〖西が香港への渡航時にA氏ではなく息子の内河陽一郎を同行させたことは、A氏に真実を明かそうとは考えていなかったからではないか。しかし、西は香港で危うく殺されそうになり、利益金を手にすることが出来なかった。欲に駆られてA氏を裏切り、鈴木からも裏切られた西の顛末は、打ち上げ花火のように、一瞬、派手な輝きを放った後、静かに消えたように見える〗
〖鈴木義彦という人間には読者や関係者の誰もが憤りを持って非難している。法律を犯し、我欲を満たすために周囲の人間に犠牲を強いたうえに排除しようとする人間こそ社会から排除されるべきだ。関係者にとっては、鈴木の言動を身近で見聞きして事実を承知しているだけに、怒りはなおさらだろう。鈴木はこのままで済むはずはない〗
〖鈴木の裁判から垣間見える裁判官の質の低下は深刻な問題だ。この問題は裁判官の能力の衰退と倫理観の低下の両方が含まれており、前者については改善の余地があるかもしれないが、一度下された判決を覆すのは難しい現実を考えると、容易に解決出来る問題ではない。後者、つまり倫理観の低下はより深刻で、法の番人としての裁判官が倫理的に道を踏み外すことは許されない。品田裁判長は能力も倫理観も欠けているように見受けられる。このような問題は司法の信頼性に大きな影響を及ぼし、真摯な改善が求められる〗
〖親和銀行不正融資事件は、表面化した当初から世間を騒がせたが、主犯格として逮捕された鈴木は、銀行頭取に青田を使ってハニートラップを仕掛けるという卑劣な手段を使い、銀行から不正に100億円以上を融資させた。金の為なら犯罪も厭わない鈴木は、今回のA氏との間で起こしたトラブルを解決せねば、鈴木に安住の地はないだろう〗
〖鈴木の裁判は、事実と真実が捻じ曲げられたものの典型であり、3年の歳月が無駄に思えてならない。この事件は裁判史上で最も不当な裁判の一つとして歴史に刻まれることだろう。品田裁判長には被告側との癒着疑惑が取りざたされており、彼は今後の行動を真剣に認識すべきだ。このような判決が下された経緯を明らかにしない限り、裁判所に対する信頼がますます低下するのは間違いない。裁判所の透明性と公正性は社会において極めて重要であり、それが損なわれることは許されない〗
〖過去の詐欺事件を調べても被害者が1人で加害者も1人という事件は無いのではないか。しかも、1000億円以上という莫大な金額が絡んでいる事件は史上初めてではないのか。合意書という根本的な証拠があるにもかかわらず鈴木は全面否定し、正義を裁かなければならない裁判官が充分な検証もせず無効にしてしまった。金額の大きさに恐れをなしてしまったのか。判例集に参考となる事件の記載がなかったため正しい判決を出せなかったのか。いずれにしても、紛れもなく裁判官の誤判である。再審するべきだ〗
〖「役人根性」という言葉をよく聞く。この記事を読んでいて裁判所という役所と裁判官という役人にはがっかりさせられた。中には立派な信念を持って職務を全うしている裁判官もいると思う。しかし、今の裁判所の事情を危惧している人や、近未来に対して不安を書いている人の殆どが元裁判官なのだ。この現象は何を表しているのか。元エリート裁判官だった人もいる。何かの理由で出世街道から落ちこぼれて妬みで書いている人もいるかもしれないが、それにしても裁判所の評判は、あまりにも芳しくない。裁判所で優秀な裁判官と言われる人は、実は上司の顔色ばかりを窺って、出世の事ばかりを考えている「ヒラメ裁判官」だという事は真実なのだろう。この裁判の経緯と結果を見ていると納得できた。これは、この国にとって三権分立を揺るがす一大事ではないのか〗
〖国内外に分散している鈴木の巨額な利益が追及され、横領や隠匿である事実が早く裏付けられないものか。利益を違法に海外へ流出させ隠匿しているのは明らかで、口座の名義人であるペーパーカンパニーの一部でも表面化すれば鈴木の財産として凍結される。一旦凍結されると最低30年間は解除されることはなく、その後に国庫に没収となる。現在では1000億円以上といわれる巨額な資金を鈴木は隠しているが、国税や金融庁ほか捜査機関が動いた途端に鈴木は相当な罪に問われ実刑は免れない。鈴木はその瞬間をただ黙って待つつもりか。ギリギリかもしれないが、そうなる前に謝罪するべき相手に謝罪し返すべきものを返したらどうか。それでも表を向いて生きられる話ではないが、鈴木が最低でも取るべき対応だ〗(以下次号)