〖鈴木は平成11年9月30日付のA氏が便宜上書いた「確認証」と、決算対策で一時戻してもらった13枚の約束手形を盾に「債務完済」を主張したにも拘わらず、平成14年6月27日にA氏と会って新たに借用書を手交した。これは、品田裁判長が唯一、鈴木の主張を却下したものだが、15億円と10億円を鈴木の債務返済金とするために品田裁判長が曖昧な処理をせざるを得なかったからだと思う。被告が原告からの借入金について2度も虚偽の主張をしている事にはならないのか。しかも、2回目は確定日付のある借用書をも否定して「この日はA氏と会っていない」とまで主張している。余りにも無茶苦茶だ。裁判長として品田裁判長は裁判指揮を誤っているという自覚が無かったのか〗
〖A氏は知る人ぞ知る資産家で、当時は3大紙に納税額ベスト10に常に載っていて有名だったらしい。A氏に近付いて来る者は、大概がA氏の人情味に付け込もうとする輩ばかりだ。A氏も多少の疑念が湧いても真剣に頼まれると信用してあげたようだ。その中でも最悪だったのが西と鈴木だ。株取引を利用してA氏に徹底的に付け込んだ。西は自殺したが、鈴木は死ぬまで許されざる者として非難に晒され続けるだろう〗(関係者より)
〖鈴木は青田が昵懇の関係にある暴力団の幹部と会ったことがあるのではないか。口の軽い青田は鈴木が株取引で得た利益でモナコに高級コンドミニアムを買ったとかF1グランプリのスポンサーになるという話を自分のことのように話したというが、そうであれば、暴力団側が青田の金主に会わないというのは逆に不自然だ。青田にしても、鈴木から距離を置かれるようになっては、一度味を占めた金のゆとりが泡と消えるかも知れずそのためにわざわざ引き合わせた可能性が高い。それで、鈴木が青田から逃げられない状況になっているかも知れないが、そうであれば、鈴木にとって青田は最も危険な存在になる可能性が高いのではないか。青田が自分の都合でしでかした不始末の尻拭いを鈴木に持ち込み、さらに金を要求するようになれば、2人の間に何が起きるか、分かったものではない〗
〖A氏が協力して西が設立したファーイーストアセットマネジメント(FEAM)での鈴木の傍若無人振りは余りに酷すぎる。かかった費用は後で精算すると言いながら、2000万円以上(年間)の報酬を取り、運転手付きの専用車両(ベンツ)に乗り、実父と愛人に月額60万円と50万円の給与を払わせていた。車両費用と運転手の給料を合算すると鈴木が使った経費は年間5000万円以上だった。西には何かの目論見があったかも知れないが鈴木の好き勝手に会社を利用されていた。創立した目的は今後発生するであろうM&A事業の準備と投資コンサルタント事業だそうだが、建前だけで実際には事業展開されていない。西もA氏の資金だという責任感も無く、相変わらず浪費癖が治らなかったようだ。そして、西は鈴木に頼まれて親和銀行事件で鈴木の共犯とみなされて逮捕拘留されていたFRの大石専務にFEAMから5000万円を口止め料として大石氏の女房に渡している。その後大石氏は執行猶予中に不審な事故で亡くなった。とにかく鈴木のすることは滅茶苦茶で、結局使った金は返済していない。品田裁判長はこんな悪党に味方して勝訴させたという罪悪感は無いのか。今後、さらに詳細が明らかになるにつれ和解するか再審するか辞職するしかなくなるのではないか。しかし辞職では済まないと思う〗
〖西の耳に入ってきた宝林株800万株の買収情報が発端となり「合意書」に基づく株取引がスタートする事になるが、情報が入ってきた時から鈴木と西の間で、株取引を利用してA氏から金を詐取する計画が練られたのではないか。宝林株800万株を手に入れたところで確実に利益を得られる保証は無い。案の定手に入れた宝林株は泣かず飛ばずで利益を生まなかった。A氏の人の良さと資金にトコトン付け込み、800万株の取得資金3億円を出して貰い、株価を暴騰させる為の資金を市場に投入して、高値で売り抜けた利益をそっくり頂く計画だったのだろう〗
〖A氏の代理人に就いた中本弁護士は、鈴木が暴力団と関係が深いということを知って恐れをなしたという。日頃から中本は酒好きのようだが、鈴木に対する恐怖心を拭うために痛飲していたのではないか。しかし、そんな姿勢では裁判に勝てるはずがない。法廷で積極的に鈴木を追及し反論もしなかったら、裁判官たちが鈴木の主張をA氏側が暗に認めていると、とんでもない誤解をする危険性があった〗
〖鈴木は、和解書は白紙撤回したが宝林株購入資金3億円と買い支え資金に伴う西の損失分58億円は認めている。品田裁判長は裁判でこの件について一切触れていないが、多分わざと触れていないのだろう。また、A氏側の中本弁護士も法廷で追及していないのは不思議でならない。元金で合計61億円の金の事が裁判から度外視されている。それを認識しながら平気で判決文を書いた品田裁判長の神経が信じられない〗
〖3者間での株取引に関わる「合意書」を締結後、最初の取引である宝林株で得た利益分配金として1人5億円が支払われた。西と鈴木は5億円の取り分をA氏に対する返済金の一部に充てた。西が15億円をA氏の会社に持参した際、心付けとして一人5000万円、計1億円を西と鈴木に対して渡すという配慮までしているA氏に対して、鈴木と西は表面的には感謝しつつ、裏切りを続けるという非道な裏切りを行った〗
〖西は鈴木の金主であるかのように振る舞っていたのではないか。自分がいなければ、A氏は絶対に鈴木には金を貸さないし、それまでに借りた金の返済を迫られることになると言っていた可能性は無いのか。それが、宝林株の取引で約160億円という巨額の利益がもたらされたことで、鈴木は強気になり本性をむき出しにしていった。合意書さえ始末してしまえば、どうにでもなると踏んで西を裏切らせ、そのために10億円という巨額の報酬を西に渡した。西が受け取った10億円は自分の身を亡ぼす毒饅頭であったのではないのか。西が宝林株取引で打ち止めにする冷静さを失った証かも知れない〗(以下次号)