読者投稿 鈴木義彦編(357)

〖天野氏は、鈴木が親和銀行で逮捕され拘留中から鈴木の代わりにFRの重役として西の協力を得ながら、債権者や取引先の対応に明け暮れた。鈴木が逮捕されたことで、FRの代表者としての地位と大株主の権利を剥奪され、社会的責任を負わされて表舞台から消えて以降もFRを守り続けた人間だった。天野氏は、エフアールの商号を「なが多」「クロニクル」と変えても、何時までも裏で口出しする鈴木を疎ましく思い、会社から鈴木を排除しようとしていたようだが、強かな鈴木は常に裏に回ってクロニクルと天野氏の地位を利用し続けた。また、ドバイのファンドマネジャーだった霜見誠を使ってクロニクルの新株発行にも関与した。クロニクルの株に関与する資金もA氏と交わした合意書に違反して隠匿している利益金を横領した資金だった。天野氏は鈴木と長年の付き合いから鈴木の狡猾さを知っていて、A氏を裏切っている事を察知していたと思う。その後、天野氏は、シンガポールに組成した9億円のファンドの事で証券取引等監視委員会(SEC)から個人的にマークされ金融庁に告発され、クロニクルに第三者委員会が立ち上がり、個人的な資金運用の疑いがかけられた。この事に関しても社内では鈴木の関与が周知の事実であったが鈴木の名前は表面化しなかった。天野氏は、追い詰められている日々の中で、「自宅で心筋梗塞を発症し急死した」とはクロニクルの発表だったが、この天野氏の急死に関して、事実は、京王プラザホテルの客室で自殺したという情報が流れたが警察は病死と断定した様だ。鈴木の秘密は天野氏が墓場に持っていく形となってしまった〗(取材関係者より)

〖西が志村化工株事件で逮捕され保釈された直後の平成14年6月27日に鈴木と西がA氏の会社を訪ね、鈴木が新たな借用書を書くに際して、「西さんに社長への返済金の一部10億円を渡した」と言ったのは、西が鈴木の罪まで被って逮捕されたという弱みを盛り返して西に圧力をかけるためだったのではないか。場合によっては西が株取引でAを裏切り騙していた事実の一端でもしゃべったら、鈴木の利益独り占めに支障が出ると踏んでの計算かもしれない。西は鈴木の作戦に抵抗できず本当の話をしなかったが、それでも鈴木が利益の分配約束を守ると考えていたのだろうか〗

〖株取引をするに当たって、A氏に株の買い支え資金の支援を要請し、その際取引に関する詳細を「合意書」として締結した。この「合意書」というよりA氏の買い支え資金支援は鈴木が一人熱弁を奮ってA氏を説得したが、株取引で利益を上げる為にはどうしても必要不可欠なものだった。その一方で鈴木にとって「合意書」の存在は両刃の剣であった。その後の鈴木の利益独り占めという謀略の前に立ちはだかる大きな障害となる事が分かっていた鈴木は、西に10億円という高額な報酬で「合意書」を破棄させようと画策した。目的の為には手段を選ばない、これが鈴木のやり方だ〗

〖品田裁判長は、この裁判の重要な場面で、鈴木側から自殺した西や病死した事になっている天野氏の名前が頻繁に出てきて、故人の言った事として自分が有利になる様に主張をしている事に、疑いを持たなかったのか。西との事やFRにまつわる事は、裁判官としては事件の内容からして十分に承知していなければならないが、まるで事件とは無関係な人間の死として受け取っているような心証だったが、この2人が事件の重大な鍵を握っていた事をわざと知らない振りをしたとしか言いようがない。その事によって品田裁判長はこの事件をまともに判決を下す意思がなかったと受け取れる。被告側との癒着を思わせる大きな原因になっている〗

〖様々な事件を裁く裁判官には色々な知識が求められる。基本的に裁判官は法律の事だけを修得した専門家ではあるが、他の知識や人生経験は全く無いに等しい。エリート人間としてのプライドだけは高く己の地位向上だけを念頭に生きている。品田裁判長もその一人だろう。複雑に絡む株取引の事案を己の独断と偏見であっさりと切り捨て、面倒な裁判を簡素化し、時間をかけずに流れ作業的に淡々と裁決を下す。今回の鈴木の裁判が正にそれで、無責任、不誠実極まりない〗

〖判決言い渡しの日に長谷川が法廷で「この裁判は絶対に負けない」と大声を出したことに裏付けがあったのか。普通に考えれば、弁護士がそんなことを言うとは思えないし、仮に確信がったとしても、弁護士自身の期待の方が大きいはずだから口にすることは有り得ないと思う。そうであれば、長谷川には裁判所の上層部と何らかの繋がりがあるとしか考えようがないが、品田裁判長が上層部の意向に沿った判決を下すという、これもあってはならない状況は絶対に解明されなければならない〗

〖鈴木の行状を見ていると正に「人間の姿をした獣」だと思う。ここまでの騙しと裏切りを続けて反省の色も無く、当然の様に次々と罪を重ねていく様は恐ろしさを感じるが、逆に懲らしめてやりたい衝動にも駆られる。他人の情の大切さを、身を持って感じさせてやりたい。そうでもしないとこの獣は痛みというものが解らないだろう〗

〖国税庁の課税強化の対策で一番ポピュラーな制度が2014年から施行されている国外財産調書制度だろう。海外資産の合計額が5,000万円を超えれば「国外財産調書」を提出しなければならない。虚偽記載をした場合や、正当な理由なく提出しなかった場合は、罰則が適用されるが、鈴木は申告等していないだろう。因みに2019年までの申告件数は1万620件で総財産額が4兆2554億円に上るとの事だ。金は使うことで初めて、そこに価値が生まれ、寝かせて置くだけではただの紙切れだと思うが、コロナ禍で疲弊している日本経済の活性化の為にも、隠匿の実態を暴いて国内で使うべきだ〗

〖西はA氏に鈴木を紹介する際に「エフアールはメチャクチャですが、鈴木は有能なので助けてやってください」と言って懇願した。西は鈴木を利用して自分の資金繰りも調整しようとしたのは間違いないだろうし、実際に鈴木が高利で借りた金融業者の連帯保証をしていた20億円前後の借金はA氏が肩代わりした結果でなくなったのだから、鈴木同様に一息ついたに違いないが、しかし、宝林株取引で総額160億円という利益に目がくらんだのは、鈴木よりも西だったかもしれず、それを見抜いた鈴木が言葉巧みに西をたぶらかし本当に裏切らせたのではないかと思う。鈴木は本当の悪党で、西がコントロールできる相手ではないことがよく分かる〗(以下次号)

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