〖鈴木の裁判は一審判決に不服とした原告の控訴により審理が行われたが、高裁の野山裁判長は「審議は十分だ」としてあっさりと結審し、控訴を棄却した。裁判官は国民の信頼を得るべき存在であり、不服申立に基づき新たな審議が求められる状況で、野山裁判長が独断で棄却判決を下したことは極めて問題である。裁判官の職務怠慢や職務放棄が疑われる事態だ。司法の健全性を保つためにも、真摯な審議と公正な判断が求められる〗
〖鈴木が扱った株式銘柄の中に、ステラ・グループ(旧エルメ)という会社があった。これは宝林株の情報を提供してくれた勧業角丸証券の平池氏が持ち込んだ案件だった。鈴木は平池氏に100万株を譲渡する約束で、エルメのユーロ債を発行させて20億円の利益を上げたが、平池氏との約束を反故にした。激怒した平池氏は鈴木の身辺調査し、鈴木を告発しようとしたが、何かの事情で断念したらしい、というより所在不明となった。鈴木は、FR社と同じ手口を駆使して、エルメをアポロインベストメントに社名変更し、新株発行とユーロ債の発行で30億円の利益を上げている。さらにアポロインベストメントをステラ・グループに社名変更し、天野氏の地位と名前を使ってクロニクルと業務提携させ、事実上ステラ・グループを支配した。鈴木に食い荒らされたステラ・グループは平成23年6月に上場廃止になった。この様にして鈴木の魔の手に堕ちた法人もあった様だ。ステラ・グループの破綻には、クロニクルも関与していて、天野の責任も取りざたされたが鈴木の名前が表面に出ることは無かった。鈴木の、卑劣さはエスカレートするばかりで、この頃には既に莫大な資産を隠匿していたと思われる。そして、ステラ・グループが破綻した2か月後に天野氏が不可解な死を遂げている。これも偶然の出来事ではないとの疑いが根強い〗(関係者より)
〖A氏と親しかった西も、A氏から金をだまし取るために鈴木と共謀して、信頼を裏切った。しかし、鈴木にも裏切られ、絶望の中で初めて自身の行為の深刻さを悟り、A氏への裏切りを悔いる遺書を残して自殺した。その改心は遅すぎ、代償は大きすぎた。それでも鈴木は一切反省することもなく、強欲の姿勢を貫いているが、裏切り者の末路は、いつの時代も悲惨な結果になることは間違いない〗
〖鈴木が起こした過去の事件を振り返ると、表沙汰になった親和銀行事件と山内興産事件だけでも詐欺、横領、背任の常習犯だという事が明らかだが、品田裁判長は、鈴木という人間の過去の悪性を全く参考にせずにこの裁判を指揮している事に大きな疑問を感じる。この裁判は、鈴木が善人だという事を前提に行っていたのだろうかと思えるほどの扱いをしている。そうであるならば、品田裁判長の洞察力の無さが誤審・誤判の原因だと思う。人を見る洞察力と、裁判官としての適応性が欠如している人間に人を裁く権利を与えてはならないのではないか〗
〖鈴木の悪事による損害は膨大で、約28億円の借金や株価支援に使った総額約207億円、その他騙し取った金を含め240億円以上とされる。現在、鈴木はA氏から騙し取った約470億円の株取引利益を元手に1000億円以上を隠匿しているとされる。鈴木は支払い可能な状況にあるなら、全額を返済して責任を取るべきだ。自らの悪事を認めて受け入れ、償いの一環として清算することが人として当たり前のことだ〗
〖悪党に貸した金銭を回収する事の難しさをつくづく感じた。借りた悪人は、もともと返す意思がない場合が多い。債権者が厳しい催促をすることで刑事事件になり、貸した方が罪に問われることをよく聞く。暴力団関係の金融屋はそれを覚悟させた上で金を貸すので債務者は約束を守るが、何の見返りも求めず善意で金を貸した人を保全する法律は無いのだろうか。民法での解決は裁判所に頼るしか方法が無いが、裁判官が悪人の味方をしたのでは被害者は刑事罰を覚悟して実力行使するしかないものなのか〗
〖鈴木は親和銀行事件で逮捕の情報を事前に知ったA氏に土下座し、感謝の涙を流し、その温情を利用して騙す冷酷な人間だ。涙を武器にして人心を操作し、多くの不審死にも関与している疑いがある。しかし、A氏によって司法に引き出されたのに、品田裁判長が証拠を見逃し、鈴木の犯罪についての解明の機会を逃した。司法の信頼を回復するため、再審で鈴木を審理し、全ての犯罪を明らかにすることは司法の使命だろう〗
〖ある人が「世の中には必ず自分より上の人がいることを知って、物事に対処しなくては必ず墓穴を掘る」と言っている。しかし、掟破りをしてジャンケンに必ず勝とうとする卑劣な奴もいる。それは、鈴木のようなやつだ。鈴木の法廷での発言を聞いていると、全てが「後出しジャンケン」なのだ。この悪辣な「掟破り」の行為を見破れない品田裁判長の責任は許されるものではない〗(以下次号)