〖西は遺書で鈴木と密約を交わしていたことを明らかにしている。英文で作成した契約書もあったらしい。しかし、守られない密約など何の意味もない。西は、密約することで鈴木の暴走を止めようとしていたのだと思う。しかし、鈴木は最初から約束などその場だけのことで、実行する積りもない最低最悪の人間だった。西は密約で自分の命を犠牲にしてしまった。西という人間も本当に無責任で嘘も多いが、鈴木や青田のような人間としていい所が全くない極悪人ではない〗(多くの関係者より)
〖品田幸男裁判長がA氏に返済したと認定した25億円、親和銀行に支払った約17億円は証拠があるが、金の出所は不明だ。他にも山内興産への約4億円、株式への投資資金、そして弁護士達に支払った報酬等は共に出所は明らかにされていない。これらは鈴木がA氏と交わした合意書に基づいて株の売買を繰り返した利益金から支払われた事に間違いがないはずだ。しかも全てが無申告の裏金だと思う。申告書の控えさえあれば確認できることなのに、品田裁判長は何故この件については一切鈴木に確認をしなかったのか。訴外案件であっても当該裁判の真相を突き止めるためには避けて通れない事柄だった。品田裁判長の悪質な対応には目に余るものが多すぎる〗
〖鈴木側の弁護士は、和解書はA氏と西に脅かされ監禁されそうになったので、仕方なく書いたと主張したが、笑い話にもならない。鈴木が脅迫され、監禁されそうになっても命より大事にしている隠匿金を、自分から言い出して支払う約束をするようなことは有り得ないだろう。和解書締結が終わって、A氏の会社を出てすぐに紀井氏に電話して「100億円以内で済みそうだ。香港の事はバレていないかな」と言った事が鈴木の本心だと思う。悪質極まりない悪党だ〗
〖鈴木は、強欲で悪辣な手段で天文学的な数字の資産を隠匿している。平成11年(1999年)から現在までの25年の間で、最初の約7年間はA氏の目を晦ます為に必死に偽装工作をしながら、せっせとタックスヘイヴン地域に不正送金を繰り返していた。そしてその後の約8年間はA氏との裁判準備をしながらパラダイスを楽しんでいた。この25年間は、裁判結果も含めて鈴木は思惑通りに物事が進んでいたと思っているかもしれない。しかし、特に海外資産の隠匿を監視する国税当局の目はますます厳しくなっている。鈴木も隠匿資金そのものに手を付けることは容易ではないはずで、いずれはボロを出し、全額が国庫に没収される日が来るに違いない〗
〖裁判が、どの裁判官に当たるかで判決の明暗が分かれる、などという事があっていい訳がない。しかし、現実には裁判官の人間性によって判決がシロにもなりクロにもなるという。裁判官は緻密な事実認定と法解釈によって、倫理的に判決を下すと思い込んでいる人が多いが、実際には極めて直感的に結論を下し、理屈を後付けする。そうでもしなければ莫大な数の裁判をこなせないということのようだ。裁判所の裏事情を知れば知るほど絶望的になる〗
〖この記事を読んで事実を前提に遡って考えると、鈴木は西にコンタクトを取って近づいてきた時にはすでに西を色々調査し利用する計画を持っていたと思う。鈴木には人を徹底的に利用することしか頭になく、どんな約束をしても守る気などさらさらなかった。西の人脈でスポンサーになってくれる資産家を紹介させようと考えていたことも予測がつく。そしてそのスポンサーさえも利用するだけ利用して騙し裏切ってしまうのが鈴木の発想だった。鈴木の周りで起きた不可解な事件の大半が闇に葬られた格好になっているが、それを考えても、また鈴木の前科前歴を考えても、鈴木の用意周到に計画を立てる性格から事件をうやむやにした可能性は高い。現実にA氏が宝林株800万株の取得資金3億円を出し株取引がスタートしたが、鈴木は大量保有報告書には取得資金の出所を勝手に側近である紀井の名義をつかっていた。そして宝林株で予想以上の利益を上げる事が出来たことが裏切りの決定的なものになったのだろう。合意書締結時に鈴木が見せた、A氏に懇願する必死さは全て自分の利益の為だったのかと思うと鈴木のあくどさが半端ではないことがよく分かる。それにもかかわらず、法廷の場で鈴木が「強迫」「心裡留保」を主張し裁判官が採用するとは、この一連の経緯の真相を知った読者としては全く理解もできないし納得もしない。到底許せるものではなく、鈴木への怒りと司法への不信感が募るだけである〗(取材関係者より)
〖裁判官を訴える裁判では、個別の違法行為について、争いの有無にかかわらず事実認定はされないようだ。単に、判決に対する不服とされるのみで「判断の遺脱」が常態化していると言われている。この「判断の遺脱」を証明する方法があれば「ヒラメ裁判官」が減り「とんでも裁判官」「とんでも判決」も減少するのではないかと法の専門家が言っている〗
〖仮想通貨も現金化された時に初めてその価値を発揮するものだと思うが、仮想通貨であるうちは移動や保有状況を追及することはインターネットでは可能らしい。しかし、現金化されたものが誰のものかという事を追跡することは不可能に近いと言われている。そのためにマネーロンダリングに利用される。これは、世界中の犯罪組織にとっては非常に都合の良い事ではないだろうか。世界中のどこからでも資金移動が可能で秘匿性が高いということは。鈴木がしてきたようなダミー会社を経由しての違法送金やハンドキャリーでの資金移動のようなリスクは少なくなる。その代り、ハッカーの手によって一瞬にして消えてしまうリスクはある。いずれにしても鈴木の様に不当に得た莫大な資産は容易に自分で使う事が難しい様だ。鈴木は今後、1000億円以上と言われている隠匿資産をどのようにして自分が自由に使えるかを思案しているかもしれないが、資金を移動した時点で調査の網に引っかかる〗(以下次号)