〖品田裁判長は、超高級時計バセロンキャラの委託販売に関する問題で、宝飾時計の価格設定が経済的に極めて不合理であり、「販売価格の決定過程に関する客観的かつ合理的な説明がない」と指摘しています。しかし、鈴木は時計代金を支払わず、時計も返却していません。品田裁判長は、問題の本質の矛先を設定価格に変えているが、誰が見ても意図的としか思えません〗
〖アフガン紛争では武器の取引や麻薬の密売による資金調達に世界中が注目した。マネーロンダリングが頻繁に行われているのがタックスヘイヴン地域なのだ。ペーパーカンパニー名義でプライベートバンクに口座を持ち、正体を隠した組織(個人)が莫大な資金を運用している犯罪の巣窟だと言われている。紛争以後は世界主要国の司法の手が入っていると言われている。外交問題に後れを取っている日本は、汚名をそそぐ意味でもタックスヘイヴンにある日本人(法人、個人)の口座についての解明に注力している〗
〖平林弁護士は、和解協議後に青田と共に鈴木の代理人になったが、実際には青田と共謀して交渉を混乱させ、修復不能にしてしまった。平林は交渉を続けても答えが出ないとして調停を提案したが、審尋1回目の当日には平林が欠席し、2回目は30分以上遅れたため、調停は不調に終わった。交渉途中で、合意書を「こんな紙切れ1枚」と重要な証拠書類に対し不適切な発言もしており、無責任でいい加減な代理人だと思う。鈴木が代理人に指名した弁護士には碌な奴がいない〗
〖合意書は間違いなくA氏と西、鈴木の合意のもとに作成されている。内容的にも違法は見受けられない。裁判官の理解力の未熟さがが原因で無効となっただけだ。裁判長が3人も交代しているが、裁判所の中堅幹部である立場にいる裁判長が3人共、誰が見ても不合理な判断をすることは考えられない。この3人の上司は同じ人間であって、その上司1人の意向で裁判が決着したと思われる。3匹のヒラメが同じ巣に住んでいて同じ餌を貰っていたとしたら、誤った考えでの意思疎通は出来ていた。ヒラメは裁判内容が見えず、上しか見えてない〗
〖鈴木は、株式取引に関する深い知識と経験を持っていた。その知識を悪用してA氏から大金を騙し取った。鈴木と西の株取引は宝林株の取得をきっかけに始まり、取得金3億円はA氏が出したが、翌日に金融庁に提出した大量保有報告書にはA氏ではなく、鈴木が雇った紀井氏の名前を使っていた。さらに、宝林株を取得するためのペーパーカンパニーを用意し、利益の管理を一手に握った。鈴木は合意書締結の1か月以上前から計画を進めていたのだ〗
〖被告と被告弁護団、そして裁判所が一蓮托生となってこの事件に蓋をした原因を解明することが大事だと思う。これを解明しないと、弾劾裁判も再審の申し立てももみ消されてしまう。A氏側は、鈴木の態度が今のままであれば、どのような手段を使ってでも国を相手に戦うべきだと思う。戦国武将の楠木正成が「非理法権天」という言葉を使っている。その意味は「理屈を言う者は理屈に屈する。しかし理屈は法に負ける。法を作るのは権力である。法が悪い者に味方するのであれば天が許さない」という。「天」とは、民衆すなわち国民の声だ〗
〖裁判後に弁護士を辞めた長谷川には、色んな意味での苦難が訪れるだろう。間違いなく虚偽の証拠が再び検証され、長谷川の不正が暴かれる。辞めたからといって逃れることはできない。追及を受け、糾弾される運命にあることを自覚しているはずだ。未来永劫、長谷川の名は史上最悪の弁護士として語り継がれるだろう〗
〖鈴木がA氏の事を紀井氏に内緒にしていた理由は、紀井氏に株価を高値で売却する業務を任せていたからだと思う。鈴木は初めから売買利益金の独り占めを目論んでいた為に、A氏に情報が流れないような人事配置をした。しかし、口から出まかせで、紀井氏を利益折半でスカウトした事を忘れていたのではないか。取扱銘柄の全てを把握できる立場にいた紀井氏は次第に不満を持つようになったのだと思う。元証券マンだった紀井氏も金銭にはシビアだっただろう。証券業界で評判が悪かった鈴木の本性を見抜いていて、鈴木と長く付き合う気が無かったのだ。そんな時機に西から香港の事件の事を聞かされ、このままでは自分の身にも危険が及ぶことを察知した。そして西に唆されて株取引の実態を喋ってしまったのだ。まさか裁判で証言するようになるとは想像もしてなかったと思う。後日「西も嘘つきだった」と言っていた事が何よりの証拠だろう。鈴木にとっては紀井氏の言動は思ってもいなかったが、裁判では「紀井は、ただの電話番で株売買の事は何も知らない人間」と言い切り、品田裁判長も鈴木の主張を支持してしまったために、紀井氏の証言は無視された。A氏にとっては決定的な証拠が認められない結果になってしまった〗(以下次号)