〖品田幸男裁判長が最高裁判所のエリート官僚集団に支配され、自己の思想信条まで束縛され、人事権も握られているということを前提にしたとき、品田裁判長に同情する向きがあるかもしれないが、それでは人々が抱えているトラブルを真っ当に解決することなどできない。裁判所や裁判官が正義感や公正公平性を持っていないなら、日本の裁判は何のためにあるのだ。ただし、中には少数ではあるが、良識があって個性豊かな裁判官もいるらしい。この人達がイニシアティブを取る環境がなければ裁判所は腐敗が高じて存在価値がなくなり、善良な国民が犠牲になる。早急な改革が必要だ〗
〖西は、やり手の青年実業家とはかけ離れた悪党だった。窮地に陥っていた鈴木の為に協力するだけの人の好い男ではない。A氏と鈴木を仲介することで自分の資金難を解決しようと目論んだのだと思う。ただ、親和銀行事件ではヤメ検で有名な田中森一弁護士(故人)を紹介したり、拘留中の鈴木に金銭的な援助をしたりして協力を惜しまなかった。田中弁護士は「闇社会の守護神」とも呼ばれていて、凄腕の弁護士だった。西としても鈴木の量刑を軽くして、早期に社会復帰させなければならない事情があったと思われる。鈴木の量刑が罪状よりかなり軽くて済んだのは、被害額が100億円以上であったのに約17億円で和解を成立させた田中弁護士のお陰だったのだと思われる〗(関係者より)
〖西が志村化工の株価操縦容疑で逮捕される事になった時、鈴木は一番に自己防衛を考え、西が取調べで真実を喋らない様に口止めを謀った。鈴木は西に土下座して「今後、西会長の言う事は何でも聞きますから」と、徹底して下手に出た。鈴木は逮捕されれば執行猶予が取り消され、鈴木が受ける罪はさらに重くなる。西もこの機会を利用して鈴木と株取引の分配金支払いの確約を取る為に英文による密約を交わした。二人の間では腹の探り合いの葛藤があったに違いないが、鈴木が約束を破る常習者と分かっていながら、西は罪を被らされただけで全て鈴木の悪知恵にはめられた〗
〖西の長男の内河陽一郎は、人の道を知らない人間のようだ。西の悪いところを全て引き継いでしまった。父親が一番世話になった恩人に対する礼儀を無視した振舞いだ。一時は西の仕事を手伝っていて、A氏とのやり取りは充分知っていたはずだ。また、鈴木の悪人振りも父親から聞いていたし、交渉の場では西から指示されて書面を作成していた。父親の西は少しはいいところもあったが、息子の陽一郎にはそれが全くないというのが関係者全員の意見のようだ。西が香港で襲われた後のA氏への報告や、西が自殺した後に鈴木の報復を恐れると言い出して協力を拒むような言動からして、男として全くだらしない。陽一郎の現在があるのは、A氏のお陰ではないか。感謝の気持ちを全て忘れているようだ〗(関係者より)
〖警察官はまず疑う事から始めると聞いている。裁判官はどうなのだろうか。この裁判では、判決を見る限り品田幸男裁判長は鈴木の事は全く疑わず、鈴木の都合の良いように解釈していた。逆にA氏のことは全て疑ってかかっていたのではないか、と思うぐらい片手落ちの判断ばかりだ。誰が見ても、これ程不自然な裁判は無いと思う。品田裁判長はどうしても株取引の利益を鈴木が隠匿しているという問題には触れたくなかったのではないか。民事裁判というのは、検事がいないので、極端に言えば裁判官の好き放題に裁定できる。A氏の弁護士が検事の役目を認識して長谷川たちの虚偽の主張の暴走を止めなくてはならなかったと思うが、それが出来ていない。この裁判でのA氏の代理人中本弁護士の役目は重大だったはずだ〗
〖品田幸男裁判長は明らかに、株取扱に関する審議を故意に排除したと思う。株取引を巡る争点を正当に審議していれば、金額的にも裁判史上最高額になるだろうから、1000億円以上の資金隠匿に係わる犯罪を裁く自信が無かったのではないだろうか。タックスヘイヴン地域の問題に火がつくと、外交問題に発展する可能性も出てくる。当然に国内では、警察、検察、国税庁、証券取引等監視委員会も関与してくる〗
〖欲望に溺れた者たちが犯罪史に名を残してきたが、中でも鈴木という男は特異な存在だ。周囲の不審死が相次ぎ、疑惑の目を向けられながらも、証拠不十分で逃れ続けている。かつての協力者たちを次々と闇に葬ったとされるが、真相は藪の中。法の網をすり抜ける狡猾さゆえに、鈴木は稀代のワルと呼ぶに相応しいのではないか〗
〖鈴木は親和銀行と山内興産の事件で窮地に立たされていた。特に親和銀行との和解を成立させなければ懲役刑が免れないことは鈴木も自覚していたはずで、親和銀行への約17億円、山内興産への約4億円の和解金合計21億円を捻出することに必死だったに違いない。宝林株取引でA氏を説得して買い支え資金の支援を受け株取引を実行し、利益を得たかったはずだ。和解金を払えないと実刑は免れない。A氏からの買い支え資金を株式市場に投入すれば確実に株価は暴騰し、莫大な利益を得られる事が鈴木には分かっていたから、余計に説得に必死になったのは明らかだ〗(以下次号)