〖志村化工株事件を巡る鈴木と西のやり取りは、狐と狸の騙し合いだ。金に目が眩んだ狐が狸の演技にまんまと嵌められるストーリーだが、悪党としては狸の方が1枚2枚も上手だった。狐は狸から会長と煽てられ、狸は狐に罪を被らせ、取り調べで自分のことを何も言わなければ「アナタのいう事は何でも聞きます」と好物の油揚げを目の前にブラ下げた。狐は喜んで食べてしまった。狐は、その後は命まで狙われ、挙句の果てに狸に自殺に追い込まれて死んでしまうが、自業自得だったと思われることはあるが、狸の悪さは人間の悪さとは思えないほど異常だ〗
〖人心に付け込み言葉巧みに詐欺を働いてきた鈴木は、自身が得意とする株取引において、A氏と懇意にしていた西を巧みに利用し、「合意書」の作成では株取引の秘匿性を強調してA氏の顧問弁護士にも相談させないようにした。誰にも相談させないようにする事は詐欺師の常套手段であるが、西まで加担して二人が裏切るとは、A氏は夢にも思っていなかっただろう〗
〖鈴木は当然知っているはずだが、青田がタイで現地の警察に詐欺で逮捕された。鈴木はペーパーカンパニー名義の隠し金から青田に送金しているが、他にもいくつものペーパーカンパニーを所有している中で、全て脱税の金である。すぐにも徹底的に調査して差し押さえをするべきだ〗
〖鈴木は、平成11年9月30日に西を代理人にして、A氏に預けていたFR社の約束手形13枚を決算対策と称して一時自分の手許に戻してもらい、債務はないとする確認書を書いてもらった。確認書はもちろん便宜的でしかなかったのに、鈴木はこれを盾に裁判で15億円の現金を西に持参させ、債務を完済したという嘘の主張を繰り返した。鈴木は「A氏からの債務は簿外債務としていて会計監査の対象外、約手が存在していると却って不自然で監査が通らない」とまで言っていて、「決算対策のために手形を戻してもらったわけではなく、債務を完済して回収したものだ」と嘘をついた。A氏からの債務を簿外債務としていたら、粉飾を徹底的に追及されるだけでなく、もしA氏が手形を戻していなかったら、欠番になっている13枚の約手の発行先不明はどの様に弁明する積りだったのか。手形帳も重要な会計監査の対象だ。通し番号が印刷されている手形帳に欠番があれば厳しく追及され、手形の不正使用が発覚すれば上場廃止になる。鈴木は何としても約手13枚が必要だったのだ。長谷川弁護士もこの辺の知識は無かったと思える。クドクドと釈明しているが、自分の嘘を証明しているようなものだった〗(関係者より)
〖親和銀行を舞台にした100億円以上の不正融資事件の主犯格として逮捕された後、保釈され出てきた鈴木は、あれだけ世話になったA氏には電話一本もかけず、挨拶にも出向かない恩知らずな人間だ。西も西で、連帯保証になっているにも拘らず、何故鈴木に対して支払いの意思を促さなかったのか。二人は最初から組んで、FR社の資金繰りを名目にA氏から金を引き出すのが目的であったかもしれない〗
〖品田裁判長は「合意書」の有効性を何が何でも認めない為にアラ探しをしていたように思える。被告である鈴木が逃げ回っているのに「7年間も間が空いているのはおかしい」などと言って認めない判断ばかりだ。一向に真実を見ようとしない裁判長では裁判にならない。この裁判は最初からやり直さなければならないというのは多くの国民の声だ〗
〖裁判は、証拠能力云々の前に裁判官が真実と正義に辿り着こうとする姿勢を貫く努力をしているかどうかが重要ではないか。そうでなければ、鈴木の様な悪党の嘘に騙されることになる。今回の裁判でも、長谷川弁護士が品田裁判長の能力や裁判所内での上下関係を見抜いて鈴木にアドバイスし、嘘の主張をさせながら真実や事実を隠蔽し鈴木を勝訴に導いた。誰もがこの裁判の判決に大きな疑問を抱いているはずだ。民事訴訟というものは善悪とは関係なく裁判官のサジ加減でどうにでもなるのか。そうであれば、正義や公平さとはひどくかけ離れている〗
〖鈴木は「合意書」の締結時に「この株取引で利益を出さないと私も西会長も社長への返済が出来ませんので、どうかお願いします」と懇願したにも拘らず、和解協議の場では「忘れた」と言い放ったが、それを平然とやってしまう事がs好きの異常性を物語っている湯に思う。常識のカケラもない人間だ。西に頼んで破棄したと思っていた「合意書」をA氏から突きつけられた戸惑いはあっても、これだけの対応をする鈴木を相手に、まともな手段で真実を認めさせることはできないだろう〗(以下次号)