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〖相場師と言うと、いつの時代でも詐欺師的に言われることが多く。悪党だと認識している一般人が多いと思うが、それは間違いだと思う。株取扱の経験と情報力、そして投資家からの信用と資金力が揃っていないと相場は張れない。欲深い投資家たちを相手に相場を予想する。儲かれば神様だし、負ければ詐欺師と言われる。板子一枚、表は天国、裏は地獄の鉄火場人生だ。度胸が無ければ無理な世界だが、人間の道理は忘れてはいけない。鈴木という男は、詐欺師と呼ばれても相場師と呼ばれることは無い。それは、人間の道理というものを微塵も持ち合わせていないからだ〗
〖元手も買支え資金も他人に出してもらえれば素人でも儲けられるはず。損失を出しても賠償することもなく、儲けが出れば配当金を貰える。そんな旨い商売がどこにあるのか。ところが、損失を出しても賠償せず、儲けは自分が独り占めという事を実践して今や1000億円以上とみられる資産を隠し持って、金主に一銭も払っていないのが鈴木だ。今現在も行方を晦ましている最中である。本人がこのまま隠れているならば、家族が取材攻勢を受けることになるだろう。鈴木は家族共々、金主の所へ行って謝罪して約束通りに債務を返済して、利益配当金を支払うのが人の道ではないのか。このまま逃げ切れるものではない。何故なら何千万という世間の眼からは逃げられないし、一人では生きていけないからだ〗(関係者より)
〖平成14年6月27日に、A氏と鈴木、西の3者が鈴木の債務について改めて協議している。数日前に西が「これから株の利益が大きくなるので現在ある債務40億円(年利15%で計算、鈴木が持参した借用書記載の年利36%、遅延損害金年40%で計算すれば70億円以上になる)を25億円に減額してやってくれませんか」という依頼をして、A氏が了承した経緯があった。しかし、この25億円が鈴木の辻褄合わせと合致するのだ。鈴木は減額してもらった事に感謝の意を表している。しかし、この時に何故、鈴木が反論しなかったのか。鈴木は裁判で「平成11年9月30日に債務を完済した」と主張していたが、これはこの裁判の真実、裁判官の誤審を証明する重大な場面である。確定日付印がある借用書が存在しているにも拘らず鈴木は、この日の出来事全てを否定している。裁判資料に当事者の署名捺印があり、確定日付印まである証拠を裁判所が無視することは有り得ないだろう。裁判官も今さら後戻りが出来なくなったのか、嘘で固めるしかなかったと思う。この判決が日本の裁判史上最大の汚点になる事は間違いない〗
〖控訴審の野山裁判長は、一審判決を真剣に審議するどころか、単に誤字や脱字を修正するだけで、検証したように見せかけていた。三審制度は一体何のために存在するのか。公正で慎重な裁判を行い、誤りを防ぎ国民の基本的人権を守ることが目的とされているが、実際には一審判決が二審で覆ることはほとんどないと言われている。高裁の裁判長になればその権威と高給を得ることができる。鈴木の事件を高裁で真剣に審議すれば、簡単に一審判決の誤りが明らかになり、逆転するはずだったが、この怠慢裁判官は、手抜き裁判で一審判決をそのまま採用しただけだ〗
〖鈴木の裁判において、注目の焦点となった「合意書」に基づく株取引に関連する事案は、品田裁判長の独断により、驚くべきことに「合意書」契約そのものが法的効力を持たないと判断され除外された。この結果、鈴木が詐取したとされる470億円の株取引利益については公にならなかった。品田裁判長は犯罪を裁くどころか、むしろ隠蔽したと言っても過言ではない。この事について多くの人々が不信感を抱いている。裏取引の疑惑が当然の如く囁かれている。このような状況において、日本の法曹界への信頼は地に落ちたと言っても過言ではないだろう〗
〖民法上の契約に関する規定によれば、人々が社会生活を営む際に結ぶ契約は、公の秩序や法規に違反しない限り、当事者が自由に締結することができると定められている。その原則の中で、契約内容は自由に決めることができるとされています。契約自由の原則では、相手方の同意があれば、どんなに異例な内容であっても基本的に成立するとされている。鈴木の裁判に於いても、「合意書」の内容について、裁判官であっても、当事者の自由な意思に基づいて締結された契約に対しては干渉する立場にはないはずだ〗
〖現代は犯罪者にとって最悪の時代と言える。インターネットが広まる前の時代なら、闇に潜む悪党たちの詳細情報を広める手段は限られていた。情報の拡散にも限界があり、噂も時間が経てば忘れ去られてしまう。しかし、今や世界中を繋ぐインターネットは一瞬で情報を広めることができるようになった。鈴木たちの悪事も一夜にして知れ渡る。さらに、コロナ禍によりインターネットの利用は急増し、鈴木たちは予期しない事態に直面したと思われる。鈴木はもう逃げられない。鈴木と長谷川、青田の家族や身内も同様にいつも誰かに見られている。自らの罪の深さは永久に消えることはない〗
〖鈴木は自分の金銭欲を満たすことだけで生きているような卑劣な犯罪者だ。鈴木は金の虜となった為に、それ以上に大事なものを見失い、周囲の関係者を裏切り犠牲を強いてきた。鈴木は金を手にするために多くの人を騙し、死者や行方不明者だけでも10人前後も出すほどの状況を生んだ。日本中いや世界中が鈴木の1000億円以上の金を犯罪収益と考えている限り、鈴木の家族や身内にも未来永劫いい影響があるはずがない、と同時に、鈴木には世界中の眼が気になる人生しか送れないのは当然だ。このことは青田や長谷川にも同様に影響するはずだ〗(以下次号)