〖鈴木の暴走を止めるチャンスが西には何度もあったはずだ。志村化工株の事件や香港事件、そして紀井氏から株取引の情報を聞いた時などだ。A氏に内緒で鈴木と密約を交わしていたため、というより金に目が眩んで鈴木に終始操られ、結局は自殺した。しかし、A氏や鈴木宛に手紙(遺書)を書く前に、鈴木に面と向かって勝負するべきだったのではないか。A氏だけには全てを包み隠さず話すべきだった。鈴木は、西が自殺しようが心に響くような人間ではないことは西も分かっていたはずだ。西にすれば最後に鈴木の良心に訴えたかったのだろうが、相手が悪すぎた。西が自殺したことで鈴木はもちろん弁護士の長谷川、平林に好き勝手にされてしまった。鈴木も長谷川も、そして青田も平林もその報いを受ける〗
〖品田裁判長は、「合意書」の有効性を否定する理由として「法律上の具体的な義務を明確に定める必要が最低限度にも満たない」と述べているが、これはまるで馬鹿げた判断と言わざるを得ない。株式市場のように日々変動する状況では、あらかじめ特定の株式を指定することなど不可能で、無知な裁判官の存在は、犯罪者と同じくらい危険である〗
〖裁判官にとって鈴木の事件は単なる事件のひとつに過ぎなかったのか。百戦錬磨の裁判官でも鈴木の人間性やウソを見抜けなかった、と言うより見抜こうとしなかった。証拠書類のひとつひとつを検証していれば、必ず真実が見えたに違いないのに、判決があまりにも酷すぎて、一つ一つの証拠をほぼ見ていなかったとしか言いようがない〗
〖ある弁護士が「私たちは社会の病を治療する医師のような存在で、依頼人の苦しみを法律を通じて軽減し、解決する責務がある」と語っている。しかし、高額な報酬に誘惑され、依頼人の不正行為を助長し、誤った方向に導く弁護士も存在している。民事裁判では偽証罪が滅多に適用されない現実があり、これが不正行為を助長している一因かもしれない。もし偽証罪が適切に適用されれば、鈴木や長谷川のような虚偽の構築は出来なかったはずだ〗
〖人間が「藁をもすがる状態」に陥って「死をも覚悟する」ことは人生の中に何度もある事ではないと思う。鈴木は、A氏に融資を依頼した時には、会社と個人が破綻しかかっているという明確な理由があった。それだけは嘘ではなかったと思う。従って、西にA氏を紹介して貰って事情を説明する時は会社と家族の命がかかっていた。それだけに必死の「お願い」だったと思う。A氏が初めて会った鈴木に協力をしたのはその必死さが心に響いのだろう。鈴木はA氏からの融資のお陰で社員も含めて一族郎党の命を守ることが出来た。人間ならばこの恩を忘れる筈がない。鈴木本人もこの時「このご恩は一生忘れません」と土下座して感謝している。それがなぜA氏を裏切る事になるのか理解に苦しむ。1つだけ考えられるのは、西の紹介でA氏に会った時から鈴木の陰謀が始まっていたのかも知れないという事だ。それは人間として考えたくないが、鈴木の豹変ぶりが常人ではない事がそれを証明しているのではないだろうか。鈴木の様な悪人に遭遇したことは恐らく誰もいなかったのではないか。鈴木の裏切りに対して憎しみと戦っているA氏や関係者の気持ちを考えると、この鬼畜の様な人間だけは赦せないと思う〗
〖鈴木はかつて暴走族のリーダーだったと言われているが、暴走族のリーダーには粗暴さと同時に仲間想いで信念を持った人間が多く、裏切り者は稀だ。しかし、鈴木はその性格とは正反対のようだ。鈴木の行動からは、本当に元リーダーだったのか疑念が生まれるほどだ。鈴木の嘘が自己中心で冷酷さが際立つことを考えれば、これも鈴木の虚言かもしれない。本物の元暴走族のリーダーがこれを聞いたら驚くのではないか。鈴木は信頼性に欠け、卑怯で不正直な人間だ。そんな輩が暴走族のリーダーなど務まるはずがない〗
〖株取引の最初の銘柄となった宝林株で約160億円という予想以上の利益が上がったことで、鈴木は合意書の存在が邪魔になった。このままでは利益金の大半をA氏に持っていかれるとでも思ったのか。合意書締結の経緯を考えれば真逆の考え方を持ってしまったのだろう。もし、宝林株で失敗していたらその損失は誰が負担しなければならなかったのかを全く度外視して自分の欲ばかりを優先させた。そして、「2人で利益折半しよう」と西を唆し、10億円の報酬で執拗に合意書を破棄させようとした。この時の西の葛藤は相当のものだったろう。西には元々詐欺師の資質があったが、A氏を裏切る事だけは絶対に出来なかったと思う。しかし、西は目先の金に負けて結局は鈴木の策略に嵌り、人道を外し、地獄の道の扉を開けてしまった〗(関係者より)
〖この裁判は、品田裁判長による法律解釈の歪曲や、独断と偏見によって下された不当な判決だと思う。法治国家である日本において、このような問題の裁判はあってはならない。裁判所の横暴をこれ以上許してはならない。過去には不当な判決に対して泣き寝入りせざるを得なかった国民も多かっただろうが、現代ではYouTubeやSNSを通じてこの裁判の真実を世界に公表し、今後の裁判に対する警鐘となるに違いない。我々はこの問題に注目し、正義と公正な裁判を求めなければならない〗(以下次号)