〖この裁判の控訴審の裁判官は一審の裁判に何の疑問も持たなかったのか。そのことに大きな疑問を持つ。一審の3人、高裁の3人は何を検証したのか全く分からない。分かったことは、高裁で気づいた誤字と脱字のみ。一審の3人は誤字と脱字にも気づかず、ひどいものだ。判決を主導した品田裁判長のやることに他の裁判官は何も言えない状況があるのか〗
〖裁判の性質上その流れや途中経過について裁判官が述べる事はない。最近のアメリカの大統領選のようにハラハラドキドキする展開など有り得ない。どちらが優勢とか劣勢かという事を知る由もなく、結審当日に判決文で初めて明らかになるハズだ。その為、原告側も被告側も勝ったか負けたか等、判決文が読み上げられるまではっきり断定出来るものではない。にも拘らず鈴木の代理人である長谷川が「大丈夫、この裁判は負けない」と声高に言い切っている点がどうにも腑に落ちない。普通なら有り得ない言動ということ。もっと言うなら『被告が勝った』という絶対的な確信があったということか。事前に裁判官から知らされていたのではないかという疑念が拭えない〗
〖記事によると、地裁の判決は「株取扱合意書において定義されるべき分配対象利益の内容及び範囲はあまりに無限定と言うべきもの」と判断し、「被告に対して法律上の具体的な義務を負わせる上で最低必要な程度の特定すらされていないものと言わざるを得ない」としている。合意書の作成で弁護士を入れずに作成したからといって、先のことはいつ売るか、いつ買うかも分からないという鈴木と西の要請から銘柄欄を空白にしたという理由があり、最初の銘柄が宝林であるという3人の意志が明確であれば良しとしたうえに違約した時のことなど重要なことは明記しているのだ。これが一切約束事にならないと判断することは逆におかしいと思う。それに合意書が有効ではないと思っていたら、鈴木が西に合意書を破棄させるために、紀井氏経由で西の運転手の花館氏に複数回で10億円を渡すはずがない。このことについても鈴木は後日、「西が金が必要で頼まれ(合意書に)サインした」と全く違うことを言っている。西が資金が必要な時には、全て西一人のサインで借りているから鈴木のサインは一切必要ない。この判決文は「合意書」を認めながらあまりにも非現実的な金額に対して常識的には考えられないと言っているように解釈できる。しかし「無限定」「最低限必要な特定」と言っても約定したことを全面的に無効としなければならない理由にはならないのではないか。鈴木が平成11年から7年間で約500億円の利益を上げ、海外のプライベートバンクに運んでいたことは何人もの証人がいる。そしてこの500億円の資金を元手に運用し、今や1000億円以上にも達している事は鈴木の仕事の関係者は承知している。要するに「無限定」で「最低限必要な特定」を超える金額になっているのだ。それは鈴木が海外にプライベートカンパニーを数多く所有し、自分の名前が表面化しない方策を取っていて税金も日本には全く納付していない事に着目して、裁判所が、国税庁や警察に鈴木関連の調査を依頼できなかったのか。裁判所がその気になれば国税庁や警察を動かす事ができたはずだ。また、裁判官は裁判途中に「和解」という提案をしなかった事も不可解で、あまりにも一方的な判決としか言えない。明らかに誤判である〗(関係者より)
〖鈴木がこれまでに犯して来た違法行為はいったいどれだけあるのか。脱税、詐欺行為、横領行為、外為法違反、金商法違反、書類の虚偽作成、多額の不正融資、保険金詐欺事件等々、取材班が集めた情報だけでもかなりの数に上っている。この全ての罪を裁判の時の様に知らぬ存ぜぬの主張で何時までも逃れられる訳がない。まして自ら名乗り出る事もせず隠し通すこと自体既に罪が重くなっている。一つの事件をきっかけに次々に鈴木の本性が暴かれる日も遠くはない〗(取材関係者より)
