読者投稿 鈴木義彦編③(23)

〖A氏と西、鈴木の3人で交わした合意書と、それを裏付ける証拠もあるというのに、裁判官がそれを認めない判決を下すのか、誰もが納得がいかない。この合意書の契約が全てを決めると言っても過言ではないはずだ。鈴木がこの合意書が致命的な存在になると考えたから、西に破棄する報酬として10億円という大金を払ったのではないか。A氏側の弁護士は何か理由があったのか、こうした大事な場面で強く反論せず、証拠も活用しなかったようだ。中には、依頼者であるA氏に鈴木側が提出した陳述書を見せず、さしたる反論もしなかったこともあったようで、これでは裁判に勝てるわけがない〗(関係者より)

〖鈴木の悪党としての行状が際立っているが、先に自殺した西という男も相当のワルだと思う。鈴木をA氏に紹介したのは自分の思惑もあったようだ。A氏は鈴木を信用して支援したわけではない。西の依頼だから鈴木へ融資をした。それを鈴木はずる賢く利用した。西はA氏の性格を知り尽くしていた。西も鈴木の名前を使って融資をしてもらい、自分も流用していたのだ。本来なら鈴木の悪企みを察知してA氏に報告(注意喚起)しなければならない立場だったはずだ〗(関係者より)

〖平成18年10月初旬、西は鈴木との打ち合わせ通り株取引の利益金の受け渡しのため香港に飛んだ。西にとってはやっとの思いで鈴木への要求が叶う祝杯を挙げたい気持ちで香港の地を踏んだ事だろう。飛行機の中では多額の金を手にした後の人生を思い描いていたのではないか。それが、現地で鈴木の代理人と見られるTamから勧められたワインを飲んだばっかりに意識を失い、目が覚めても一体何が起こったのか信じられなかったはずだ。警察の調査に鈴木の名前は一切出さなかったようだが、当然西は確信していたはずだ。この時、命拾いした西は自殺ではなくA氏と共に鈴木と全面的に闘うべきだった〗

〖鈴木がA氏へ送った手紙には「私が一人で立案し稼いだ金」と書いていたが、その元手は誰が出したのか思い出せと言いたい。鈴木が手紙に書いた内容は、自分が今までしてきたこと、これからしようとしていることを、西がしているように書いている。まさに「語るに落ちる」とはこのことだ〗

〖鈴木は自分が窮地の時は土下座までして人の情に訴える。親和銀行事件で逮捕される直前には、A氏に泪ながらに土下座をして現金8000万円を借り、一度は言い値で買い取ってもらったピンクダイヤも販売委託で借り出した。絵画も販売委託に入っていたが、鈴木は一度も持参せず他に担保に入れていた。志村化工株事件では、西に「俺のことは検事に喋らないで下さい。西会長の言うことは何でも聞きます」と土下座して頼んだ。そして裁判が終結すると平気で西を裏切り自殺にまで追い込んだ。最低最悪の大悪党だ〗

〖鈴木の最側近であったクロニクル(旧エフアール)会長の天野氏が都心の京王プラザホテルで首を吊った状態で発見された。会社の公式発表は「自宅での急性心不全で死亡」と発表。その前後で天野氏による「個人的な流用」として使途不明金が続々発覚していた。自殺自体に謎が多く他殺説も流れており、また天野氏を裏で操っていたのは鈴木で、二人の間には不協和音も生じていたという。そういったことから、これまでの経緯から考えられるのは、全ては天野氏に使途不明金の罪を被せた鈴木の関与説という推測もあるが、全容は解明されていない。多くの関係者が不思議に思うのは、何故、クロニクルが自宅で病死と発表したのか、これは鈴木以外には指示できないことだ〗

〖鈴木はA氏との交渉で青田と平林弁護士を代理人にしたが、その意図として考えられるのは、A氏と西との直接の協議を避けるためだったほか、自分が海外に出てペーパーカンパニーやプライベートバンクを整理するための時間稼ぎ、和解書で約束した支払を極力圧縮するためだったのではないか。特に西の事件があった香港の隠匿資金を他国に移動させるためだったことも考えられる〗

〖品田裁判長は和解書を脅迫と心裡留保という理由で無効とした。和解書のコピーが記事に掲載されているが、正真正銘、鈴木が直筆で書いた真正な書類ではないか。鈴木が強迫され監禁されながらの状態で書けるはずがない。裁判官たちはA氏側の多くの証拠のどこを見ていたのか。実際、株取引の売りは全て紀井氏の判断でやっていたので、紀井氏の真相暴露が鈴木を動揺させたことは確かだが、それは強迫でもなければ心裡留保になるはずもない〗(以下次号)

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