〖鈴木はここまで酷い裏切りがよく出来たと思う。金の使い込みはどの世界でも御法度であるのに、鈴木の場合は使い込みどころの話ではない。初めから金を騙し取る目的の計画的犯行である。鈴木の株取引を利用した詐欺は巧妙で、株の買い支え名目で億単位の金を低位株に投入し、暴騰させ利益が十分出たタイミングで、事前に仕込んでいた株を売り抜けるという確実に儲かる方法だ。株式市場を介してA氏からの億単位の買い支え資金を株の売買利益としてそっくり奪っていた。西の生前に「合意書」を破棄させようとして、あくまでも鈴木単独での株取引で儲けたように見せかける魂胆であったのだろう。西が自殺して証人がいなくなった以上、「合意書」という契約書だけが鈴木の詐欺の唯一の証拠であったのに、裁判で品田裁判長はそれを認めなかった。裁判では品田裁判長が鈴木側に転んだら勝ち目はない〗
〖西は、鈴木との出会いから10年以上にわたる経緯を書き綴ったレポートを遺した。A4用紙にすると30枚以上にのぼる。西は平成7年(1995年)10月6日に恵比寿ウェスティンホテル2階にある「龍天門」という中華料理店の個室で初めて鈴木に会ったと書いてある。鈴木と西は面談を重ねるうちに会社の経営状態も話すようになった。鈴木はこの時すでに親和銀行問題を抱えていたようだ。西は、様々な話をするうちにFR社がいろんな事情で資金難に陥り破綻寸前状態だという事を知った。新しい金主の紹介を執拗に懇願する鈴木をA氏に紹介したのは平成9年(1997年)8月頃だったようだ。それ以降の事はサイトニュースに詳しく記載されているので割愛するが、鈴木はA氏に会う前から資金繰りのために詐欺まがいの事をしていたようだ。そんな鈴木を西は一番の恩人であるA氏に何故紹介したのだろうか。これには西なりの計算があったと思う。これがA氏と西、鈴木の物語のプロローグだった〗(関係者より)
〖裁判官や弁護士は、真っ当な倫理観と人を思いやる気持ちを持った人がなるべきだと思う。司法試験という難解な試験に合格しても、人間の良し悪しとは別物だと思う。司法試験に合格した事で自分の本質を勘違いして、上から目線で他人を見下している人間が多いような気がする。裁判官は普通の人間と変らないはずで、ただ、勉学には優れていて高学歴があるだけだ。人一倍出世欲が強く、上司に諂い「長い物には巻かれろ」的な人間が多い。この様な人間たちを果たして「法の番人」と言えるのか〗
〖和解協議で締結された「和解書」を、強迫と心裡留保を理由に有効性を認めなかった品田裁判長は、裁判官として最悪の裁定を下した事を一生恥ずべきだが、それだけで済む事件ではない。原告側の証拠をろくに検証もせずに、何の根拠も無い被告側の主張のみを採用することなど、裁判のセオリーからしても有り得ないからだ。全くやる気のない手抜きか、被告側と通じていたかしか考えられない〗
〖鈴木本人や加担した関係者達は、度を超えた悪事を働くとどういう結果を招く恐れがあるのか分かっていないだろ。今まで上手くやり過ごして来られたので、世の中を甘く考えているのだろう。馬鹿は死ななきゃ治らないと言うが、鈴木達も死ななきゃ分からないのだろう〗
〖鈴木の裁判は、判決結果に誰もが驚愕している。善人が負け、悪者が勝つということで最大の注目を浴びている。なぜ窮地を救うためにお金を貸したA氏よりも、嘘をついて契約を破り、だまし取ったお金を返さない鈴木が正当化されるのか。この判決を受け入れることは不可能だ。品田裁判長は、原告の立場になって審議検証すれば、真逆の答えが出る事が分からないはずがない。世の中の誰もが、この判決はおかしいと思っている〗
〖西は鈴木の口車に乗ってしまい、結局A氏を裏切っているが、鈴木のあまりに非情なやり方にA氏に散々お世話になってきた西は後悔したに違いない。西が中途半端に欲を出した為に、結局鈴木にいいように操られ、自分を追い詰める運命となってしまったが、最後の決着まで西のやるべき役割は大きかったはずだ。遺書を残しても心を動かされるような鈴木ではなかった〗
〖このまま鈴木が逃げ回っている限り問題が終結する事はなく、逆に鈴木の悪事が世界中に拡散する一方だ。そして、鈴木が資金を隠匿している海外のプライベートバンクを巻き込んで大々的なニュースになる可能性が高い。鈴木が裁判で勝ったことが誤判であることは誰の目にも明らかで、しかも単なる誤判ではなく、裁判所の裏事情によるものが影響しているとの疑念も大きな問題となっている。すでにこれだけの世論を巻き込んでいる中で、今後も大きくなる事件として国税や捜査当局、裁判所も放ってはおけない筈だ。日本の法曹界にも今までにない悪影響を与えることは間違いない〗(以下次号)