〖西義輝は鈴木から利益を二人で折半する話を持ちかけられ、その誘惑に負けた。金の魔力に勝てなかった。もしこの時、西が鈴木の誘いに乗る事も無く強い意志を持って「合意書」の約束通りに事を進めていれば、悪賢い鈴木の事だから一概には言えないが、最悪でもこれほどの被害の拡大は防げたであろう。それと西自身も自殺する羽目には陥っていなかったはずだ。A氏にとって西の裏切りは大きな衝撃であり、予想だにしていなかったのは間違いないと思う〗
〖鈴木は本当に恐ろしく悪すぎる人間だ。株の利益を殆ど独り占めするだけでなく、殺人事件や未遂事件に関わっている。平成23年の天野氏の死亡を含め、いったい何件の犯罪に関わっているのか。しかも鈴木自身にとって都合が悪くなった人間に手が及んでいる。鈴木の性格を考えると、まだ情報として表に出てはいないが平成23年以降もその不可解な事件は起こり続けているのではないか。数人の行方不明者はいる〗(関係者より)
〖西とクロニクル(旧FR)の天野氏が自殺したことはA氏にとって痛恨の極みだったと思う。西の自殺は鈴木と青田に精神的に追い詰められた事が大きな原因だった。天野氏は会社発表(自宅で病死)と現実(京王プラザホテルで首つり自殺のようだが、一部の報道では他殺の疑いがあり、何者かが下から足を引っ張ったという情報もある)が違っていて周囲の事情通の話では「殺されたのではないか」との情報が飛び交う程不審な死だった。万が一殺されたのであるなら、それまでの経緯を考えれば鈴木が関与していた可能性が高い。また、親和銀行事件で鈴木と共に逮捕され、有罪判決を受けた当時のFR の大石高裕専務も鈴木が西に頼んで「口止め料」として大石氏の奥さんに5000万円を渡した後に突然、交通事故で亡くなっている事も疑わしい。裁判官は鈴木の周辺で起こった3人の死についても何の検証もしていないのか〗(関係者より)
〖鈴木には『良心』というものが無いのか。自分の生き様を振り返る事もないのか。恩人を欺き裏切り逃げ続けて来た20数年。想像を絶する多額な金銭問題、様々な違法行為、そして多くの関係者の死。この男がこの先どれほどの苦痛を味わおうが、理解し同情する事は決して無い。司法が味方する事も二度と無い。まして世間が許す筈が無い。その時初めてA氏の恩情と人の重みに気が付き悔やんでもどうにもならない〗
〖鈴木自身が記事削除申立をする際に、反社会勢力のレッテルを貼られて「金融機関や証券会社等の口座開設が出来ない」状態にあると自白している。今の時代は偽名での金融口座開設は非常に困難であるから、鈴木が金融機関の口座を利用しているとしたら家族や身内の名義を使用している可能性も考えられる。まさにペーパーカンパニーを100社前後も用意して株取引に鈴木自身が関与している事実を隠し、利益を海外に流出させて隠匿するために使ったノウハウを日本国内でも悪用していることになるが、そうであれば裏金のルートを暴く大きな手掛かりになるのではないか〗(関係者より)
〖A氏の準備書面や陳述書、借用書で鈴木が宝林株で莫大な利益を手にするまでは資金に困窮して自己破産か自殺の道しか残されていなかったというのは明らかだ。裁判官は結局、株の配当金と返済金の一部を合計した25億円を全て鈴木の借金の返済金としてしまった。「合意書に基づく株取引はなかった」としたにもかかわらず、この25億円という大金を、鈴木がどこから調達したものなのか、裁判官は鈴木に詳細をもっと明らかにさせるべきではなかったか。おそらく合意書を無効にしてしまう事が重大なミスであることに気づき、それを裏付ける利益金の矛盾が見えてきた筈で、素人でさえも何故? と思う。基本であるはずの証拠類のひとつひとつの検証を6人の裁判官が怠ったことが本当に信じられない〗(関係者より) (以下次号)