〖ここまでくると、そろそろ鈴木の事件も急展開をみせる状況になってきたのではないか。これだけの反響を得て、情報が拡散している事件なだけに、取材班のもとへ様々な情報が寄せられているようだ。取材班側も慎重に検証を進めていると思われるが、A氏の関係者も全面協力で臨んでいる。これは想像だが、鈴木は関係者に情報提供をさせないように得意の金銭で口を塞いでいるのかもしれないが、漏れなく全てにわたることは不可能だ。再審を実現するためにあらゆる方面からの協力を得るために関係者が動いているとも聞いている。鈴木包囲網が出来つつあるという事だ〗(関係者より)
〖裁判での鈴木の証言が、はたから見聞きしても信頼性に欠けているのは明らかだ。例えば宝林株収得資金の出所についての鈴木の証言は「宝林株の受け皿会社が用意した」とか「ファイナンスのため資金は必要なかった」、さらに「自己資金を充てた」等、二転三転し他の証言についても辻褄が合わなかったりするなど全く一貫性が無く、それ故鈴木の証言の信憑性に疑義が生じる。こうした証言を採用した品田裁判長は判決で根拠を何一つ示していない。これは裁判官としての見識以前の問題で、人としての常識が疑われる〗
〖今回の鈴木の事件を知り鈴木本人に対する嫌悪感を当然抱いた。社会の様々なニュースを見ていて、普通は罪を犯した本人の家族に対してはどちらかというと同情的な感情になり、週刊誌などのマスコミ関係者の容赦のない突撃取材を気の毒に思う方だった。しかし鈴木の家族に対しては一切その感情はない。他人を苦しめ続けているというのに資金面で甘い汁を吸っている家族に対しては、むしろ不快感と共に家族にも責任があるだろうという思いがある。今後、鈴木は公の場に晒されることになるだろうが、マスコミ関係者には鈴木の家族の所にも容赦のない取材攻勢をかけて欲しいとさえ思っている〗
〖品田裁判長の判決文の内容を読み解いてみると、鈴木側の主張をほとんど丸呑みしていることが見て取れる。元エリート裁判官による裁判所の怠慢ぶりを暴露した本でも書かれているが、現状の裁判所の事情として弁護士が用意した準備書面をそのまま転用するなどの手抜き作業が横行している。そうした裁判所の実状に精通している老練な長谷川弁護士が、そういったことを見越して準備書面を用意したとも考えられる。高裁の野山裁判長に至っても同じように審議なしに一審判決をそのまま採用する手抜き裁判ばかりでは、国民からの信頼はもう既に失われているのではないか〗
〖裁判官は、何件ぐらいの裁判を兼務して担当するのだろうか、それぞれの準備書面を読んで事実関係を整理し、理由と結論を書くのが本来の姿だと言われているが、それと共に、事件に関連のある業種を調査するのは当たり前だろう。裁判官には判例集と言われる「バイブル」があるが、全ての事が記載されている筈はない。例えば今回の裁判の様に金融業界、証券業界、宝石貴金属業界が複雑に絡み合った事件は、それぞれの業界の商取引の慣習と内情を充分に頭に入れた上で裁判に臨まなければ、公平で真実を裁く事は出来ないだろう。まして、鈴木という稀代の詐欺師が起こした事件だ。品田裁判長ほか、2審までの裁判官たちは悉くと言っていいほどこの作業を怠った。もしくは故意に無視したのかもしれない。これらの業界に関連している人達がこの裁判の経緯を見れば、おそらく大半の人達は呆れてしまうのではないだろうか。原告のA氏への同情と、鈴木や鈴木の弁護士、そして裁判官に多くの批判が集まる事は間違いなく、現在も日増しに増えている〗(取材関係者より)
〖長谷川弁護士が作成した「質問と回答書」(乙59号証)によって鈴木の嘘の主張が正当化されてしまった。長谷川は鈴木有利に誘導する為に、質問と回答形式の陳述書を作成した。その内容は詭弁と捏造で鈴木を擁護し、嘘を上塗りして裁判官を騙したものである。鈴木の全ての主張には証拠も根拠もない。全てが口頭での自分勝手なつくり話ばかりなのだ。長谷川弁護士はそれを承知の上で、乙59号証を証拠として作成して鈴木の失言を正当化しようとした。弁護士として有るまじき行為であることは言うまでもない事だが、肝心の裁判官が不公平極まりない判決を下してしまった。再審が受理されれば乙59号証が逆転判決の重要な証拠書類となる〗(関係者より)
〖判例集というのは逆に考えると犯罪の宝庫なのかもしれない。特に、詐欺の犯罪は多様で複雑な判例が記載されていると思うが、被告弁護士が長谷川のような狡猾な弁護士であれば、判例の隙間を活用して詐欺が成立しないような口実を考え出して被告の罪を誤魔化してしまうのではないだろうか。その様な事が絶対にあってはならないが、唯一つ裁判官の協力があれば可能だと思う〗
〖この裁判で鈴木は勝訴した。しかしこの勝訴は明らかに誤判によるものである。しかも単に裁判官による判断ミスではなく、裁判所の裏事情が大きく影響していると思われる。あるいは鈴木代理人である長谷川弁護士と裁判官との癒着とも言われている。まるで映画やドラマのストーリーのようだが、現実に行われている疑いが持たれている。鈴木と長谷川は悪の限りを尽くして無理矢理に勝訴したが、裁判結果に関係なくA氏への謝罪は人間としてするべきではないのか。鈴木がよく口にする「男気」をこういう場面でこそ見せるべきだ〗
〖鈴木にとっては、宝林株の相場で大物相場師の西田晴夫が参戦した事も大きな出来事だっただろう。西田は「Nグループ」なるものを率いていて株取引は自分名義ですることは無かったらしい。SECや検察にマークされ株式相場操縦容疑で逮捕されたこともあったが、西田は、女性好きで愛人に豪華マンションを買い与え、贅沢な暮らしを楽しんでいたらしい。鈴木は、西田の生き方に憧れ、株式投資の手本としていたが、大物相場師としてその筋では有名だった西田とは男としての器量には差があった。西田は、相場操縦の容疑で拘留されている時に、持病の糖尿病を悪化させ、故人となったが「N資金」の行方が不明になり、西田の元側近だった人間から鈴木の関与が噂された事もあったらしい。西田の秘書だった白鳥某という女性がいたが、彼女もSECにマークされフランスに逃亡したままだという。白鳥女史は鈴木とも昵懇で、共同で「N資金」を運用しているのではないかという噂もある様だ。とにかく鈴木にはカネにまつわる悪い噂が絶えない〗(以下次号)