〖鈴木は合意書に基づいた株取引はなかったと信じられない大胆な主張をしたが、株の買支え資金などの株取引に係る資金の支援をA氏にお願いする際に一人熱弁を振るって懇願したことを忘れたとは言わせない。A氏から借りた債務についても念書や借用書をA氏に差し入れていることは紛れもない事実であり、鈴木は言い逃れ出来ない筈だ。鈴木と西がA氏の資金支援の下で合意書に基づく株取引を実行した事を裏付ける証拠はいくつもある。その確認を怠り、あくまでも「合意書」に書かれている書式にのみ執着し、重箱の隅をつつくような全く意味のない事にこだわって、裁判官は合意書作成に至る経緯の事実認定をしなかった。これは重大な過ちである。そのような滅茶苦茶で強引な判断をした理由が全く分からない以上、到底この判決は誰もが受け入れることはできないはずだ。再審しなければ誰もが納得する訳がない〗
〖裁判官は、紀井氏の証言を「そもそも紀井は、被告の指示に基づいて株式を売り、売買代金を保管するという立場に過ぎず、株取扱に必要な資金を誰から取得し、どのようなスキームでこれを運用し、株取扱により得た利益を誰にどのように分配すべきかといった、株取扱による利殖活動の全体像を把握できる立場になかった」と断じて排除したが、紀井氏は鈴木の取得株の売りを任されていて「株取扱による利殖活動の全体像を把握できる立場」ではなかったかもしれないが、自分が売った株の利益を承知して、それを保管する立場にあったことは事実である。利益を出すということは取得株の原価を知ってなければできないから、それは全体像を知る立場にあったといえる。重要なことは、鈴木が合意書に基づいた株取引を継続的に実行していて利益が確実に上がっていた事実を紀井氏が承知していたという点ではないか。品田裁判長は売買代金を保管する立場がどういうものかについても全く理解していない。紀井氏が、金主が誰であり、利益配当金がいくらなのか等について知らなかったとしても、鈴木からの指示により取り扱う銘柄、仕入値段、売買価格も売買利益も把握していなければ利益は上げられない。これぐらいの仕組みを何故品田裁判長は理解できなかったのか。紀井氏の証言と陳述書を検証して理解していれば鈴木が株取扱合意書に基づいて、株取引を継続していたことを知り得たはずだ。当然合意書は有効であって、鈴木がA氏に内緒で利益金を隠匿している事も判明していた。品田裁判長が合意書を無効とした誤判は決して言い訳できない〗(関係者より)
〖鈴木は和解協議後にA氏宛てに送った手紙で、株の利益金について「私一人で立案して稼いだ資金」と、とんでもない事を言い出したが、逆に鈴木が一人で裏切り行為を立案し、株取引による利益金を独り占めする為に西を籠絡して、利益を海外に流出させ隠匿した資金である事は間違いない。鈴木はA氏と西を裏切り利益を騙し取ったことを「一人で立案し稼いだ」と自白している〗
〖鈴木は西と知り合った頃に、エフアールが酷く資金繰りに窮していて、資金を得る為の手段として親和銀行から総額100億円以上の不正融資を引き出した。巨額融資を騙して手にしていながら、それでも資金繰りは困窮し、山内興産の末吉社長が所有しているタカラブネ株20億円分を担保にすれば新規に60億円分の株を買う事ができると騙して預って、その株を無断で売却した上に使い込んでしまった。鈴木という人間はA氏に会う前からこのように悪質な行為を繰り返し行っていたのだ。その事実をA氏が知っていれば、西が鈴木を庇ったとしても、果たして鈴木を信用しただろうかと疑問が残る。そう考えると、そんな鈴木をA氏に紹介した西の責任はやはり大きい。西の判断の甘さを糾弾する以上に、一番の悪人である鈴木が今も大金を手に生き延びているという事実を一刻も早く断罪しなければならない〗(関係者より)
〖裁判官達は、この裁判に臨むにあたって、証券取引法については学習してきたと思うが、株の相場の事や、オフショア地域のペーパーカンパニーやプライベートバンクについては学習していなかった様だ。最初の宝林株の相場は把握できていたと思うが、その後の売買については全く関心を持たなかったのではないか。投資家(A氏)とディラー(西と鈴木)の間でその都度、協議していたのではチャンスを逃がしてしまう。投資家は、ディラーの掴んだ情報と経験値に任せるしかないのだ。品田裁判官が言う法律的な事を踏襲していては絶対に良い結果は出ない。1つの相場が終わればすぐに次の相場が始まる。紀井氏の立場の人間が銘柄ごとに明細をまとめてディラーに報告し、ディラーは投資家に報告し、清算していくのがセオリーだ。そのセオリーさえ守られていればトラブルは起こらない。しかも相互に信頼関係がなければ成り立たない。そのセオリーをぶち壊して自分勝手な行動をとったのが鈴木と西なのだ。裁判官達が余りにも知識を持たず軽率に扱った結果が誤判に繋がった。この事を裁判官たちは真摯に受け止め判決を破棄するための行動を取るべきだ〗
〖品田裁判長は裁判の早期終結の思惑と怠慢により、鈴木サイドの主張を全面的に採用するという愚かな判断で判決を下した。双方の証言や証拠類を公正に検証し審議した上で裁判官としての見識を示すという基本的姿勢などは全くない。品田には最初から公平な審議をする気など無かったように思われる。裁判を簡潔に終結させる為には鈴木サイドを選択する事が品田にとって都合が良かったのではないか。鈴木サイドの主張が品田の判決文の内容から見て取れるように、品田にとっての裁判はどちらが正しいかではなく、裁判を簡潔に終わらせる為しか眼中になかったようだ〗
〖鈴木は、株の売りやダミー会社の管理を手掛けていた紀井氏や茂庭氏にしても、他の側近や部下にしても、A氏との接触を遮断していたという。紀井氏は鈴木のやり方に愛想をつかしA氏に協力しましたが、鈴木はA氏に散々助けてもらい、株取引の資金提供を受けていたのだから、普通に考えれば側近や部下達をA氏に紹介してもよさそうなものだが、鈴木の行動にはA氏に対して隠す事柄や裏が多すぎる。株取引の資金提供者に売りを任せている側近を紹介出来ない理由は株取引を継続的に行っている事実と上がった利益の詳細を秘密にしたかったからに違いないことは明らかである。だから、紀井氏がA氏に接触していると知った時の鈴木の狼狽振りは尋常ではなかったはずだ。和解協議後に紀井氏と西を悪者にして自分を被害者に仕立てていることでもよく分かる〗
〖A氏は、西からの手紙(遺書)を法廷に提出しているが、裁判官はよく読んだのだろうか。全ての事が解るはずで、A氏と鈴木が出会った時からの経緯がよく解ると思う。この準備書面をよく読んで考えを整理して裁判に臨んでいれば今回の裁判が誤判に終わることは無かったと思う。故人の遺書を余りにも軽々しく扱った品田裁判長の人間性にも問題がある〗
〖鈴木はA氏に送った手紙の中で「社長には過去、大変お世話になり人物的にも魅力を感じ男としても一目も二目も置いていました。私にはそう思える人物が過去ほとんどいませんでした」と書いているが、今まで鈴木を助けてくれた事を振り返れば当然な事だろう。そうであればA氏に対する返済や利益分配等の約束を何故履行しないのか。感謝はするけど借りた金は返したくない、契約した約束は守りたくないというのはA氏を徹底的に無視した話だ。鈴木は良心の呵責を微塵も感じられない人間だ〗(以下次号)