関係者より)
〖鈴木も長谷川元弁護士も裁判に勝つために何でもありの戦術を取って、西から聞いたという話を根拠にしながら、A氏を暴力団関係者を金主元にしたプロの金融業者と特定したり、西の証言として虚偽の主張、証言を連発した。「死人に口なし」を最大限に悪用した長谷川の悪知恵で、裁判には勝ったのかもしれないが、こういうやり方は決して許されることではない。鈴木が強欲から巨額の金を独り占めにしたためにA氏が裁判を起こしたことから、犯罪行為を隠蔽するために長谷川が悪知恵を働かせて裁判を乗り切ったかのように見えたが、その責任を鈴木は一身で負わなければならない。また、長谷川にも同様に重大な責任がある。本来、合意書によれば鈴木の取り分は一切ないのだ〗
〖鈴木も長谷川元弁護士も裁判に勝つために何でもありの戦術を取って、西から聞いたという話を根拠にしながら、A氏を暴力団関係者を金主元にしたプロの金融業者と特定したり、西の証言として虚偽の主張、証言を連発した。「死人に口なし」を最大限に悪用した長谷川の悪知恵で、裁判には勝ったのかもしれないが、こういうやり方は決して許されることではない。鈴木が強欲から巨額の金を独り占めにしたためにA氏が裁判を起こしたことから、犯罪行為を隠蔽するために長谷川が悪知恵を働かせて裁判を乗り切ったかのように見えたが、その責任を鈴木は一身で負わなければならない。また、長谷川にも同様に重大な責任がある。本来、合意書によれば鈴木の取り分は一切ないのだ〗(以下次号)