読者投稿 鈴木義彦編(62)

〖A氏がスーパースポーツカーを収集していたという話で『音速の貴公子』アイルトン・セナの名前が出てきたのには驚きましたし、その話の内容にもスケールの大きさにも改めてすごい世界だと思いました。鈴木も西もそんなA氏の性格や生き方を羨望の眼差しで見ていたと思います。A氏は西に一度株取引を持ち掛けられ20億円以上という巨額の損失を出していたようですが、西が再び鈴木の株取引の話を持ち込んだ時にはかなり迷ったのではないかと思います。鈴木がA氏を説得するために熱弁を振るったそうですが、鈴木は相当に準備をしていた筈です。しかし、始まった株取引で巨額の利益に繋がっていき、鈴木と西に完璧に裏切られるとはA氏には思いもよらなかった。鈴木は利益を独り占めにしただけではなく、情けをかけ力になってくれた恩人の心にまでも打撃を与え苦しめた。その罪と責任は計り知れない〗

〖元裁判官の瀬木さんが書いた本に書いていることを読んで、この裁判での裁判官の謎が解けたような気がする。「裁判官とは普通に考えれば質の高い判決文を書ける裁判官の事だが、実際の評価基準がそうだと思ったら大間違い」と言い、某中堅弁護士は「裁判官の評価基準は「どんな判決文を書いたか」ではなく「裁判を何件終了させたか」です」とコメントしている。そして「事実上、これが彼らの勤務評定。判決文を何百ページ書こうが、単に和解で終わらせようが1件は1件」とも言っている。鈴木の裁判を担当した裁判官は「貸金返還請求訴訟」の方で自分達のミスもあって時間をかけ過ぎた。その上、株取引関連問題は複雑で長引きそうだった。審理を早く終わらせるためには、まともに数多くあるA氏側の証拠、証言を充分に検証せずに、判定を出さざるを得なかった。鈴木側の代理人、長谷川弁護士はベテランの為に裁判官の事情を知っていて、そこをついた戦略を取ったのではないか。平林弁護士が矛盾だらけの弁明を繰り返し、いたずらに裁判を長引かせた理由も理解できた。しかし、裁判官の事情が判決に影響するのはあまりにも酷い〗

〖裁判官は「合意書に基づく株取引はなかった」と鈴木の主張を認めて西が持参した15億円と鈴木が持参した10億円の合計25億円を返済金と結論づけておきながら、なぜ25億円の出所を追及しなかったのか。鈴木が借金まみれになって自己破産か自殺の選択肢しかなかった時期から時間もそう経っていないのに、しかも鈴木は親和銀行不正融資事件の被告人の身だったというのに25億円を自力で返済したというのはあまりに不自然と考えなかったのか。鈴木と長谷川が平気で言い訳、言い逃れをしても、裁判官が矛盾だらけということに気が付かなければ話にもならない、というより故意にその疑問を封じたのではないかという疑いが強くある〗

〖西が書き残したレポートはA氏側の証拠として有効な資料だと思っていたが、A氏の代理人中本弁護士は法廷で適切な証拠として裁判官たちに訴えなかった。どうしてなのか。鈴木の悪事を暴ける材料であったはずの証拠の多くが法廷で無視されたら裁判に勝てるわけがない〗

〖この事件はA氏の資産だけでなく、A氏の人間性や性格を巧みに利用した鈴木の詐欺行為である。鈴木は魔が差したなどという生易しいものではなく、鈴木の計画的で悪辣な汚い手口によるものだ。鈴木には人間にあるべき感謝や恩義という感情が全くない。人間は、特に男なら、人生において自分を犠牲にしてでも助けたり、恩返しをしなければならない人に出会う場面がある。鈴木にとってはA氏こそがその一人の筈だ。自己犠牲という言葉をよく頭に叩き込め! このままこの男を自由にしておく事はこれ以上許されない〗

〖セレブ夫妻遺体遺棄殺人事件の被害者、霜見誠氏はJOF(ジャパンオポチュニティファンド)の運営で鈴木とは切っても切れない間柄だった。クロニクル(旧FR 社)の代表天野裕氏と霜見氏も鈴木を通じて知り合いだった。JOFのオーナーは鈴木で、当時宝林株で莫大な利益を上げ、A氏と西には報告せずその資金をJOFで霜見氏に運用させていたと証券業界では噂が流れていた。天野氏もクロニクルの社長としてJOF の資金の流れは把握していた。霜見氏はドバイのトラブルの件で、法廷でスイスのプライベートバンクについて証言する二日前から行方不明になっていた。霜見氏は鈴木が関わるスイスのプライベートバンクについても詳しかったはずだ。この二人も鈴木の国内外での秘密をよく知っていたが、2人ともこの世の人でなくなって結果的に鈴木の秘密が隠蔽された。悪運が強いと見えるかもしれないが、実際に鈴木が報いを受けるのはこれからだ〗

〖今回の裁判で改めて浮き彫りになったのが堕落した司法、怠慢な裁判官達の問題だ。一審二審で6人もの裁判官達が関わっているのに内容があまりにも稚拙な判決には驚きを隠せない。高裁に至ってはろくに検証もせず、地裁判決文の誤字、脱字等の誤りを訂正しただけとは小学生でも出来る作業ではないか。法による正義の実現のために裁判官としての知識を活かし使命感を持って職責を全うしているとは微塵も感じられない。正義や人権を守る法の番人であることを認識しているのか。鈴木の犯罪を裁けない堕落した裁判官達は即刻弾劾するべきだ〗

〖鈴木は若くして会社を設立しているが、暴走族だった鈴木はどういう志でエフアールを起業したのか。富士流通からエフアールになった頃には会社の幹部を全て友達で固めて社長である鈴木の決定は絶対だったというのだから闇の世界だ。暴走族の世界でも義理や恩情を大事にするリーダーたちはたくさんいるが、そういう人物は人付き合いも大事にする。しかし鈴木の様な人間が社長になれば、見えなかった部分が見え信用を無くすのは時間の問題だ。特に金銭が絡むと人間味が全くない鈴木を見限り、蜘蛛の子を散らすように多くの人が離れて行ったに違いない〗

〖この裁判では、地裁の3人、高裁の3人の裁判官に多くの不審が残るが、裁判官は良い判決文を書くより数多くの裁判をこなす方が出世が早いらしい。要するに担当する事案にまじめに取り組まず、面倒な合意書にも和解書もほとんど検証せずに、さっさと裁判を終わらせることばかりを考えていたとしか考えられない〗

〖株取引の資金は間違いなくA氏から出ている。宝林株800万株の買取り資金3億円は西がA氏に頼み込み調達している。もちろん鈴木も認識している。そして利益を上げる為に最も重要な買い支え資金が無いことが最大の不安だった西と鈴木は1ヶ月かけてA氏を説得する材料を用意し、当日には一人鈴木が熱弁を振るい、何度も懇願してA氏の説得に成功した。そこで交わされたのが合意書だったが、後の裁判で鈴木は「合意書に基づく株取引はない」「資金はA氏から出ていない」などと耳を疑いたくなるような事を言い放っている。しかもその資金の出どころも主張のたびに変わり虚偽である事が明白である。この合意書が交わされるまでの一連の流れについても、西の証言があれば裁判官は合意書を無効にする事は出来なかったし、鈴木、長谷川の嘘も通用しなかった〗  (以下次号)

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