〖A氏が鈴木を呼び出して合意書を見せてから3日後の和解協議で、鈴木は合意書を否定しながらも宝林株取引で60億円の利益が出たことを認め、50億円と2年以内にA氏に20億円を支払う約束をした。鈴木が認めたのは株の売りを担当した紀井氏が利益の総額を暴露していたからだった。しかし、それは、その場の窮地を何とか逃れるためで、A氏や西の追及が厳しくなれば、利益の総額が470億円であることを認めざるを得なかったからだろう。西が予め用意した和解書に率先して署名指印したことでも分かる。鈴木は和解協議後、平然とA氏の会社を訪問して和解金の支払方法について話したが、その場に西を同席させなかったのは、西をさんざんに悪者扱いにして、西と紀井氏の真相暴露を作り話に印象付けるためだった〗
〖鈴木は「合意書」の有効性を否定したうえに「和解書」までも無効にしようとして、西が香港で殺されかけた事件で鈴木が犯人に仕立てられそうになり、極度の心神耗弱に陥ったという虚偽の主張を展開し、A氏の背後には暴力団が控えていて逆らえば命の危険さえ感じたという「強迫」と「心裡留保」を主張してきたが、全くの出鱈目である。鈴木は「和解書」の作成後にA氏宛に2通の手紙を送っている。その中で鈴木はA氏の事を「社長には過去大変お世話になり、人物的にも魅力を感じ、男としても一目も二目も置いていました。私にはそう思える人物が過去ほとんどいませんでした」と書いている。そんな人間が、なぜ強迫だの心裡留保などという、自分の都合でいいように虚言を並べることができるのか、鈴木の異常な強欲と度の過ぎた身勝手さを絶対に許してはいけない〗
〖A氏のお陰で助けられた人達は大勢いる。その中で成功を収めた人達も少なくないらしい。A氏にしてみれば誇らしく自分の事のように嬉しく思っているだろう。株取引の資金調達にその人達が快く協力してくれたというが、それはA氏から受けた恩を忘れていないからに他ならない。そして鈴木の事をA氏の関係者から聞き、鈴木に対する怒りで鈴木の居所をそれぞれ探しているようだ。A氏を責めるのではなく鈴木に怒りの矛先を向けるのは、A氏から受けた恩の大きさがどれほどだったか、どれだけA氏に感謝しているのかが分かる。それに対して鈴木のしている行為はあくどさが異常過ぎて許せないという思いに駆られている〗(関係者より)
〖品田裁判長の裁判官としての公正さの欠如と怠慢さは類を見ないもので、このような裁判官が存続する限り、世の中から犯罪が消える事は難しいでしょう。品田の下した判決は酷すぎて、このようなでたらめな判決は無効にしないと悪しき判例となります。A氏が裁判費用を負担するのは不条理です。鈴木の事件の判決を見ると、品田がこれまでに多くの誤審誤判を引き起こしてきたことは容易に想像できます。泣き寝入りを余儀なくされた人々の数は計り知れないでしょう。これを機に誤判が疑われる裁判を徹底して調査すべきです〗
〖平成14年6月27日は、鈴木の最初からの債務額を整理するために3人が集まって確認しようとした。A氏が西の依頼で、今後の株取引の利益配当が多くなることを期待して鈴木の債務額を40億円(年利15%で計算した場合。鈴木が平成9年10月15日に持参した借用書には年利36%、遅延損害金年40%という記述があり、この計算では70億円以上になる)から25億円に減額した。裁判で平成11年9月30日に債務を完済したと主張した鈴木の嘘が証明されたのだ。しかし、鈴木はこの日また「西さんに社長への返済金の一部10億円を渡した」と嘘をついて債務を15億円にしてしまった。後日、10億円の理由も嘘だという事が発覚したが、A氏がこの日25億円への減額依頼を承諾していなかったら鈴木はどんな嘘をついていたのだろうか。この男はA氏に救われた事をどのように思っていたのか。自分勝手な事ばかりを言う金の亡者で最低最悪な奴だ〗
〖A氏からの借入で預けていたFR社の13枚の約束手形を、FR社の決算対策という名目で一時的に戻すように頼んだのは、実は西でした。その際、「債務は一切無い」と確認する書面も求めました。本来ならば鈴木本人が直接頼むべき事ですが、鈴木は狡猾な手法でこれを詐欺の手段として活用しました。「債務は一切無い」とする書類を裁判では証拠として提出し、A氏に対する債務がない事を証明する証拠としたのです。これほど巧妙で悪どいやり方を普通は出来ません。鈴木のような異常者は他にはいないだろう〗
〖平成18年10月2日、西は長男の陽一郎を同行して香港に向かった。鈴木から「急な用事で香港に行けなくなった。Tamという人間から連絡があるので、その人間と取引してほしい」と連絡があった。西はTamと連絡を取り合い、指定場所に出向き、必要書類の確認をして取引日、場所、時間の打ち合わせを終えホテルに戻った。取引当日、西は指定された場所に出向き、確認済の書類にサインを済ませ、銀行保証小切手(43億円)を受け取った。するとTamが「鈴木からのプレゼント」だと言って高級ワインを開け、西に呑ませた。西はワインを飲んだ直後に意識を失い、その後、シーサイドの浜辺に転がされていたという。全身傷だらけで、衣服はボロボロ、携帯電話も書類と銀行小切手も無くなっていて鞄だけが傍らに放り出されていた。発見した警察が西を病院に運び、同行している陽一郎に連絡した事で事件が発覚した。西は数日入院して帰国したが、犯人は捕まっておらず、香港警察は捜査中だった。西は、鈴木が関与している事を確信していたが、香港警察や日本領事館の事情聴取にも鈴木の事は一切喋らなかった。―これが、西がA氏と紀井氏に語った事件の顛末だが、鈴木が関与したとされる関係者の自殺や不審死、行方不明事件と共にこの事件も真実が明らかになれば、鈴木自身が取るべき償いはただ一つしかない〗(取材関係者より)
〖鈴木は対象者から金を引き出すために、さまざまな名目を用いてあらゆる手段を使います。株取引もその一環でしょう。金さえ手に入れば、後はどうでもよく、相手には知らぬ存ぜぬを決め込み、西や他の関係者に罪をなすりつけることも厭わなかった。借りた金を返すつもりは毛頭なく、自分さえよければ他はどうでもいいという強欲な性格です。鈴木を知る人々は、鈴木と関わると碌なことにならないと口を揃えます〗(以下次号)